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小児がん拠点病院連絡協議会 開催記録

第14回小児がん拠点病院連絡協議会概要

令和3年6月22日に第14回小児がん拠点病院連絡協議会をオンラインで開催した。全国15の小児がん拠点病院(国立成育医療研究センター含む)および国立成育医療研究センターと国立がん研究センターの2つの小児がん中央機関代表者が参加した。(出席者名簿
開会にあたり、国立がん研究センターの中釜理事長、国立成育医療研究センターの五十嵐隆理事長より挨拶があった。また、厚生労働省健康局がん・疾病対策課の湯川がん医療専門官より挨拶があった。

1.小児がん中央機関からの報告

若尾文彦センター長(国立がん研究センターがん対策情報センター)から資料の提供が行われ、小児がん中央機関からの報告、主に情報提供・相談支援に関連する小児がん情報サービスについて最終調整中であると報告された。(資料1-1)また、松本公一センター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)から資料の提供が行われ、連携病院QIについて報告された。(資料1-2

2. 各部会からの報告

相談支援部会について
鈴木彩医療社会事業専門員(国立成育医療研究センター)から資料の提供が行われ、相談員専門研修・継続研修などの開催予定について、また、小児がん拠点病院連絡協議会相談支援部会ワーキンググループにおいて、小児・AYA世代がん患者の教育に関する要望書の内容を検討中であることが報告された。(資料2-1)相談支援専門研修の受講要件に関して、AYA世代の患者にも対応するため基礎研修(2)11科目も要件とすることについて本協議会で投票を行い、承認を得た。

看護部会について
嶋田せつ子看護部長(国立成育医療研究センター)から資料の提供が行われ、同日開催された看護部会では、看護部会の活動計画、令和3年度の取り組み、令和3年度看護セミナーについて発表したと報告された。
資料2-2

病理部会について
義岡孝子病理診断部部長(国立成育医療研究センター)から、資料の提供が行われ、病理診断の実績について報告された。(資料2-3

3.各ブロックからの報告

北海道ブロック
長祐子医師(北海道大学病院小児科)より、資料の提供が行われ、拠点病院と連携病院との連携促進につながるWEB・テレビ会議システムの導入や施設間の定期的な勉強会およびカンファレンスを整備済みであること等、北海道ブロックの活動について報告された。(資料3-1-1

東北ブロック
笹原洋二准教授(東北大学病院小児科)より、資料の提供が行われ、小児がん診療病院合同WEBカンファレンス開催のほか同種造血幹細胞移植後予防接種の無償化に向け行政との連携をしている等、東北ブロックの活動について報告された。(資料3-1-2

関東甲信越ブロック
康勝好科長(埼玉県立小児医療センター血液腫瘍科)より、資料の提供が行われ、4拠点病院と東京大学病院での他施設共同試験として同種造血幹細胞移植における移植後シクロフォスファミド単剤によるGVHD予防法の多施設共同第Ⅱ相試験を実施していること等、関東甲信越ブロックの活動について報告された。(資料3-1-3

東海・北陸ブロック
平山雅浩教授(三重大学医学部附属病院小児科学)より、資料の提供が行われ、テレビ会議システム中部小児がんセミナーをはじめ、研究会・研修会、アンケート調査を行ったほか、新型コロナウイルスの影響に伴うWEB活用により東海と北陸の距離がより縮まった印象がある等、東海・北陸ブロックの活動について報告された。(資料3-1-4

近畿ブロック
平松英文講師(京都大学医学部附属病院小児科)より、資料の提供が行われ、今年度のブロック小児がん地域計画における診療体制・人材育成・相談支援・臨床研究のほか、①がん患者の療養生活の質向上、②患者の発育・教育等に関して必要な環境整備について、重点的に取り組んでいる等、近畿ブロックの活動について報告された。(資料3-1-5

中国・四国ブロック
唐川修平助教(広島大学病院小児科)より、資料の提供が行われ、2021年度のブロック相談支援部会では「小児がん患者さんとご家族のためのサポートブック」について情報を見直し、第3版を発行予定であること等、中国・四国ブロックの活動について報告された。(資料3-1-6

九州・沖縄ブロック
大賀正一教授(九州大学病院小児科)より、資料の提供が行われ、新型コロナウイルス流行の状況においても広域での連携病院と協力を密にして滞らせることなく、がんとがん素因の小児に対するがんゲノム医療、CART療法と造血細胞移植を推進している等、九州・沖縄ブロックの活動について報告された。(資料3-1-7
なお、今年度の事業計画、小児がん地域計画書について、いずれも事前の配布資料を確認するようアナウンスされた。(資料4-2-1)(資料4-2-2

4.その他

米田光宏副小児がんセンター長(国立成育医療研究センター小児がんセンター)より、資料の提供が行われ、本協議会に向けて行われた事前アンケートの結果と回答詳細について報告がなされた。(資料4-1)(資料4-1別紙
湯坐有希科長(都立小児総合医療センター血液・腫瘍科)より、新たな臨床試験である「小児膠芽腫に対するNovoTTF-100Aの安全性確認試験」の説明と症例集積への協力依頼があった。

5.総合議論

  • 長期フォローアップにおけるがん検診の対象年齢について、小児・AYA世代の治療に限らず、スクリーニング、予防、検診という枠組みをどう構築するか、しっかりとした議論の必要がある。
  • 予防接種の助成について、自治体によって格差が生じているものの、格差をなくすための活動等に対しては引き続き、医師からお力添えをいただきたい。

第14回小児がん拠点病院連絡協議会資料

更新・確認日:2022年02月25日 [ 履歴 ]
履歴
2022年02月25日 「第14回小児がん拠点病院連絡協議会概要」を掲載しました。
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