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食道がん(しょくどうがん)

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更新日:2013年01月06日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1996年11月25日
更新履歴
2013年01月06日 図2を更新
2012年12月21日 内容更新、タブ形式に変更
2006年11月29日 内容更新

1.食道について

食道は、喉(咽頭)と胃の間をつなぐ長さ25cm、太さ2〜3cm、厚さ4mmほどの管状の臓器で、口から胃へ食べ物を送る働きをしています。食道の大部分は胸の中、一部は首(約5cm、咽頭の真下)、一部は腹部(約2cm、横隔膜の真下)にあります。食道は体の中心部にあり、胸の上部では気管と背骨の間にあり、下部では心臓、大動脈と肺に囲まれています。

食道の壁は、内側から外側に向かって粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜の4つの層に分かれています。食道の内側は、食べ物が通りやすいように、粘液を分泌するなめらかな粘膜でおおわれています。粘膜の下には、筋層との間に、血管やリンパ管用語集アイコンが豊富な粘膜下層があります。食道の壁の中心は、食道の動きを担当する筋肉の層です。筋層の外側の外膜は、周囲臓器との間を埋める結合組織で、膜状ではありません。

食道は、口から食べた食物を胃に送る働きをしています。食物を飲み込むと、重力で下に流れるとともに、筋肉でできた食道の壁が動いて食べ物を胃に送り込みます。食道の出口は、胃内の食物の逆流を防止する構造になっています。これらは食道を支配する神経と、食道の筋肉の連係により働くしくみとなっています。食道には消化機能はなく、食物の通り道にすぎません。
図1 食道の構造
図1 食道の構造
図2 食道の壁の構造
図2 食道の壁の構造

2.食道がんとは

日本人の食道がんは、約半数が胸の中の食道中央付近から発生し、次いで1/4が食道の下部に発生します。食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面にある上皮から発生します。日本では、食道がんの90%以上が扁平上皮がん用語集アイコンです。
【食道がんについて、さらに詳しく】
欧米では、胃がんと同じ腺上皮から発生する腺がん用語集アイコンが増加しており、現在では半数以上が腺がんです。腺がんのほとんどは、胃の近くの食道下部に発生します。生活習慣や食生活の欧米化により、今後はわが国でも腺がんの増加が予想されます。現在のところ、日本における腺がんの発生は比較的少ないことから、ここでは主に扁平上皮がんに即した情報を記載していますが、海外の情報を参考にするときには、腺がんの情報も多く含まれるので、同じ食道がんでも細胞の種類を確認して情報を読み解く必要があります。

頻度はまれですが、食道にはそのほかの特殊な細胞でできたがんもできます。未分化細胞がん、がん肉腫、悪性黒色腫などのほかに、粘膜ではなく筋層などの細胞から発生する消化管間質腫瘍(GIST)も発生することがあります。 
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食道の内面をおおっている粘膜から発生したがんは、大きくなると粘膜下層に広がり、さらにその下の筋層に入り込みます。もっと大きくなると、食道の壁を貫いて食道の外まで広がっていきます。食道の周囲には、気管・気管支や肺、大動脈、心臓など重要な臓器が近接しているので、がんが大きくなるとこれらの臓器に広がります。これを浸潤といいます。腹部や首のリンパ節用語集アイコン、別の臓器などに転移することもあります。

食道の壁の中と周囲には、リンパ管や血管が豊富です。がん細胞は、リンパ液用語集アイコンや血液の流れに入り込んで食道を離れ、食道とは別のところに流れ着いてそこでふえ始めます。これを転移用語集アイコンといいます。リンパの流れに乗ったがん細胞は、リンパ節にたどり着いてかたまりをつくります。食道の周りのリンパ節だけではなく、腹部や首のリンパ節に転移することもあります。血液用語集アイコンの流れに入り込んだがん細胞は、肝臓、肺、骨などに転移します。

3.症状

1)無症状

食道がんは、初期には自覚症状がないことが多く、健康診断や人間ドックのときに内視鏡検査用語集アイコンなどで発見されることが20%近くあります。無症状で発見された食道がんは、早期であることが多く、最も治る確率が高くなります。

2)食道がしみるような感覚

食べ物を飲み込んだときに胸の奥がチクチク痛んだり、熱いものを飲み込んだときにしみるように感じるといった症状は、がんの初期のころにみられるので、早期発見のために注意していただきたい症状です。軽く考えないで、内視鏡検査を受けることをお勧めします。

がんが少し大きくなると、このような感覚を感じなくなります。症状がなくなるので気にしなくなり、放っておかれてしまうことも少なくありません。

3)食物がつかえるような感覚

がんがさらに大きくなると、食道の内側が狭くなり、食べ物がつかえて気が付くことになります。特に丸のみしがちな食物(硬い肉、すしなど)を食べたとき、あるいはよくかまずに食べたときに突然生ずることが多い症状です。このような状態になっても軟らかいものは食べられるので、食事は続けられます。また、がんにより胸の中の食道が狭くなった場合にも、もっと上の喉がつかえるように感じることがあります。喉の検査で異常が見つからないときは、食道も検査しましょう。

がんがさらに大きくなると、食道をふさいで水も通らなくなり、唾液も飲み込めずにもどすようになります。

4)体重減少

一般に進行したがんでよくみられる症状ですが、食べ物がつかえると食事量が減り、低栄養となり体重が減少します。3ヵ月間に5〜6kgの体重が減少したら、注意してください。

5)胸痛・背部痛

がんが食道の壁を貫いて外に出て、周りの肺や背骨、大動脈を圧迫するようになると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。これらの症状は、肺や心臓などの病気でもみられますが、肺や心臓の検査だけでなく、食道も検査してもらうよう医師に相談してください。

6)咳(せき)

食道がんがかなり進行して気管、気管支、肺へ及ぶと、むせるような咳(特に飲食物を摂取するとき)が出たり、血の混じった痰(たん)が出たりするようになります。

7)声のかすれ

食道のすぐ脇に声を調節している神経があり、これががんで壊されると声がかすれます。声に変化があると、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診する場合が多いのですが、喉頭そのものには腫瘍用語集アイコンや炎症はないとして見すごされることもあります。声帯の動きだけが悪いときは、食道がんも疑って、食道の内視鏡やレントゲン検査用語集アイコンをすることをお勧めします。

4.疫学・統計

年齢別にみた食道がんにかかる率(罹患(りかん)率用語集アイコン)や食道がんによる死亡率用語集アイコンは、ともに40歳代後半以降増加し始める傾向にあり、特に男性は女性に比べて急激に増加します。

罹患率、死亡率ともに男性のほうが高く、女性の5倍以上です。死亡率の年次推移は、男性では戦後大きな増減はなく近年は漸減傾向、女性では1960年代後半から80年代後半まで急激に減少しその後は漸減傾向にあります。一方、罹患率は、男性では1975年以降増加傾向、女性では1975年以降80年代後半まで減少傾向にあり、その後明らかな増減はみられません。

食道がんについては、喫煙と飲酒が確立したリスク要因とされています。特に扁平上皮がんでは、喫煙と飲酒が相乗的に作用して、リスクが高くなることも指摘されています。また、熱い飲食物がリスクを上昇させるという研究結果も多く報告されています。近年、欧米で急増している腺がんでは、食べ物や胃液などが胃から食道に逆流する「胃・食道逆流症」に加え、肥満により確実にリスクが高くなるとされています。
【食道がんのリスク要因について、さらに詳しく】
罹患率の国際比較では、日本人はほかの東アジアの国の人や、アメリカの日本人移民に比べて高い傾向にあります。

食道がんが多くみられる南ブラジルやウルグアイでは、熱いマテ茶を飲む習慣があります。中国や日本、香港からも、熱い飲食物で食道粘膜が炎症を起こすことによって食道がんになるリスクを上げることを示す研究結果が多く報告されています。熱いものを飲んだり食べたりする食習慣が、おそらく確実なリスク要因でしょう。予防要因では、野菜・果物の摂取がおそらく確実とされています。

食道がんにかかる方は、咽頭や口、喉頭などにもがんができやすく、咽頭や口、喉頭などのがんにかかった方は、食道にもがんができやすいことがわかってきました。
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