プログラム
- 国立がん研究センターがん対策情報センター長あいさつ
- 熊本大学医学部附属病院地域医療連携センター長・熊本県がん診療連携協議会相談支援・情報連携部会部会長あいさつ
- 各県がん対策担当者あいさつ
- 事例紹介
- グループワーク(1)(県ごと)
- グループワーク(2)(県境を越えて)
- グループワーク(3)(県ごと)
- 全体ディスカッション
- 実行委員代表あいさつ
概要
平成24年12月1日(土)に、九州・沖縄ブロック計8県の相談員を対象に、がん対策情報センターとして初めての試みである「地域相談支援フォーラム」が熊本県熊本市で開催されました。
この日は、九州・沖縄ブロックのすべての県から計103名の相談員の方と各県でがん対策を担当されている行政担当者のうち5名の方にご参加いただきました。
まず、若尾文彦センター長から、相談支援・情報提供の取り組みを進めていく上で、各地の相談員から県を越えて他施設の事例を知りたいという声が多くあったことから本フォーラムを開催することになった、と開催に至った経緯について説明がありました。
続いて、会場を提供してくださった熊本大学医学部附属病院地域医療連携センター長であり、熊本県がん診療連携協議会相談支援・情報連携部会部会長である片渕秀隆先生からのあいさつでは、がん診療の地域格差を無くしていくこと、多職種のスタッフが手を取り合っていくこと、県を越えて情報を共有していくことの重要性について、お話しいただきました。
各県のがん対策担当者からは、県外からの患者さんの対応について悩んでいるとの相談員の声を聞くこと、地域を越えて情報を収集していく必要があると考えていることなど、フォーラムに対する期待についてお話しいただきました。
その後、「相談支援センターの体制:院内体制の違いからいいところを学ぼう」と題して鹿児島大学病院の田畑真由美さんと熊本大学医学部附属病院の稗田君子さんから、「相談支援センターが院内で認められ地域に根付くためのアクション」と題して佐賀県立病院好生館の大石美穂さんから、事例紹介をいただきました。
グループワークでは、短い時間にもかかわらず、活発に意見交換が行われました。県外からの患者さんの相談に対応した事例を共有するとともに、地域で情報を共有する必要性、相談員同士が顔の見える関係を築いていくことの重要性などについて、議論が交わされました。 各県の相談員ネットワークの構築、県内の情報をどうまとめていくかなど、フォーラムで得たアイデアを各県の対策にどう生かしていくかといった視点での検討も行われました。
最後には、フォーラム実行委員を代表して、大分大学医学部附属病院の上玉利由美子さんと済生会熊本病院の中田千恵子さんから「多くの相談員と出会えて連帯感を抱けた有意義な機会だった」「今回に限らず来年も再来年も開催しましょう」と力強いメッセージをいただきました。
今後もがん対策情報センターは、相談支援・情報提供の質の維持・向上のため、地域でのネットワーク作り、学びの場作りを応援してまいります。