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【看護師向け】 2024年

多地点がん看護カンファレンス[2024-第1回]

(地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院 発信)
司会 都立駒込病院 看護部 副看護部長 松尾 有花

がん患者には治療の各段階でベストの治療を選択するために多くの支援が必要である。今回は、遺伝性乳癌卵巣癌患者への支援のあり方を、専門医や遺伝カウンセラー、看護師等の多職種で検討する。

1. 護に必要な遺伝に関する基礎知識

東京都立駒込病院 遺伝子診療科 認定遺伝カウンセラー® 井ノ口 卓彦

近年、ゲノム医療の進歩に伴い看護の領域においても、遺伝医学に関する知識が必要な場面が増加している。“遺伝”という言葉を聞くと「親から子どもへ形質が引き継がれること」という意味のみ思い浮かぶことが多いが、遺伝は「生物学的な多様性」という意味を含む言葉であり、遺伝子関連検査によって、その個体や細胞の持つ特徴を知ることで、医療やケアの個別化につなげることができる可能性がある。
今回は遺伝性乳癌卵巣癌を中心に、看護師がゲノム医療に関わるうえで必要な遺伝医学の基礎知識について紹介する。

2. 保険収載された遺伝性乳癌卵巣癌の診察

東京都立駒込病院 外科(乳腺)・遺伝子診療科 医師 中津川 智子

乳癌の5~10%は遺伝性と考えられている。遺伝的な乳癌発症リスクを評価し、リスクが高い人に対して早期の医療介入を実施して、生命予後を改善することができればその意義は大きい。2020年4月からの診療報酬改定により、条件を満たした患者への遺伝性乳癌卵巣癌に関連する遺伝子検査やサーベイランスとしての乳房MRI検査、さらにリスク低減手術として癌発症前に予防的に切除手術することが保険診療で実施可能となった。当院でおこなっている遺伝性乳癌卵巣癌の診療について紹介する。

3. ゲノム医療に関する意思決定支援~『私、どうしたらいい?』揺れる患者を支える~

東京都立駒込病院 緩和ケア認定看護師 髙橋 里江

ゲノム医療の進歩により、看護外来ではがん罹患を機に遺伝学的検査を受け、遺伝性乳癌卵巣癌(以下HBOC)の診断を受ける患者と出会うことが増えている。発症した癌への治療で精一杯の患者にとって、将来の癌発症リスクに対してリスク低減手術を受けるか否かを考えたり、家族への影響を考えたりする気持ちのゆとりがなく葛藤する患者も少なくない。
今回はHBOCと診断された患者への心理サポートや意思決定支援の実際を紹介し、ゲノム医療における看護師の役割について共に考えたい。

更新・確認日:2024年01月31日 [ 履歴 ]
履歴
2024年01月31日 テーマを追加しました。
2023年12月18日 テーマを追加しました。
2023年11月22日 抄録を掲載しました。
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