生存率
せいぞんりつ
診断から一定期間後に生存している確率。通常は、百分比(%)で示されます。がん患者の生存率は、がん患者の治療効果を判定する最も重要かつ客観的な指標です。部位別生存率を比較する場合やがんの治療成績を表す指標として、5年生存率がよく用いられています。目的に応じて、1年、3年、5年、10年生存率、それらをつないだ生存曲線なども合わせて用いられます。生存率は、計算する対象の特性(性別や年齢)、進行度(早期のがんか進行したがんか)、計算する対象の選び方(外来患者を含めるか、入院患者だけか、来院した患者をすべて含んでいるかなど)、生存確認の方法(住民票照会をしているかなど)に大きく影響を受けます。そのため、複数の施設(病院)を比較したり、いくつかの部位を比較したり場合は、どのような対象についてどのように生存率を計算しているかに注意する必要があります。