日時:平成28年12月9日 17:00~19:00
場所:東京都立駒込病院講堂
評価・改善部会の議事次第
- PDCAサイクル確保への取り組み(都内3施設の取り組み報告)
- 意見交換(地域ブロックごと)
「外来がん治療」・「高齢者への配慮」・「院外医療者との連携」について - 各施設におけるPDCAサイクル体制の調査について
- がん診療連携拠点病院の現況報告の提供について
※以下、[ 1 ]と[ 2 ]を中心としたレポート
評価・改善部会の概要
東京都がん診療連携拠点病院協議会の評価・改善部会は、大きく「PDCAサイクル確保への取り組み(都内3施設の取り組み報告)」と「意見交換(地域ブロックごと)」の2部構成となっている。
1.PDCAサイクル確保への取り組み(都内3施設の取り組み報告)
「取り組み報告」の狙いは、「PDCAサイクルの手法や改善策の波及効果」である。
「各施設の発表」では、具体的なPDCAサイクルの取り組みが紹介された。ここでは、発表だけではなく参加者による質疑応答が展開され、参加者は「自施設の場合はどうか」「自施設ではどのような点を参考にすることができるのか」といった視点で、質疑応答を通して考察した。全体での情報共有によって、PDCAサイクルの手法や改善策が都内全体に広がり伝わっていくことで、都全体でのPDCAサイクルの確保が進められている。
2.意見交換(地域ブロックごと)
「意見交換」の狙いは、「地域単位のネットワークの構築」である。
「意見交換」においては、参加施設が地域ごとの6ブロックに分かれ、「外来でのがん治療の工夫」や「高齢者への配慮」「院外医療者との連携」「緩和ケア」の4つのテーマから選んで、具体的な取り組み内容や工夫についての意見交換(約30分)を行い、各ブロックの代表者が全体で議論概要を説明した。
「意見交換」は「取り組み報告」に比べ、より具体的な取り組みの工夫について話し合われた。「自施設と他施設の共通点、相違点はなにか」「参考にできる取り組み事例はあるか」といった視点による意見交換を通して、情報共有だけではなく「地域ブロック単位」における「ネットワーク構築」がより具体性を伴って進められている。
東京都の評価・改善部会においては、今後も「全体の情報共有」と「ブロックごとの情報共有」という2つのアプローチで「ネットワーク構築」と東京都全体でのPDCAサイクルの確保が進められていく予定である。