膵臓がん 生活と療養:[国立がん研究センター がん情報サービス]
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膵臓がん(すいぞうがん)

更新日:2013年04月12日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1995年12月25日
更新履歴
2013年04月12日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月20日 内容を更新しました。

1.手術後に日常生活を送る上で

1)手術後の食事 −消化のよい食事をとる−

手術の影響で脂肪の消化吸収に重要な役割を担う胆汁や、消化酵素を含む膵液の分泌量が少なくなったり、場合によってはまったく出なくなったりすることがあります。そのため消化不良による下痢などを起こしやすくなりますので、食事は、バランスよくなるべく消化のよいものをとりましょう。規則正しい食事は体力の回復にも役立ちます。食事の内容については栄養相談や食事指導の機会に栄養士などに相談し、あなたに合った献立や調理の工夫について聞くことが役に立ちます。

2)手術後の食生活のヒント

  • 食事は控えめの量から少しずつ:消化や栄養分の吸収に時間がかかることがあります。
  • 少量ずつ何回かに分けて食べましょう:一度にたくさんの量を食べると、消化吸収が追いつきません。体が慣れるまでは、1回の食事量を少なめにして、回数を増やしましょう。
  • 脂肪分をとりすぎないようにしましょう:動物性脂肪を控え、植物性脂肪をとりましょう。
  • 大豆製品や魚など良質なタンパク質をとりましょう。
  • 香辛料は控えめにしましょう。
  • コーヒー、紅茶は控えめにしましょう。
  • アルコールをとるときには、まず医師に確認してみましょう。

3)血糖の変動に注意

手術によって膵臓を全て切除する場合、血液の糖分(血糖)を下げるためのインスリンというホルモンが分泌されなくなります。慢性膵炎を合併している場合もインスリンの分泌が不足して血糖が上がりやすくなるので、自分で注射を打ってインスリンを補います。どのくらいの量のインスリンを注射すればよいのか、どのように打てばよいのかなどは退院前に、担当医あるいは看護師、薬剤師が指導します。1日に3〜4回の血糖測定を行い、血糖値の変動を自己チェックすることも必要になりますが、この血糖測定の方法も退院前に教えてもらいます。

膵臓はインスリンのほか、グルカゴンという血糖を上昇させる働きのあるホルモンも分泌しています。膵臓を切除すると、グルカゴンの分泌が低下することで、食事がとれなかったり、下痢を起こしたり、ふるえや動悸(どうき)、大量の発汗などの症状を引き起こしやすくなります(低血糖発作)。インスリンを注射しているときも低血糖発作を起こしやすくなります。このような症状が出たときは、あめやジュースなどを口に入れて、糖質(ブドウ糖)を補給すると軽減します。ブドウ糖やあめを持ち歩いておくと安心です。低血糖発作で意識が遠のいたり、気を失ったりすることがあるので、あらかじめこうした対応方法を確認しておき、氏名や連絡先、薬の一覧、かかっている医療機関名などを書いたカードやお薬手帳なども携帯しておくと安心です。発作を繰り返すようであれば、担当医に相談しましょう。

2.手術後の経過観察と検査

手術を受けた後も、回復の度合いや再発の有無を確認するために、定期的に検査を受ける必要があります。通院する頻度はがんの種類や進行度などによって異なります。少なくとも術後5年間は定期的な通院が必要になります。診察では、黄疸(おうだん)の有無や血糖、ホルモンの状態などを調べるための血液検査、腫瘍マーカー検査がなされます。さらに必要に応じてX線、腹部の超音波(エコー)CTなどの画像検査が行われます。

体調の変化や後遺症についての問診に続き、診察では黄疸やおなかの痛み、食欲の変化をみていきます。黄疸は自分では気が付きにくいので、白目の色が黄色くなったり、おしっこの色が濃くなったりすることも目安になります。少しでも気になる症状があるときは、担当医に相談するようにしましょう。強い痛みや発熱がある場合には、胆管炎などで入院の上、治療が必要なこともあります。早めに医療機関に連絡しましょう。

また、膵臓を切除することで糖尿病を発症したり、もともとあった糖尿病を悪化させたりする可能性もあります。その場合は糖尿病の専門医に診てもらう必要があります。
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