相談記録のための基本形式とは
がん相談支援センターの運営(どのような相談が多く寄せられて、どの程度対応できているのかなどを評価する際)には、相談記録を保管、検討し、その後の活動に役立てていく必要があります。
全国のがん相談支援センターの体制や対応する範囲が施設によって異なることから、1件とする相談や相談対応者など一定の基準のもとに記録できるよう「相談記録のための基本形式」を作成しました。また、がん相談支援センターに寄せられる相談の傾向を可視化し、各施設、地域や全国での対策に役立てられるように、研究班などでの検討を踏まえてがん相談支援センターで対応していることを網羅的に記録できるような各種ツールを公開しています。
検討や作成などの流れ | |
---|---|
2015年(平成27年) 6月 |
第5回 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会において、全国で統一した方式で相談件数を把握することの合意がなされた。 それを受けて 厚生労働省科学研究「がん対策における進捗管理指標の策定と計測システムの確立に関する研究」研究班にて、「相談記入シート」の更新と試行のためのパイロット調査が行われ、確定版が作成された。 |
2016年(平成28年)12月 | 第8回 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会において、研究班が作成した「相談記入シート」を「相談記録のための基本形式」として部会にて採用し、導入可能な施設、都道府県から用いていくこととなった。 |
2019年(平成31年)3月 | 「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」が改訂されたことに伴い、指針に沿った内容に改修した。 |
2020年(令和2年)6月 | 小児がんの相談記録用記入シートを作成し、小児用入力ツールを追加した。 |
「相談記録のための基本形式」や「各入力ツール」については、各施設、地域や全国での活用など、さまざまな用途に合わせてご活用ください。
用途によっては、取り扱いに留意が必要な項目も含まれていますのでご注意ください。
記入シート
「相談記録のための基本形式」により紙で記録するためのファイルです。
下記よりダウンロードください。
※小児用の記入方法は、成人用と同じです。成人用の相談記入シート内の「シート3 記入方法」を参照してください。
入力ツール
これらはご自由にお使いいただけます。運用方法については、各マニュアルをご覧ください。
各ツールには複数のバージョンがあります。各バージョンの違いやアップデートの方法については下記をご覧ください。
成人用 旧版 (2019年3月更新) |
成人用 最新版 (2020年6月更新) |
小児用 (2020年6月公開) |
|
---|---|---|---|
1.データ入力ツール | V2.1(zipファイル) | V2.2(zipファイル) 「4_施設名一覧.xls」を2020年3月時点の施設に更新しました。 |
V2.1(zipファイル) |
データ入力ツール 操作マニュアル※ |
V2.1 | ||
データ入力ツール移行方法 | V2.1への移行方法(zipファイル) | V2.2への移行方法(zipファイル) | |
2.データ結合ツール | V2.2(zipファイル) | V3.1(zipファイル) | |
データ結合ツール 操作マニュアル※ |
V2.2 | ||
データ結合ツール移行方法 | V2.2への移行方法(zipファイル) | ||
3.データフォーマット | 相談データ送信用CSV仕様書V3.0 |
1.データ入力ツール
「相談記録のための基本形式」により、エクセルを用いて相談記録データを入力するためのツールです。
成人用と小児用があります。新しくお使いの場合には最新版をお使いください。
成人用で小児特有の項目を入力することはできません。また、逆に小児用では、成人用の選択肢がない項目がありますので、それぞれ分けてお使いください。
※データ入力ツールV2.0をご使用の場合には必ず「データ入力ツール移行方法」ファイルもダウンロードし、V2.1へ移行した後にV2.2新バージョンへの移行設定を行ってください。
2.データ結合ツール
「相談記録のための基本形式」を用いた相談記録データを院内の複数カ所で入力した場合や、県内のデータをまとめる際に、データを結合するための「データ結合ツール」です。
※「データ入力ツール 成人用V2.2」と「データ入力ツール 小児用V2.2」で入力されたデータについては、現段階では結合できません。データを結合する場合には、小児用のデータに合わせて成人用で入力されたデータに手動で列を追加する必要があります。
※現在すでに結合ツールをご使用の方は、入力ツール同様、新バージョンへの移行のため、必ず「データ結合ツール移行方法」ファイルをダウンロードし、設定を行ってください。
3.データフォーマット
「相談記録のための基本形式」を用いた相談記録データを上記ツール以外の入力ツールにより作成するためのデータフォーマットです。このフォーマットにしたがって作成したデータは、データ結合ツールで利用可能です。電子カルテやファイルメーカーなどに組み込む際にご利用ください。
※401行目以降のデータは1~400行目のデータを並び替えしたものとなります。今後入力項目の追加等によりフォーマットが更新の度に、変更となりますのでご注意ください。
※1~400行目までについては小児相談の項目の追加に伴う行番号の変更はありません。
※2020年5月の更新では小児相談用の項目を追加しましたが、成人相談のみを使用している施設での入力ツールの更新は必須ではありません。
お問い合わせに関して
現在お問い合わせには応じられる体制がございませんので、ご了承ください。
運用方法については、マニュアルをご覧ください。