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大腸がん(だいちょうがん)

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更新日:2014年05月14日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1997年09月22日
更新履歴
2014年05月14日 内容更新
2012年10月26日 更新履歴追加、タブ形式に変更
2011年11月09日 内容更新

1.大腸について

大腸は食物が消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収して大便にする器官です。大腸菌や乳酸菌などの100種類以上の腸内細菌が存在しており、食物繊維の分解や感染予防の働きなどをしています。
大腸は盲腸から始まります。盲腸から上(頭側)に向かう部分が上行結腸、次いで横に向かう部分を横行結腸、下に向かう部分が下行結腸、S字状に曲がっている部分がS状結腸、約15cmの真っすぐな部分が直腸で、最後の肛門括約筋(かつやくきん)のあるところが肛門管です。
図1 大腸と周辺の臓器の構造
図1 大腸と周辺の臓器の構造

2.大腸がんとは

大腸がんは、長さ約2mの大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。

大腸がんは、大腸粘膜の細胞から発生し、腺腫(せんしゅ)という良性腫瘍用語集アイコンの一部ががん化して発生したものと正常粘膜から直接発生するものがあります。その進行はゆっくりです。大腸がんは、粘膜の表面から発生した後、大腸の壁に次第に深く侵入していき、進行するにつれてリンパ節用語集アイコンや肝臓、肺など別の臓器に転移用語集アイコンします。

大腸がんの発見に関しては、便に血液が混じっているかどうかを検査する便潜血検査が有効であることが明らかになっており、症状が出る前に、検診などでの早期発見が可能です。早期に発見できればがんを完全に取り除ける可能性が高くなります。

少し進行して、肝臓や肺などへの転移(遠隔転移〔えんかくてんい〕用語集アイコンと呼びます)が認められても、手術が可能な病状であれば手術により根治(こんち)用語集アイコンできる場合があります。完全に切除することが難しい転移が起こってから、がんが発見された場合は、手術に加え、放射線治療用語集アイコンや抗がん剤治療が行われます。手術後に再発用語集アイコンした場合でも早い時期に見つかれば、切除により根治できる可能性があります。

3.症状 

大腸がんの症状は、大腸のどの部分に、どの程度のがんができるかによって異なります。多い症状としては、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少などがあります。中でも血便の頻度が高いのですが、痔(じ)などの良性疾患でも同じような症状がありますので、早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診することが早期発見につながります。時には、がんによる腸閉塞(へいそく)用語集アイコン症状から嘔吐(おうと)などでがんが発見されたり、大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)用語集アイコンとして先に発見されることもあります。

4.疫学・統計

大腸がんにかかる割合(罹患〔りかん〕率用語集アイコン)は、50歳代から増加し始め、高齢になるほど高くなります。大腸がんの罹患率、死亡率用語集アイコンはともに男性では女性の約2倍と高く、結腸がんより直腸がんにおいて男女差が大きい傾向があります。

大腸がんの罹患率をみると、1990年代前半までは増加し、その後は横ばい傾向にあります。大腸がんで亡くなる患者さんの割合(死亡率)に関しては、1990年代半ばまで増加し、その後は少しずつ減る傾向にあります。男女とも罹患数用語集アイコンは死亡数の約2倍であり、これは大腸がんの生存率用語集アイコンが比較的高いことと関連しています。

大腸がんの増加には、主として結腸がんの増加が影響しています。罹患率の国際比較では、結腸がんはハワイの日系移民が日本人より高く、欧米白人と同程度であることが知られていましたが、最近では、結腸がん・直腸がんともに、日本人はアメリカの日系移民および欧米白人とほぼ同じになっています。

大腸がんでは、直系の親族に同じ病気の人がいるという家族歴が、リスク要因になります。特に、家族性大腸腺腫症と遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系は、明らかな大腸がんのリスク要因とされています。生活習慣では、過体重と肥満で結腸がんリスクが高くなることが確実であるとされています。また、飲酒は大腸がんのリスクであることが明らかになっています。また、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)は、大腸がんリスクの可能性があるといわれています。
【疫学について、さらに詳しく】
国際がん研究機構(IARC)の評価では、喫煙が大腸がんのリスク要因であるとする科学的根拠は、少なからずあるものの、十分なリスク要因であるとはいえないとされています。日本人を対象にした疫学研究用語集アイコンを系統的に総括した論文(2006年)では、喫煙習慣は、日本人では大腸がんリスクを上昇させる可能性があると結論しています。部位別に判定した結果からは、直腸がんについては、リスク上昇の可能性がある一方、結腸がんについては、リスク要因であると結論付けるには不十分であるとされています。

そのほか、ヘテロサイクリックアミン(肉や魚の焦げなどに多く含まれる化学物質)やニトロサミン(食品添加物の成分から体内で作られたり、たばこに含まれる化学物質)などが、大腸がんのリスク要因であるという説もありますが、科学的には明らかにされていません。

大腸がんの予防に関しては、運動による結腸がん予防効果が確実とされています。また、従来予防要因として確実視されていた野菜については、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer:IARC)の2003年のリポートにおける評価で、「おそらくリスクを下げる」と変更されました。その主な理由は、最近発表されたいくつかの大規模なコホート研究の結果、予防的な関連が認められなかったことです。また果物は、同年のIARCリポートでは、大腸がん予防の(大腸がんのリスクを下げる)可能性があるとされています。そのほか、可能性あり、またはエビデンス(科学的根拠)不十分な予防要因として、葉酸、カルシウム、ビタミンD、食物繊維摂取などがあげられています。また、非ステロイド消炎鎮痛剤(NSAIDs、アスピリンを含む)とホルモン補充療法が、リスクを下げる要因としてあげられています。
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5.大腸がん検診

大腸がんは、早期であればほぼ100%近く治すことができますが、一般的には早期の段階では自覚症状はありません。従って、無症状の時期に発見することが重要となります。大腸がんのスクリーニング(検診)の代表的なものは、地域、職域で普及してきた大便の免疫学的潜血反応で、食事制限なく簡単に受けられる検査です。この検査が陽性でも、「大腸がんがある」ということではありませんし、逆に陰性でも「大腸がんはない」ともいえないことがわかっています。ですが、健康な集団の中から、大腸がんの精密検査が必要な人を選び出すためには、最も有効で負担の少ない検査法です。
【大腸がん検診について、さらに詳しく】

1)便潜血検査

がんやポリープなどの大腸疾患があると、大腸内に出血することがあります。この検査は、その血液を検出する検査です。便潜血検査が陽性になった場合には、その原因を明らかにするために、精密検査を受けることが必要です。病変から常に出血しているとは限りませんので、陽性になった場合に、精密検査のかわりとして便潜血検査を再度行うことは意味がありません。きちんと精密検査を受けることが大事です。

全大腸内視鏡検査用語集アイコンと比べて検査精度は劣りますが、安全、簡単、安価で、一度に多くの検査が実施可能であるなど、検診方法として非常に優れた特徴があります。また、最も信頼性の高いRCT(無作為化比較対照試験)で効果がきちんと証明されています。

2)全大腸内視鏡検査

大腸すべてを内視鏡で観察する方法で、がんやポリープに対する診断精度が非常に高いのが特徴です。

問題点は、まれに出血や腸に穴が開く(穿孔)などの事故が起きる可能性があることです。比較的高度な技術を必要とする検査であり、多くの受診者に行うことはできません。

専門施設では検診法の1つに入りますが、現時点では、主として精密検査のために用いられる検査法です。
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6.一般の方向け参考資料

出版物:「大腸癌治療ガイドラインの解説 2009年版」
大腸癌について知りたい人のために 大腸癌の治療を受ける人のために(第2版)
大腸癌研究会編 金原出版 2009年1月
ISBN978−4−307−20251−0

大腸癌研究会ホームページ
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