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白血病(はっけつびょう)

更新日:2017年02月01日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2017年02月01日 「小児白血病・リンパ腫診療ガイドライン 2016年版」「造血器腫瘍取扱い規約 2010年3月(第1版)」より内容を更新しました。
2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

白血病とは

血球の種類
血球の種類
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血液の中にある血球には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きをする血小板があり、骨の中にある骨髄(こつずい)でつくられます。白血病はこのような血液をつくる過程で異常が起こり、血球ががん化した細胞(白血病細胞)となって無制限に増殖することで発症します。

白血病は小児がんの中で最も多い病気です。白血病にはさまざまな種類がありますが、発症する割合は急性リンパ性白血病が約70%、急性骨髄性白血病が約25%です(図1)。

急性リンパ性白血病・急性骨髄性白血病は、病気の進行が速いために急に症状が出現する場合があります。このような場合は、早期の診断と速やかな治療の開始が重要です。

症状が起こる原因は大きく2つに分類され、骨髄で白血病細胞が増加することによって造血機能が低下し正常な血液細胞がつくれないために起こる症状と、白血病細胞が臓器に増殖することで起こる症状があります。代表的な症状は、貧血、出血、感染、肝臓や脾臓(ひぞう)の腫れ、発熱、骨痛などです。中枢神経系(脳と脊髄[せきずい])に白血病細胞が増殖することもあり、頭痛や吐き気・嘔吐(おうと)などの症状に注意が必要です。
図1 小児の白血病の発症割合
図1 小児の白血病の発症割合

急性リンパ性白血病(ALL)とは

急性リンパ性白血病(ALL:Acute Lymphoblastic Leukemia)は、白血球の一種であるリンパ球に成長途中の幼若(ようじゃく)な段階で遺伝子異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。発症の原因の多くは不明です。
急性リンパ性白血病は、小児がんの中で最もよくみられる疾患です。2~5歳に発症することが多く、小児の人口10万人あたり年間3~4人の発症があります。日本では年間約500人が新たに診断されています。

急性骨髄性白血病(AML)とは

急性骨髄性白血病(AML:Acute Myeloid Leukemia)は、骨髄で血液をつくる過程において、未熟な血液細胞である骨髄球系前駆細胞に何らかの遺伝子異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。未熟な血液細胞に遺伝子異常が起こる原因はわかっていません。日本では年間約180人が新たに診断されています。
【参考文献】
  1. 日本小児血液・がん学会編:小児白血病・リンパ腫診療ガイドライン 2016年版;金原出版
  2. 日本血液学会、日本リンパ網内系学会編:造血器腫瘍取扱い規約 2010年3月(第1版);金原出版
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