下咽頭がん 基礎知識:[がん情報サービス]
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下咽頭がん(かいんとうがん)

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更新日:2013年03月15日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1997年07月02日
更新履歴
2013年03月15日 内容更新、タブ形式に変更
2004年12月02日 内容更新

1.下咽頭について

人間の「のど」は、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)からできています。このうち咽頭は鼻の奥から食道までの、食べ物と空気が通る部分で、上咽頭、中咽頭、下咽頭に分かれています(図1)。

下咽頭は、のどの一番奥の食道につながる部分です。また、喉頭は下咽頭の前面に位置しており、「のどぼとけ」にあたる部分です。

のどのおおまかな役割は、空気の通り道と食べ物の通り道の2つです。中咽頭は1つの道で両方の機能を果たしており、喉頭と下咽頭のところで2つの道に分かれて、空気は喉頭から気管を通って肺へ、食物は下咽頭から食道を通って胃へ流れていきます。
図1 咽頭と喉頭の構造
図1 咽頭と喉頭の構造

2.下咽頭がんとは

頭頸部(とうけいぶ:主として耳鼻咽喉科が診療する領域)にできたがんを頭頸部がんといいます。下咽頭がんは頭頸部がんに含まれます。同じく頭頸部がんに上咽頭がん、中咽頭がんも含まれますが、それぞれ治療方法が異なります。

下咽頭がんもほかの多くのがんと同じように、早い時期に発見されれば手術や放射線治療用語集アイコンにより完治が見込めます。しかし、下咽頭はがんがかなり大きくならないと症状が出ない部位であり、また頸部のリンパ節用語集アイコン転移用語集アイコンしやすい特徴をもっています。そのため、下咽頭がんの60%以上は、初診時にはすでに喉頭に浸潤(しんじゅん)用語集アイコンしていたり、頸部リンパ節転移を伴っていたりと進行した状態で見つかります。進行がんの治療の主体は手術となり、手術に放射線や抗がん剤用語集アイコンの治療を組み合わせることもあります。手術は声帯を含め喉頭まで全部とらざるを得ない場合が多いのですが、最近はがんの広がりの程度により、声帯を一部残すこともできるようになってきました。

下咽頭がんにかかった方の25〜30%に、食道がん(転移ではなく全く別のがん)が見つかっており、これを重複がん用語集アイコンといいます。これは食道がんの発生が下咽頭がんと同様に、飲酒や喫煙と深い関係があることが原因と考えられています。特に基はお酒が弱い体質なのに、鍛えて強くなった方に下咽頭と食道の重複がんが多いことが最近の研究でわかってきました。そのため、下咽頭がんは治療前に上部消化管の内視鏡検査用語集アイコン(食道から胃までを含めて)が必須となります。そして、重複した胃がんが発見された場合、その治療は、下咽頭がんと同時に手術したり、下咽頭がんとは別に内視鏡を用いて切除したりしています。下咽頭がんと食道がんや胃がんのそれぞれの病気の進み具合によって、手術の方法や治療法が異なってきます。

3.症状

1)嚥下(えんげ:のみ込むこと)時の異物感

下咽頭は食べ物の通り道なので、内腔に腫瘍用語集アイコンが突き出してくると、嚥下時に何か引っ掛かる感じやスッキリのみ込めない感じが続きます。また、潰瘍(かいよう:ただれたような状態)型の腫瘍では焼けつくような痛みが出てくることもあります。

2)耳への放散痛

1)の症状と関連して、嚥下時に耳の奥に鋭い痛みが走り、中耳炎にでもなったのではないかと思うような症状が起こります。これは下咽頭と耳を結ぶ神経経路があるため、下咽頭がんや進行した喉頭がんの患者さんに特徴的に現れます。

3)声がれ

風邪でもないのにしわがれ声が続き、徐々に進行します。これはがんが喉頭に浸潤したり、声帯を動かす神経(反回神経)を麻痺(まひ)させたりするために起こる症状です。さらに進行すると空気の通り道が狭まるために、ゼーゼーして息苦しくなります。

4)頸腫(けいしゅ:頸部のしこり)

下咽頭がんは、頸部リンパ節(風邪の時や扁桃が腫(は)れると首に触れるグリグリのこと)に転移しやすく、約60%の人が初診時にはすでに転移しています。頸腫とは、このリンパ節の腫れのことです。のどの症状は全くなく、頸腫が唯一の自覚症状であることもあります。顎(あご)の骨の下方から鎖骨までの間で、複数個腫れることも、左右両側に腫れが生じることもまれではありません。はじめは痛みもなく徐々に大きくなりますが、急激に大きくなることもあります。
これらの症状はいずれも徐々に進行増悪(ぞうあく)するのが特徴であり、一度出た症状は治療しないで消失することはほとんどありません。
表1 各咽頭の役割とがんの症状
  役割 がんの症状
上咽頭 呼吸する
耳の圧の調整
鼻の症状(鼻づまり、鼻血、鼻水に血が混ざるなど)
耳の症状(耳がつまった感じ、聞こえにくいなど)
脳神経の症状(目が見えにくくなる、二重に見える など)
頸(首)のリンパ節の腫れなど
中咽頭 呼吸する
正しく発音する
のみ込む
のみ込むときの違和感、のどにしみる感じ、のどの痛み・出血、息が鼻に抜けて言葉がわかりにくくなる、口を開けにくくなる、頸(首)のリンパ節の腫れなど
下咽頭 のみ込む のみ込むときの異物感、のどにしみる感じ、耳の周りの痛み、声がれ、頸(首)のリンパ節の腫れやしこりなど

4.疫学・統計

下咽頭がんの原因はまだよくわかっていませんが、喫煙や飲酒との因果関係が深いといわれています。ヘビースモーカーで大酒のみの方ほど下咽頭がんにかかりやすく、下咽頭がんの「高危険群」といわれています。男性は女性の4〜5倍の頻度で発生し、年齢は50歳から60歳代に多く、下咽頭がん全体の60%以上はこの年代に発症します。

例外的に、下咽頭の輪状後部という部位にできるがんは、喫煙や飲酒に関係なく貧血用語集アイコン(特に鉄欠乏性貧血)の女性に多く発症します。

5.検診

下咽頭がんのための検診は行われていませんが、何らかの症状で耳鼻咽喉科を受診した際に偶発的に見つかることがあります。
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