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下痢

更新日:2006年11月07日     掲載日:2006年10月01日

1.原因

下痢とは、排便中の水分が増加し、泥状あるいは液状の便を排泄(はいせつ)する状態をいいます。下痢は、腸粘膜の障害による水分の吸収阻害、腸の活発な蠕動運動(ぜんどううんどう)による腸内容物の迅速な通過、腸粘膜からの腸液分泌作用の活発化などにより発生します。

非感染性の下痢の原因として、不消化物や冷たい飲食物のとりすぎ、不適切な経管栄養、下剤の飲みすぎ、抗がん剤(イリノテカン、エトポシド、フルオロウラシル、メトトレキサート、ドキソルビシン、アクチノマイシンDなど)の消化管への副作用、腹部への放射線治療、抗生物質による菌交代現象、食物アレルギー、精神的な緊張(自律神経失調によるストレス性の下痢)、胃摘出手術後、開腹手術後やがん性腹膜炎による腸の癒着(ゆちゃく)などがあります。また、がんの進行や宿便のために腸が不完全に閉塞していると、下痢便が何度も出ることがあります。

下痢が続くと、食欲不振、腹痛、全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん)、肛門周囲のびらん、血液中の電解質の異常、栄養状態の悪化につながります。

2.対処方法

下痢が出現したら、次のことに気をつけましょう。

1)安静と保温

全身を安静にし腹部を休めることは、腸への刺激を避け、腸蠕動を抑えることにつながります。倦怠感や脱力感がある場合は、十分な休息をとるようにしましょう。

腹部を保温すると、腹部内臓器への循環血液量が増加し、消化・吸収を助けます。腹部を冷やさないようにし、衣服やカイロなどで腹部を保温するとよいでしょう。

ぴったりとした衣服やきついベルトなどは避け、腹圧をかけないようにしましょう。

2)食事療法

下痢が続くとのどの渇き、皮膚の乾燥、倦怠感などの脱水症状になりやすいので、水分補給を心がけてください。

食事は食物繊維が少なくて消化がよく、栄養価の高い食品を、少量ずつ回数を多くしてとるようにします。

<望ましい食品>

水分:薄めた果汁、薄いみそ汁、ジュース、スポーツ飲料、ゼリー、プリンなど
消化のよいもの:粥、うどん、豆腐、煮魚、茶わん蒸し、おろしたりんご、裏ごしした野菜など

<避けたほうがよい食品>

油っこい料理、脂身の多い食品、冷たい食品、繊維の多い食品(こんにゃく、きのこ、海藻、ごぼうなど)、乳製品(牛乳、低脂肪牛乳など)、刺激の強い食品(アルコール、濃いコーヒー、濃いお茶、香辛料、塩分、炭酸飲料など)

3)肛門、下着の清潔保持

下痢便の多くは酸性で消化酵素を含んでいるため、下痢便の刺激により肛門周囲にびらんや亀裂が起きやすくなります。排便後は肛門をトイレットペーパーで強くこすらないようにしてください。可能であれば、弱圧のウォシュレットで洗浄後、やわらかい紙か布で押さえるように拭くようにしましょう。下着が汚れた場合はすぐ替えるようにしてください。

4)薬物療法

軽い下痢の場合は、整腸剤や下痢止めの薬を内服して調節することも必要です。下剤の量が多すぎることによる下痢の場合は、下剤の量を減らしてみてください。

ただし、1日4~6回以上の強い下痢や3~4日間以上続く下痢の場合は、担当医や看護師にご相談ください。
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