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【放射線診療技師向け】 2023年

診療放射線技師のための多地点合同カンファレンス[2023-第1回]

(国立がん研究センター中央病院発信)
司会 国立がん研究センター中央病院 副放射線診断技術室長 瓜倉 厚志

本邦において医療法施行規則一部改正に伴い,医療機関における線量管理が義務化されてから2年以上が経過した。各医療機関における線量管理が実践されていくうえで、さまざまな課題が明らかになっているものと推測される。本カンファレンスでは、線量管理の運用と課題に対する解決策などについて各施設の現状を共有することを目的とする。

1.線量管理の取り組みについて

静岡県立静岡がんセンター 画像診断科 伊東 孝宏

静岡がんセンターでは2016年2月に線量管理ソフトRadimetricsを導入した。導入当初、線量管理に対する意識も乏しくあまり積極的には線量管理を行うことはなかった。2019年3月の医療法施行規則の一部が改正され2020年4月から被ばく線量の管理義務化が始まることを受けて当院でも線量管理について取組む事となった。今回は線量管理ソフトRadimetricsを構築していく中で起こった問題点とその解決に至った経緯などを中心に述べていく。

2.線量管理システムを用いた当院におけるCT線量管理

大阪国際がんセンター 放射線診断・IVR科 峠田 晃伸

2020年4月より,医療法施行規則が一部改正され線量管理の義務化が行われるなどの中で、線量管理システムの導入は煩雑な線量管理を効率的に行えて撮影線量最適化等にも使用できると注目されている。当院では,DRLs2020の発表以来,詳細なCT撮影線量の検討がなされていなかった。そこで、線量管理システムを用いて診断用CT撮影プロトコルの撮影線量とDRLs2020の値を比較し、値を超過したプロトコルの撮影線量最適化とそれに伴う臓器線量の変化を比較検討した。

3.核医学部門における線量管理システムの構築

国立がん研究センター東病院 放射線技術部 放射線診断技術室 大𣘺 周平

2020年4月より医療法施行規則が改正され、核医学検査では放射性医薬品の実投与量とCT複合装置のCT線量を記録・管理が義務化された。CT線量については、DICOM規格の線量レポートによる電子記録が広く用いられているが、放射性医薬品の実投与量については、手動入力による記録を行う施設も多い。当院では共同研究による国際標準規格であるDICOM規格に準じた線量管理システムの構築を行っており、当院での線量管理の方法や活用例を紹介する。

4.国立がん研究センター中央病院 放射線技術部における放射線検査外来の紹介

国立がん研究センター中央病院 放射線技術部 安全管理室 立木 崇文

令和2年4月から医療法施行規則の一部改正により、診療用放射線に係る安全管理体制に関する規定が施行され、これにより CT・核医学・IVR検査などについては診療目的による放射線被ばくについての説明と同意が必要となった。令和3年10月1日から国立がん研究センター中央病院では放射線検査を受ける患者、家族に対して検査説明および被ばく説明を十分に行う事を目的に放射線検査外来を開始したのでその概要について紹介する。

更新・確認日:2023年08月30日 [ 履歴 ]
履歴
2023年08月30日 ビデオを削除いたしました。
2023年02月02日 ビデオを掲載いたしました。
2023年01月10日 抄録を更新しました。
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