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全ページ表示がんの冊子膵臓がん(すいぞうがん)

更新日:2017年07月25日 [ 更新履歴 ]
更新履歴
2017年07月25日 「膵癌診療ガイドライン 2016年版」より、内容の更新をしました。4タブ形式に変更しました。
2016年12月07日 「膵癌取扱い規約 第7版(2016年)」より、「2.病期(ステ-ジ)」を更新しました。
2014年10月14日 「2.病期(ステ-ジ)」を更新しました。
2013年04月12日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月20日 内容を更新しました。
1995年12月25日 掲載しました。

1.膵臓がんの検査

膵臓がんが疑われる場合、腹部超音波(エコー)検査、CT検査MRI検査が行われます。

これらの検査から診断に至らない場合には、病状に合わせて、超音波内視鏡検査(EUS)、MR胆管膵管撮影(MRCP)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、PET検査などを行い、総合的な判断を行います。
図3 膵臓がんの診断の流れ
図3 膵臓がんの診断の流れ
日本膵臓学会 膵癌診療ガイドライン改訂委員会編「膵癌診療ガイドライン2016年版」(金原出版)より作成

2.検査の種類

1)腹部超音波(エコー)検査

体外からプローブ(超音波を発生する装置)をおなかにあて、臓器で反射した超音波の様子を画像にして観察する検査です。患者さんの負担が少なく簡便に行えます。
エコー検査では膵臓を観察することができますが、患者さんの体形や状態、部位によっては見えにくい場合もあります。

2)CT検査

X線で体の内部を描き出し、病変の状態や周辺の臓器へのがんの広がり、転移の有無を調べます。
膵臓がんの診断には、造影剤を用いたマルチスライスCT(MDCT)検査が推奨されています。MDCTは、1回のスキャンで多方向からの観察が可能です。また、造影剤を用いることで、血流や病変を詳しくみることができます。なお、通常、ヨード造影剤を用いますので、ヨードアレルギーのある人は医師に申し出てください。また、ぜんそくやアレルギー体質の人、腎機能が悪い人は副作用が起こる危険が高くなりますので、医師に申し出てください。

3)MRI検査

磁気を使って体の内部を撮影する検査です。
MRIではガドリニウムという造影剤が用いられます。ぜんそくやアレルギー体質の人、腎機能が悪い人は副作用が起こる危険が高くなりますので、医師に申し出てください。

4)超音波内視鏡検査(EUS)

超音波装置の付いた内視鏡を口から入れて、胃や十二指腸の中から膵臓などに超音波をあてます。体外からの超音波検査に比べて、病変の状態や周囲への広がりをより詳細に観察できます。腹部超音波検査で膵管拡張や膵のう胞が認められた場合などに行われます。
腫瘍組織を調べるために、針を刺して腫瘍の細胞を採取する穿刺(せんし)吸引細胞診(EUS-FNA:EUSガイド下穿刺吸引細胞診)を行うこともあります。

5)MR胆管膵管撮影(MRCP)

MRIを使って胆管や膵管の状態を調べる検査です。内視鏡や造影剤を使わずに、後述の内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)と同様の画像を得ることができ、患者さんの負担が少ないので、ERCPの代用として行うことが多くなってきています。

6)内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

口から内視鏡を入れ、先端を十二指腸に留置したあと、膵管と胆管の出口(十二指腸乳頭部)に細い管を介して造影剤を注入した上で、膵管や胆管をX線撮影します。
この際、膵管内の組織を採取する検査を行うこともあります。

7)PET検査

放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、その取り込みの分布を撮影することで全身のがん細胞を検出する検査です。PETを用いても膵臓がんを早期に診断することは困難ですが、膵炎との鑑別や、がんがリンパ節や離れた臓器に転移しているかの確認、膵臓がん手術後の再発診断に用いられることがあります。

8)経皮経肝胆道造影(PTC)

黄疸(おうだん)があるときは、ERCPではなく、皮膚の上から直接肝臓を貫いて胆管に針を刺し、造影剤を注入して胆管をX線撮影することがあります。
その後、胆汁を体外へ排出するために、皮膚から挿入した細い管を胆管に留置する「経皮経管胆道ドレナージ(PTBD)」という治療が行われます。

9)血液検査(腫瘍マーカー、血中膵酵素)

腫瘍マーカーとは、体のどこかにがんが潜んでいると異常高値を示す血液検査の項目で、がんの種類に応じて多くの種類があります。膵臓がんでは、CEA、CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CA50などがあります。
また、膵臓がんがあると、血液中の膵酵素(血清アミラーゼ、エラスターゼ1など)が異常値を示すことがあります。
しかし、腫瘍マーカー、血中膵酵素ともに、がんがあっても高値を示さないことや、他の病気によって高値を示すことがあります。

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