HOME > 診断・治療 > がんの治療方法 > 放射線治療 > 放射線治療の基礎知識

放射線治療の基礎知識

更新日:2017年04月14日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2017年04月14日 内容を更新し、タイトルを「放射線治療総論」から「放射線 治療の基礎知識」に変更しました。
2006年09月14日 更新しました。
1999年08月10日 掲載しました。

1.放射線とがん医療の関係

放射線は自然界にも存在するものですが、医療においては人工的にある種の放射線をつくり出して、診断や治療に利用します。がんの治療では、患部に放射線をあてることにより、細胞のDNAに損傷を与え、がん細胞を死に至らしめます。
図1 放射線治療の仕組み
図1 放射線治療の仕組み

2.がんの3大治療法の1つ

放射線治療は、手術、薬物療法(抗がん剤治療)と並ぶがんの3大治療法の1つです。単独で行われることもありますが、薬物療法や手術と併用されることもあり、その場合を、集学的治療と呼びます。
手術と同様、患部の局所に対する治療ですが、手術のように臓器を取り除いたりせずに治療をします。

3.放射線の種類

放射線治療装置としては、高エネルギーX線を発生させるリニアックと呼ばれる装置が一般的です(図2)。また、治療用放射線としては、電子線、陽子線、重粒子線、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線などが用いられています。

放射線が、がん治療の手段として使われ始めてから100年以上がたちます。その間に、放射線治療機器、放射線生物学やコンピュータが発達し、放射線治療は急速に進歩しました。高い治療効果と少ない副作用を目指して、がん細胞に多くの放射線量を照射し、周囲の正常組織にはできる限り少ない量の放射線を照射する方法が開発されています。

図2 リニアック装置の例
図2 リニアック装置の例
それぞれの装置については、「放射線治療の種類と方法 3.治療の方法:外部照射」をご参照ください。

4.方法

放射線治療では、体の外から放射線をあてる外部照射が一般的です。照射中(治療中)に痛みはありませんが、数分間は動かずにじっとしていることが必要です。ほかには、放射性物質を体内に挿入する方法や、飲み薬や注射で投与する内部照射があります。

それぞれの治療については、「放射線治療の種類と方法 3.治療の方法:外部照射」「放射線治療の種類と方法 4.治療の方法:内部照射」をご参照ください。

5.治療の決定

担当医から患者さんへ、放射線治療の提案がされ、放射線腫瘍医に紹介されます。
放射線腫瘍医は、検査結果やこれまでの治療内容などを検討し、放射線治療が実施できるかどうか、その方法などについて検討します。治療を行うことが決まったら、治療計画が立てられます。

放射線治療の検討から実施までの大まかな流れは、「放射線治療の実際 2.治療の流れ」をご参照ください。

6.治療の狙い

大きく分けると、がん細胞の根絶を目指すものと、骨転移などによる痛みなどの症状の緩和を目指すものがあります。

詳しくは、「放射線治療の実際 1.放射線治療を行う目的」をご参照ください。

7.副作用

放射線は正常組織にも影響を与えますが、正常組織は、がん細胞ほどには放射線の影響を強く受けません。治療内容や部位によって副作用(有害事象)の症状もそれぞれです。治療が決まったら、医師や看護師から、予想される症状や注意点、対処方法などの説明があります。

詳しくは、「放射線治療の実際 4.副作用と対策」をご参照ください。

8.治療中のサポート

治療内容によっては、治療終了まで何週間もかかる場合があります。体の変化や気持ちのつらさを感じたときは、周囲の医療スタッフに遠慮なくお伝えください。

9.費用について

標準治療の中で行われる一般的な放射線治療は、公的医療保険の対象です。
一方で、例外的に、先進医療として一部の医療機関でのみ行われるものがあります。この場合、保険が適用されない部分の費用は、自己負担になります。詳しくは、担当医、もしくはがん相談支援センターにご相談ください。

がん相談支援センターについては、「がんの相談窓口『がん相談支援センター』」をご参照ください。

また、先進医療などの放射線治療については、「放射線治療の種類と方法 5.先進医療などの研究段階の医療として行われている放射線治療」をご参照ください。

【がんになったら手にとるガイド】
放射線治療のことを知る
【もしも、がんが再発したら】
再発がんの治療の目標と治療方法
痛みを和らげる方法

放射線療法を受ける方へ
治療にかかる費用とその支援
アンケートにご協力ください
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
簡単な7問ほどのアンケートですので、ぜひ、ご協力ください。
アンケートページへ
用語集
このページの先頭へ