がんと共に働く:[国立がん研究センター がん情報サービス]

  • がんと共に働く まず一歩前へ。
  • はじめに
  • 本人編
  • 家族編
  • 病院編
  • 職場編
  • 地域編
  • まとめ

かつて、がんにかかったら「治療に専念」が常識でした。 けれども医療の発達で、進行度合いに合わせながら、働きながら治療を続けるのが可能な時代になりました。  では、いま病院が、医療が「がんと共に働く」ためにどんなサポートを行っているのか。 どんな医療が展開されているのか。  今闘病している現役ビジネスパーソンの方はもちろん、 家族として、仕事の同僚として、がん治療の最新動向、ぜひ知っておきたいですね。  病院ができること。 がん治療の現状や就業支援に向けた取り組みについて学んでいきましょう。

01 身体への負担が少ない治療へ

がん治療の分類

 従来、がん治療の基本は手術でした。しかし、近年、薬物療法や放射線療法が著しく進歩し、これらの多彩な治療法を組み合わせた「集学的治療」が行われています。

 手術は、再発を防ぐために、できるだけ広範囲を切除する拡大手術が主流でした。それが最近では、可能な限り切除範囲を小さくする縮小手術が重視され、患者さんの身体的な負担も少なくなっています。また、乳がんの手術などで行われる再建術にも進展がみられ、今後は、再生医療の技術が導入される可能性もあります。

 薬物療法では、従来の化学療法薬(抗がん剤)に加え、分子標的薬の開発が急速に進んでいます。化学療法薬は、がん細胞と正常細胞を区別せずに作用します。そのため、正常細胞を傷つけることで、重い有害事象(副作用)が発現しやすい傾向があります。

 一方、近年の分子生物学の進歩により、発がんのメカニズムの解明が急速に進んでいます。その結果、がん細胞の増殖を抑制可能な特定の標的分子がみつかっています。この分子に狙いを定めて創薬されたのが「分子標的薬」です。

 現在、多くの「分子標的薬」が臨床に導入されています。以前は治療法のなかったがんの治療が可能となったり、生存期間を大幅に延長したりするなど、大きな成果が得られています。

 「分子標的薬」は、がん細胞にのみ作用するので副作用が少ないと考えられます。とはいうものの、従来の抗がん剤に比べれば重い副作用は少ないものの、まったくないわけではありません。場合によっては、重い副作用もあり得ることを、覚えておいてください。

 以前は、薬剤の開発はどうしても患者さんの多いがんが優先され、希少ながんは後回しにされる傾向がありました。しかし、分子標的薬の登場により、希少ながんの治療を目的とした薬剤の開発が活発化しています。

 放射線治療では、呼吸の影響で動く臓器(肺、肝臓など)にも放射線を正確に当てる技術や、3次元画像を用いて照射の正確性を高める方法などが開発され、普及しつつあります。

 緩和治療の領域でも、有効な鎮痛薬、医療用麻薬の開発が進んでいます。これらの薬剤を治療の早期から使うことで、治療効果が上がることがわかっています。また、がんによる心理的な苦痛の治療を目的とする精神腫瘍学(サイコオンコロジー)や、がん患者の社会復帰に向けたリハビリテーションの分野にも進展がみられます。

 働くがん患者さんが、これら最新の有効な治療を継続して受療できる環境づくりを視野に入れた研究が進められています。

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  • 01 身体への負担が少ない治療へ
  • 02 日本で使えないがん治療薬があるって本当?
  • 03 治療しながら働き続けるモデル事業を目指して
  • TOPICS 01 チーム医療がもたらす 患者さんと病院の 良好なコミュニケーション
  • TOPICS 01 「チーム医療」でできるだけ日常生活を犠牲にしない治療を。
  • TOPICS 01 患者さんと「共に在り」、「積極的にふれ合う」医療へ
  • TOPICS 02 「治療」と「就労」の両立に向けて
  • TOPICS 02 「働き方」について主治医にも具体的に相談してください

  • はじめに
  • 本人編
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  • 職場編
  • 地域編
  • まとめ
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