開催日時
開催日:2017年09月05(火)~09月08日(金)4日間
開催時間:詳細につきましては、プログラムを参照してください。
会場
国立研究開発法人国立がん研究センター 築地キャンパス
〒104−0045 東京都中央区築地5−1−1
主催
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
研修のねらい
わが国のがん対策の一環として、がん診療に従事する看護師(特に指導者的役割を期待するもの)が、高度で専門的な知識および技術を修得し、がん看護実践の均てん化と充実を図ることを目指しています。
対象
以下の要件に該当する方
- 厚生労働省が指定する都道府県または地域がん診療連携拠点病院等に勤務し、がん診療に従事する看護師で、看護師資格取得後5年以上の実務経験を有する方
- 受講する研修に関する分野の実務経験を3年以上有する方
- 所属施設のがん看護において指導者的立場にある方
- がん領域の「専門看護師」「認定看護師」の認定を受けていない方
募集人数
50名
内容
1.目的
がん化学療法看護の専門的な知識と効果的な指導方法について理解を深め、所属部署や施設のがん化学療法を受ける患者と家族のQOL向上を目指した主体的な療養生活を支援する能力を高める。
2.目標
- がん化学療法看護の特徴と看護師の役割について理解できる。
- がん化学療法の目的、治療計画、レジメンを理解することの意義を述べることができる。
- がん化学療法薬を安全に取り扱う必要性と曝露予防方法について理解できる。
- がん化学療法を受ける患者のアセスメント項目について理解できる。
- がん化学療法薬を確実・安全に投与するための留意点について理解できる。
- がん化学療法による副作用の対策とセルフケア支援について計画できる。
- がん化学療法に用いられる薬剤の特徴と注意事項を理解できる。
- がん化学療法に用いられるレジメンのアセスメント項目について理解できる。
- レジメンを取り上げて、投与管理上の留意点、注意すべき有害反応とその予防策・対応策、セルフケア支援を計画することができる。
- がん化学療法における意思決定支援とチーム医療の重要性について考えることができる。
- がん化学療法を受ける患者と家族の看護実践において、学んだことを活用する上での自己の課題を明確にすることができる。
- 所属施設や部署の看護師に、がん化学療法看護を効果的に指導するための方法を検討し、実施できる。
3.プログラム
日程 | 時間 | 方法・テーマ | 内容 | 講師 |
---|---|---|---|---|
9/5 (火) |
09:00~09:20 | オリエンテーション | ||
09:20~10:20 (60分) |
【講義】 がん化学療法看護総論 |
がん化学療法看護の考え方(がんサバイバーシップ、セルフケア支援、意思決定支援、チーム医療) | 森 文子(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護部長 がん看護専門看護師) | |
10:30~11:40 (70分) |
【講義】 がん化学療法概論Ⅰ |
がん化学療法の基本概念、方法、役割、医療費、ガイドラインと毒性判定基準 | 藤井 恵美(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん化学療法看護認定看護師) | |
12:40~13:40 (60分) |
【講義】 確実・安全・安楽な抗がん剤の投与管理 | がん化学療法のレジメンの理解、患者の全身状態・治療歴のアセスメント、抗がん剤投与前・中・後の看護のポイント(薬剤の安定性・配合変化も含む) | 中村 倫史(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師) | |
13:50~14:50 (70分) |
【講義】 薬物療法の副作用対策と対応(1) |
過敏症、インフュージョン・リアクション、血管外漏出、(CVポートの管理も含む) | 中村 倫史(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師) | |
15:00~16:20 (80分) |
【講義・討議】 抗がん剤の安全な取扱い |
抗がん剤の細胞毒性、抗がん剤の安全な取扱いに関する基準・指針、職員教育、調整、安全な取扱いの実際 | 斎川 淳美(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師) | |
16:30~17:30 (40分) |
通院治療センター見学 (希望者) |
|||
9/6 (水) |
09:00~10:10 (70分) |
【講義】 薬物療法の副作用対策と対応(2) |
代表的な副作用症状の理解とセルフケア支援(手足症候群を含めた皮膚障害) | 斎川 淳美(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師) |
10:20~11:20 (60分) |
【講義】 セルフケア支援に活かす患者教育 |
患者・家族の教育・支援プログラム、サポートグループとセルフヘルプグループ | 塚越 真由美(国立がん研究センターがん対策情報センター がん看護専門看護師) | |
11:30~12:40 (70分) |
【講義】 薬物療法の副作用対策と対応(3) |
代表的な副作用症状の理解とセルフケア支援(悪心・嘔吐、骨髄抑制) | 上原 智子(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師) | |
13:40~15:40 (120分) |
【演習】 薬物療法の副作用対策と対応「グループワーク」 |
副作用症状の理解とセルフケア支援についてグループワーク | ※ファシリテーター | |
16:00~17:20 (80分) |
【演習】 薬物療法の副作用対策と対応「発表」 |
グループワーク内容の発表と討議 | ※ファシリテーター | |
9/7 (木) |
09:00~10:00 (60分) |
【講義】 がん化学療法概論 Ⅱ |
細胞周期とがん化学療法、がん化学療法薬の特徴、がん化学療法に影響する要因(薬物の体内動態含む) | 牧野 好倫 (国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 臨床研究・治験基盤事業部 臨床研究課) |
10:10~11:10 (60分) |
【講義】 がん化学療法各論「分子標的薬」 |
分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の種類と特徴 | 牧野 好倫 (国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 臨床研究・治験基盤事業部 臨床研究課) | |
11:20~12:20 (60分) |
【講義】 外来化学療法の実際 |
外来化学療法の現状・施設基準・必要条件・システム、多職種の役割とマネジメント、スタッフ教育、リスクマネジメント | 朝鍋 美保子(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん化学療法看護認定看護師) | |
13:20~13:50 (30分) |
【講義】 レジメンのアセスメントとセルフケア支援 |
レジメンをアセスメントする目的、アセスメントの流れ、投与管理における看護のポイント、予測される副作用対策とセルフケア支援、事例展開 | 三浦 仁美(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 がん化学療法看護認定看護師)朝鍋 美保子 | |
13:50~16:50 (180分) |
【演習】 レジメンのアセスメントとセルフケア支援「グループワーク」 |
レジメンを選択し、レジメン・薬剤のアセスメント、投与管理における看護のポイント、副作用対策とセルフケア支援についてグループワークを行う | ※ファシリテーター | |
9/8 (金) |
09:00~10:20 (80分) |
【演習】 レジメンのアセスメントとセルフケア支援「発表(前半)」 |
グループごとに、レジメンのアセスメントと計画したセルフケア支援について発表・全体共有 | ※ファシリテーター |
10:30~11:50 (80分) |
【演習・発表】 レジメンのアセスメントとセルフケア支援「発表(後半)」 |
グループごとに、レジメンのアセスメントと計画したセルフケア支援について発表・全体共有 | ※ファシリテーター | |
12:50~13:50 (60分) |
【討議】 意思決定の支援とチーム医療 |
がん化学療法における意思決定支援およびチーム医療の必要性と看護師役割について討議 | 森 文子(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護部長 がん看護専門看護師) | |
14:00~16:30 (150分) |
【演習】 効果的な指導方法 |
研修で学んだことを効果的に自施設看護師に指導するための方法を検討する | 塚越 真由美(国立がん研究センターがん対策情報センター がん看護専門看護師) ※ファシリテーター |
|
16:30~17:00 | まとめ | 修了証書交付、アンケート記入 |
※ファシリテーター:
藤井 恵美(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん化学療法看護認定看護師)
朝鍋 美保子(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん化学療法看護認定看護師)
三浦 仁美(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 がん化学療法看護認定看護師)
斎川 淳美(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師)
中村 倫史(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん化学療法看護認定看護師)
上原 智子(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師)
塚越 真由美(国立がん研究センターがん対策情報センター がん看護専門看護師)
出水 美樹(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん化学療法看護認定看護師)
小島 千恵美(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん化学療法看護認定看護師)
※ プログラム、講師は変更の可能性があります。
※本研修は国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院看護部教育委員会がん看護専門教育(がん看護専門コース)と合同開催になります。
4.事後課題
本研修修了後に、所属部署や施設の看護師を対象に実施した伝達講習や教育について、レポートを提出する。
受講料
34,560円(税込)
※受講が決定した方へ当センターから請求書を送付いたしますので、銀行振込にて指定日までにお振り込みをお願いいたします。
※ご入金後に受講をキャンセルされた場合、ご返金致しかねますので、ご了承ください。
修了証書
研修受講者には、修了証書を交付します。
途中入退席者には交付されませんので、ご了承ください。
申し込み
申込期限:2017年05月31日(水)16:00
1.申し込み方法
お申し込みの前に必ずこちらの【申込マニュアル簡易版】をご覧ください。
【WEB申込フォームはこちら】(申し込みを締め切りました)
【受講者マニュアル~WEB申し込み~】
【WEB申し込みFAQ】
ご不明な点はこちらをご確認ください。
WEBでのお申し込み後所定の書類1)2)3)を 申込期間内必着 にて研修事務局に郵送してください。
所定の書類
- 【様式1】所属施設長からの申請書
- 【様式2】(看護管理者の)推薦書
- 【様式3】受講希望理由書
書式はこちらからダウンロードしてください。
*施設からの応募が複数名の場合は、【様式1】は一施設一枚の提出で結構です。
*封筒のおもてに「がん看護専門分野指導者研修 がん化学療法看護コース」と朱書きしてください。
*簡易書留や宅配便の利用など到着確認のとれる方法で送付してください。
WEB申し込みと送付書類の到着をもって受け付け完了 となりますのでご注意ください。
*送付先(研修事務局):
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局(オスカー・ジャパン株式会社内)
「看護師研修」係
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6818(平日10:00~12:00、13:00~16:00)
2.受講決定
応募者が定員を超えて多数の場合、都道府県または地域がん診療連携拠点病院所属の方、過去に受講歴がない施設の方等を優先して選考させていただきます。
選考結果は、2017年6月下旬頃に本人および施設長宛に通知します。
※受講が決定された方は、事前課題(MS-Word:16KB)をご記入の上、研修初日にご持参ください。
3.申込期間
2017年4月3日(月)10:00~5月31日(水)16:00(WEB申し込みと郵送書類必着)
障害のある方へのご案内
研修受講者で、障害等があり受講上の配慮を希望される場合は、研修申し込み時に研修担当者(E-mail: kangokensyu@ml.res.ncc.go.jp)にご連絡ください。研修申し込み時にお申し出がない場合、受講上の配慮ができなくなることがございます。また、ご希望のすべてに対応できるとは限りませんのでご了解ください。
※受講上の配慮の例:座席を前列または入口付近に設定、補聴器の持参使用、介護者の研修会場への同伴等
問い合わせ先
<申し込み受け付けに関するお問い合わせ>
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局(オスカー・ジャパン株式会社内)
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6818(平日10:00~12:00、13:00~16:00)
E-mail: info-ncc-kensyu@ml.res.ncc.go.jp
<研修内容に関するお問い合わせ>
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
がん医療支援部 教育研修室 塚越 真由美(研修専門職)
〒104−0045 東京都中央区築地5−1−1
TEL:03−3547−5201(ダイヤルイン番号) 内線3532
E-mail: kangokensyu@ml.res.ncc.go.jp
その他
※ 本研修修了者は、都道府県における研修事業の活性化のための情報提供として、がん対策情報センター公式ホームページ「がん情報サービス」内に、氏名および所属施設名を公表いたします。
※ 院内見学のため研修受講者には、患者個人情報保護に関する誓約書、感染症抗体申告書の提出をお願いしております。詳しくは受講決定時にお知らせします。
本研修を受講された方へ
所属部署や施設の看護師を対象に実施した伝達講習や教育について、レポートの提出をお願いします。
※事後課題用紙はこちら
※提出期限:平成30年3月8日(木)
※提出先:E-mail: info-ncc-kensyu@ml.res.ncc.go.jp
※件名に「【事後課題】「がん看護専門分野指導者研修(がん化学療法看護コース)」(看護)」と入力してください。