研修のねらい
基礎研修（1）（2）は、がん対策基本法およびがん対策推進基本計画に基づき、厚生労働大臣が指定するがん診療連携拠点病院等（以下、国指定施設）においてがん相談支援業務に従事する者を養成するための研修として、平成19年度より開講しました。
基礎研修（1）（2）では、がん相談支援業務に従事する相談員が基礎的な知識および技術を修得することにより、がん相談支援実践の均てん化と充実を図ることを目指しています。
コースの種類と選択
基礎研修（1）（2）は2つのコースがあり、施設および受講目的によって申し込むコースが違います。
○認定がん専門相談員に申請予定の方
認定がん専門相談員に申請予定の方は国指定施設に所属されている方であっても、認定申請の要件となっている本コースへお申し込みください。
国指定施設に所属されており、認定申請を予定されていない場合は、研修修了コースへお申し込みください。なお、自分の所属施設が国指定施設かどうかを「病院を探す」でご確認ください。リストに病院名がある場合は、国指定施設となります。
対象
１）または２）のいずれかに該当する者
１）以下の条件すべてを満たす者
- 厚生労働大臣による指定を受けた「都道府県がん診療連携拠点病院」「地域がん診療連携拠点病院」「特定領域がん診療連携拠点病院」「地域がん診療病院」「小児がん拠点病院」のいずれかに所属する者
- 基礎研修（1）（2）研修修了コース・知識確認コースの受講歴がない者
- 基礎研修（3）の受講歴がない者
- 「国立がん研究センター認定がん専門相談員」の認定申請予定（申請区分：新規）の者
- 相談支援を主たる業務とする医療・福祉関係の資格（看護師・社会福祉士・臨床心理士等）を有する者*
２）以下の条件すべてを満たす者
- 厚生労働大臣による指定を受けた拠点病院以外の施設に所属する者
※「国立がん研究センター認定がん専門相談員」認定申請予定の有無は問わない - 基礎研修（1）（2）研修修了コース・知識確認コースの受講歴がない者
- 基礎研修（3）の受講歴がない者
- 相談支援を主たる業務とする医療・福祉関係の資格（看護師・社会福祉士・臨床心理士等）を有する者*
* がん相談支援センター内で患者・家族に応対するものの、相談支援を主たる業務とする医療・福祉関係の資格を有していない者（診療情報管理士・事務職等）については、有資格者によるバックアップ体制が整っていることが望ましい。
研修の受講形式
国立がん研究センターがん対策情報センター教育研修管理システム（Eラーニング）
主催
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
募集人数
定員なし
内容
１．目的
がん相談支援業務で必要とされる基本姿勢・普遍的知識、およびそれらを踏まえた上で扱うことになる各種がんに関する知識等、がんに関する基礎的な知識を学ぶ。
２．学習目標
- がん相談支援センターの位置づけと、相談員の業務・役割について理解する。
- 相談員が持つべき視点、知識、技術、情報について理解を深める。
- 現場で活用できる各領域の知識、情報を得るための方法、情報源について理解を深める。
- 各種がんの標準治療や各領域で標準とされている情報について理解を深める。
- がんやその治療が患者・家族の生活に及ぼす影響について理解を深める。
３．プログラム
以下19科目の学習コンテンツ（各60分程度）と同テストコンテンツ（各10問程度）を通して、がん相談支援業務で必要とされるがん医療における基礎知識を学びます。 すべてのテストの採点結果が80％以上となった段階で学習終了となります。受講期間中、何度でもテストを実施することが可能です。
2021年度基礎研修（1）（2）プログラム
４．テキスト
本コースには、テキストとして「がん専門相談員のための学習の手引き～実践に役立つエッセンス～（第3版）」を含めております。テキストは、教育研修管理システムに登録されている所属施設の住所に2～3週間程度を目途に送付いたします。
※本コースのテキスト（学習の手引き）と『「がん専門相談員のための学習の手引き（第3版）」購入のご案内』で購入可能なテキストは、同一のものとなっております。テキストの購入サイトで購入を予定されている場合は、希望冊数にご注意ください。
教材・参考資料
・「がん専門相談員のための学習の手引き～実践に役立つエッセンス～（第3版）」
申込・受講期間
申込期間：2021年02月16日（火）～2021年08月31日（火）
受講可能期間：2021年02月16日（火）～2021年10月31日（日）
申し込み
１．申し込み前に、はじめにお読みください
国立がん研究センターがん対策情報センターでは、教育研修管理システム上で受講管理を行っています。以下の内容をよくお読みいただき、「２．申し込み方法」に設置されたリンクから申し込み手続きを行ってください。
①教育研修管理システムログインIDの取得
- 本システムでログインIDの取得がお済みでない場合は、こちらより取得してください。なお、ログインIDは1人つき1つ発行し、研修受講履歴等を個人単位で一括管理しています。今後もずっと継続して使用していきますので忘れないようにご注意ください。
- ログインIDやパスワードをお忘れになった場合は、こちらでご確認ください。
- 個人毎に研修受講履歴を紐づけているため、同じ職場の上司・同僚など自分以外のログインIDの使用は行わないでください。
※2014（平成26）年度までに基礎研修の受講歴がある方へ
前回受講時に、ログインIDと初期パスワードが付与されています。ご自身のログインIDやパスワードが分からない場合は、問い合わせ先までお問い合わせください。
②ユーザー情報の登録および更新について
申し込みの受付完了や選考結果をお知らせするメールは、ユーザー情報の「メールアドレス」欄で入力されたアドレスに届きます。メールアドレスの変更があった場合は各自で更新を行ってください。なお、送信エラーをさけるため、携帯電話のアドレスは入力しないでください。姓・所属施設・部署・がん相談支援業務への従事形態等に変更が生じた場合も、各自で更新を行ってください。
２．申し込み方法
１）下記リンクをクリックし、ログイン画面でログインIDとパスワードを入力してください。
※申し込み確定前のキャンセルは、教育研修管理システム上で可能です。
２）申し込みの受付完了をお知らせするメールが届いているかご確認ください。なお、 メールは、ユーザー情報の「メールアドレス」欄で入力されたアドレスに届きます。
経費
１．受講料 18,150円（税込テキスト代込）
２．受講料振り込み
１）クレジット・バーチャル講座共通
※お支払い方法を選択した後、変更することはできません。ご注意ください。
※一度納入された受講料は返金できませんのでご了承ください。
※領収書の再発行や別形式での発行はしておりませんので、各自大切に保管してください。
※2カ月以上入金がない場合は、申し込みを取り消したものとして処理させていただきます。
２）クレジットカードでのお支払い
- クレジットカードによるお支払い後、即時受講が可能となります。
- 研修画面で領収書のダウンロードができます。
※クレジット支払いでは請求書は出ないためご注意ください。
３）バーチャル口座でのお支払い
- 振込先・金額等を記入した請求書のダウンロードができます。
- 振り込み後、最大で2～3日程度で、受講が可能となります。
- 研修画面で領収書のダウンロードができきます。
※振込先は受講者様ごとに異なります。施設内でまとめて支払う等の対応は、お控えください。
※振り込みにかかる手数料は受講者様負担となります。
※振込後の請求書のダウンロードはできないためご注意ください。
修了証書
受講証書印刷
受講証書は、研修コース内の全コンテンツの受講を完了させた段階で初めて印刷可能となります。
申し込みにあたっての注意事項
- 研修修了コースおよび知識確認コースの受講途中にコース変更を希望される場合、取り消しを行いますので、問い合わせ先までご連絡ください。なお、受講途中での受講履歴の移行は、新教育研修管理システムの仕様上、対応できません。
- 所属施設が国指定施設かどうかは、本研修申し込み時点の状況となります。所属施設が国指定施設に申請予定であっても、申し込み時点で国指定施設でない場合は、研修修了コースにお申込みいただけません。知識確認コースへお申し込みいただくか、国指定施設の確定後に研修修了コースへお申し込みください。
問い合わせ先
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局 （オスカー・ジャパン株式会社内）
〒181－0013 東京都三鷹市下連雀3－35－1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422－24－6818（平日10:00～12:00、13:00～16:00） FAX:0422－24－6812
お問い合わせフォーム
その他
１．本研修のがん診療連携拠点病院等の指定要件における位置付け
本研修は、がん診療連携拠点病院等の指定要件において、修了者の配置が求められている研修です。概要は以下のとおりです。
○「がん診療連携拠点病院」および「特定領域がん診療連携拠点病院」
専従および専任の相談支援に携わる者をそれぞれ1人ずつ配置することが求められています。当該者は、基礎研修（1）（2）（3）を修了した者であることとされています。
○「地域がん診療病院」
専従および専任の相談支援に携わる者をそれぞれ1人ずつ配置することが求められています。当該者のうち、1名は基礎研修（1）（2）を受講した者であること、もう1名は基礎研修（1）（2）（3）を修了した者であることとされています。
○「小児がん拠点病院」
専任の相談支援に携わる者を1人以上配置することが求められており、当該者は、厚生労働大臣が指定する「小児がん中央機関」による研修を修了した者であることとされています。小児がん中央機関による研修については、国立がん研究センターが実施するがん相談支援センター基礎研修（1）を受講の後、国立成育医療研究センターが実施する「小児がん相談員専門研修」を受講することとされています。
2．本研修の「国立がん研究センター認定がん専門相談員」認定事業における位置付け
2021～2023年度募集「国立がん研究センター認定がん専門相談員」認定申請に必要な教育研修（Ⅰ群）として位置づけられています。
3．受講者名の公開
研修事業の活性化を促進する情報提供のため、がん対策情報センターホームページ「がん情報サービス」内に、本研修受講者の所属施設および氏名を公開する場合があります。
4．研修内容（プログラム）の質問・改訂
研修内容の個別の質問は受け付けておりませんが、間違いや誤解を生じる箇所等を発見されましたら、お問い合わせ先へご連絡ください。また、研修内容は事後評価に伴い、次年度以降の開催において改訂されることがあります。
受講者の方へのお知らせ
１．2021年度基礎研修（3）の受講を希望されている方へ
2021年度基礎研修（3）の受講を希望されている方は、基礎研修（3）の申し込み締切日までに基礎研修（1）（2）の受講を完了させてください。
２．2021年度以降に「国立がん研究センター認定がん専門相談員」認定申請（申請区分：新規）を予定されている方へ
2021年度基礎研修（1）（2）知識確認コースの受講歴は、2021～2023年度の「国立がん研究センター認定がん専門相談員」認定申請において有効となります。2024年度以降の認定申請においては無効となりますのでご注意ください。
推奨使用環境
Eラーニングの推奨使用環境は、こちらです。