2007年から本格的に始められたがん対策により、がん診療連携拠点病院等では、がんと診断された人の数を把握する「院内がん登録」の整備が進められてきました。この「院内がん登録 」のデータを利用して、がん種別に一定の診療経験のある施設をがん相談支援センターで「施設別がん登録件数検索システム」を使って検索できます。主に希少がんについての実績を探すのに有用ですが、希少がんだけでなく、罹患数の多いがん種の受診先やセカンドオピニオン先を選ぶ際にも、参考にすることができます。ご利用方法と対応施設についてご案内します。
1.ご利用方法
このシステムを運用しているのは、下記に示した都道府県がん診療連携拠点病院と一部の地域がん診療連携拠点病院、国立がん研究センターのがん相談支援センターです。がんの種類別の診療経験のある施設検索をご希望の方は、下記に示す対応施設にお問い合わせください。この検索システムでわかるのは、施設別のがん登録がなされた件数(診断されたそれぞれのがんの数)のみとなりますが、ご相談の内容に応じて、その他の情報もご案内します。
2.ご利用にあたり、ご留意いただきたい点
ご希望されるがん種をお聞きし、相談員が検索します。
ただし、院内がん登録の仕組みでは、すべての病院のがんに関するすべての情報が集められているわけではありませんので、いくつかの留意が必要です。
情報を希望される方は、下記一覧にある施設の「がん相談支援センター」などに依頼し、十分に説明を聞いた上で、受診先・セカンドオピニオンを決定することをお勧めします。
- 登録されているデータは全国のがんすべてのデータではありません。がん診療連携拠点病院、地域がん診療病院、小児がん診療拠点病院、および、都道府県推薦で院内がん登録を国立がん研究センターに提出している施設の「がん登録の数」です。
- 過去に治療を受けた患者さんがいたという施設が、必ずしもそのがんを専門としているとは限りません。
- 希少がん(珍しいがん)は診断が難しく、個々のケースで異なった対応がされることも多いため、データ検索をした場合、ある程度の誤差が生じる可能性があります。
- 院内がん登録データは2、3年前のデータが最新になります。その当時に診療した医師が現在もその病院にいるとは限りません。
- 罹患数の多いがんについては、より多くの患者さんを診療している施設が必ずしもよいとは限りません。
※このシステムはあくまでも患者さん、家族の支援を目的としたものであり、研究目的や営利目的での情報提供は行っておりませんのでご注意ください。
3.対応施設
「施設別がん登録件数検索システム」を運用中の施設は以下になります。
施設名をクリックすると、各施設の情報が別ウインドウで開きます。
(2022年6月現在)
国立がん研究センター | |
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がん情報サービスサポートセンター | |
国立がん研究センター中央病院 | 国立がん研究センター東病院 |
小児がん拠点病院 | |
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国立成育医療研究センター |
2022年12月20日 | 対応可能施設に「名古屋大学医学部附属病院」を追加しました。 |
2022年06月15日 | 対応可能施設に「国立成育医療研究センター」を追加しました。 |
2022年05月23日 | リンク先を確認・修正しました。 |
2019年07月03日 | 対応施設を10施設追加しました。 |
2018年06月18日 | 文末脚注の該当箇所を修正しました。 |
2018年01月15日 | 現在利用できるデータに2015年データが加えられたことを追記しました。 |
2016年10月07日 | 現在利用できるデータに2014年データが加えられたことを追記しました。 |
2016年04月15日 | 対応施設に琉球大学医学部附属病院を追加しました。 |
2015年09月17日 | 現在利用できるデータが2009年から2013年データであることを追記しました。 |
2015年09月01日 | 「お知らせ」からページを移動し、内容を更新しました。 |
2015年07月17日 | 対応施設に三重大学医学部附属病院と鳥取大学医学部附属病院を追加しました。 |
2015年06月18日 | 対応施設に長崎大学病院を追加しました。 |
2015年02月10日 | システム不具合についてお知らせとお詫びを掲載しました。 |
2014年12月12日 | 対応施設に秋田大学医学部附属病院を掲載しました。 |
2014年12月09日 | 掲載しました。 |