開催日時
開催日:2017年09月12(火)~09月15日(金) 4日間
開催時間:詳細につきましては、プログラムを参照してください。
会場
国立研究開発法人国立がん研究センター 築地キャンパス
〒104−0045 東京都中央区築地5−1−1
主催
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
研修のねらい
わが国のがん対策の一環として、がん診療に従事する看護師(特に指導者的役割を期待するもの)が、高度で専門的な知識および技術を修得し、がん看護実践の均てん化と充実を図ることを目指しています。
対象
以下の要件に該当する方
- 厚生労働省が指定する都道府県または地域がん診療連携拠点病院等に勤務し、がん診療に従事する看護師で、看護師資格取得後5年以上の実務経験を有する方
- 受講する研修に関する分野の実務経験を3年以上有する方
- 所属施設のがん看護において指導者的立場にある方
- がん領域の「専門看護師」「認定看護師」の認定を受けていない方
募集人数
50名
内容
1.目的
緩和ケアの専門的な知識と効果的な指導方法について理解を深め、所属部署や施設の緩和ケアを必要とするがん患者と家族のQOL向上を目指した主体的な療養生活を支援する能力を高める。
2.目標
- 緩和ケアに関する基礎知識および考え方について理解できる。
- がん性疼痛マネジメントに必要な基礎知識を習得する。
- がん性疼痛マネジメントに必要な薬物療法と副作用対策について理解できる。
- 事例を通して、がん性疼痛アセスメントと看護について理解できる。
- 疼痛以外の身体的苦痛とそのマネジメントについて理解できる。
- トータルペインの考え方を理解し、事例をアセスメントすることができる。
- がん患者の心理反応や主な精神症状とケアの方法を理解できる。
- がん患者と家族との基本的なコミュニケーションスキルを理解できる。
- 緩和ケアにおけるリハビリテーションについて理解できる。
- 緩和ケアにおける医療連携・社会資源の活用について理解できる。
- 緩和ケアにおける倫理的課題について、事例検討を通して理解できる。
- 緩和ケアにおける非薬物的アプローチについて概説できる。
- がん患者の家族ケア・遺族ケアについて概説できる。
- 緩和ケアにおける自己の看護実践や所属施設の課題と解決策を述べることができる。
- 所属部署や施設の看護師に、緩和ケアを効果的に指導するための方法を検討し、実施できる。
3.プログラム
日程 | 時間 | 方法・テーマ | 内容 | 講師 |
---|---|---|---|---|
9/12 (火) |
09:00~09:20 | オリエンテーション | 自己紹介 | |
09:20~10:20 (60分) |
【講義】 緩和ケア概論 |
緩和ケアの定義と基本理念、QOLと考え方、緩和ケアにおけるチームアプローチ、看護師の役割など | 前原 朝美(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 緩和ケア認定看護師) | |
10:30~11:30 (60分) |
【講義】 精神腫瘍学 |
がん患者の精神症状(抑うつ、不安、せん妄)の評価と薬物療法、ケアについて | 中原 理佳(国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科 医長) | |
12:30~13:50 (80分) |
【講義】 がん性疼痛治療 |
がん疼痛のメカニズム、痛みの評価、WHO方式がん疼痛治療法、鎮痛薬の種類と特徴、オピオイドの変更、副作用対策など | 里見 絵理子(国立がん研究センター中央病院 緩和医療科 科長) | |
14:00~15:00 (60分) |
【講義】 がん疼痛看護 |
疼痛アセスメントとマネジメント、日常生活援助、安全な鎮痛薬の投与など | 石井 和美(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん性疼痛看護認定看護師) | |
15:10~16:20 (70分) |
【事例検討】 がん疼痛看護 |
事例を用いた疼痛アセスメントと看護計画立案 | 石井 和美(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん性疼痛看護認定看護師) ※ファシリテーター | |
9/13 (水) |
09:00~10:10 (70分) |
【講義】 トータルペインの理解 |
トータルペイン(身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛)のアセスメントと看護ケア | 木嶋 あすか(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 緩和ケア認定看護師) |
10:20~11:30 (70分) |
【講義】 呼吸器症状のマネジメント |
呼吸器症状の定義、疫学、メカニズム、評価、マネジメント(薬物療法と非薬物療法)など | 田中 桂子先生 (がん・感染症センター都立駒込病院 緩和ケア科 医長) | |
12:40~14:10 (90分) |
【グループワーク】 切れ目のない緩和ケアの提供 |
切れ目のない緩和ケアを提供するための自施設や自己の課題の明確化と解決策の検討 | 細矢 美紀(国立がん研究センター中央病院 看護部 看護師長 がん看護専門看護師) | |
14:20~15:50 (90分) |
【講義】 消化器症状のマネジメント |
嘔気・嘔吐、消化管閉塞、腹部膨満感(腹水)、便秘等のアセスメントとマネジメント(薬物療法とケア)など | 余宮 きのみ先生 (埼玉県立がんセンター緩和ケア科 科長) |
|
16:00~17:10 (70分) |
【講義】 皮膚症状のケア |
がん患者のスキントラブルの特徴とケア方法、当院のアピアランスケアの紹介など | 安達 淑子(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 皮膚・排泄ケア認定看護師) | |
9/14 (木) |
09:00~10:10 (70分) |
【講義】 がん患者のリハビリテーション |
がんのリハビリテーションの考え方、チーム医療における看護師の役割、治療期~終末期のリハビリテーションの特徴など | 森 麗子(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 緩和ケア認定看護師) |
10:20~12:00 (100分) |
【事例検討】 トータルペインの理解 |
事例を用いたトータルペインのアセスメントと看護計画立案 | 木嶋 あすか(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 緩和ケア認定看護師) | |
13:00~14:10 (70分) |
【講義】 がん患者に必要な精神的ケアと看護師自身のケア |
がん患者の心理、看護師自身の感情や反応、患者ケアのポイントなど | 佐々木 千幸(国立がん研究センター中央病院 看護部 精神看護専門看護師) | |
14:20~16:00 (100分) |
【講義・演習】 がん患者とのコミュニケーションスキル |
コミュニケーションスキルの理解 ロールプレイ |
佐々木 千幸(国立がん研究センター中央病院 看護部 精神看護専門看護師) ※患者役 久野 朝美(国立がん研究センター中央病院 看護部 緩和ケア認定看護師) |
|
16:10~17:10 (60分) |
【講義】 がん患者の家族ケア・遺族ケア |
家族アセスメント、がん患者の家族の抱える問題と家族ケア、遺族ケアなど | 竹内 恵美(国立がん研究センター中央病院 がん相談支援センター 臨床心理士) | |
9/15 (金) |
09:00~10:10 (70分) |
【講義】 緩和ケアにおける倫理的問題 |
倫理的問題とは何か、倫理の4原則、緩和ケアにおける倫理的問題、倫理に基づくケアの実践、臨床倫理の4分割法など | 和田 千穂子(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん看護専門看護師) |
10:10~11:40 (90分) |
【事例検討】 緩和ケアにおける倫理的問題 |
臨床倫理の4分割法を用いた事例の分析 | 和田 千穂子(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん看護専門看護師) ※ファシリテーター:塚越 真由美 |
|
12:40~13:40 (60分) |
【講義】 緩和ケアにおける非薬物療法 |
非薬物療法の特徴と実際(マッサージ、罨法、ポジショニング、その他) | 高田 博美(国立がん研究センター中央病院 看護部 副看護師長 がん性疼痛看護認定看護師) | |
13:50~16:20 (150分) |
【講義】【グループワーク】 効果的な指導方法 |
効果的な指導の基礎知識 研修を通して学んだことを所属部署や施設の看護師に効果的に指導するための方法の検討 |
塚越 真由美(国立がん研究センター がん対策情報センター がん看護専門看護師) | |
16:20~17:00 | まとめ | 修了証書交付、アンケート記入 |
※本研修は国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院看護部教育委員会がん看護専門教育(がん看護専門コース)と合同開催になります。
4.事後課題
本研修修了後に、所属部署や施設の看護師を対象に実施した伝達講習や教育について、レポートを提出する。
受講料
34,560円(税込)
※受講が決定した方へ当センターから請求書を送付いたしますので、銀行振込にて指定日までにお振り込みをお願いいたします。
※ご入金後に受講をキャンセルされた場合、ご返金致しかねますので、ご了承ください。
修了証書
研修受講者には、修了証書を交付します。
途中入退席者には交付されませんので、ご了承ください。
申し込み
申込期限:2017年05月31日(水)16:00
1.申し込み方法
お申し込みの前に必ずこちらの【申込マニュアル簡易版】をご覧ください。
【WEB申込フォームはこちら】(申し込みを締め切りました)
【受講者マニュアル~WEB申し込み~】
【WEB申し込みFAQ】
ご不明な点はこちらをご確認ください。
WEBでのお申し込み後所定の書類1)2)3)を 申込期間内必着 にて研修事務局に郵送してください。
所定の書類
- 【様式1】所属施設長からの申請書
- 【様式2】(看護管理者の)推薦書
- 【様式3】受講希望理由書
書式はこちらからダウンロードしてください。
*施設からの応募が複数名の場合は、【様式1】は一施設一枚の提出で結構です。
*封筒のおもてに「がん看護専門分野指導者研修 緩和ケアコース」と朱書きしてください。
*簡易書留や宅配便の利用など到着確認のとれる方法で送付してください。
WEB申し込みと送付書類の到着をもって受け付け完了 となりますのでご注意ください。
*送付先(研修事務局):
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局(オスカー・ジャパン株式会社内)
「看護師研修」係
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6818(平日10:00~12:00、13:00~16:00)
2.受講決定
応募者が定員を超えて多数の場合、都道府県または地域がん診療連携拠点病院所属の方、過去に受講歴がない施設の方等を優先して選考させていただきます。
選考結果は、2017年6月下旬頃に本人および施設長宛に通知します。
※受講が決定された方は、事前課題をご記入の上、研修初日にご持参ください。
3.申込期間
2017年4月3日(月)10:00~5月31日(水)16:00 (WEB申し込みと郵送書類必着)
障害のある方へのご案内
研修受講者で、障害等があり受講上の配慮を希望される場合は、研修申し込み時に研修担当者(E-mail: kangokensyu@ml.res.ncc.go.jp)にご連絡ください。研修申し込み時にお申し出がない場合、受講上の配慮ができなくなることがございます。また、ご希望のすべてに対応できるとは限りませんのでご了解ください。
※受講上の配慮の例:座席を前列または入口付近に設定、補聴器の持参使用、介護者の研修会場への同伴等
問い合わせ先
<申し込み受け付けに関するお問い合わせ>
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局(オスカー・ジャパン株式会社内)
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6818(平日10:00~12:00、13:00~16:00)
E-mail: info-ncc-kensyu@ml.res.ncc.go.jp
<研修内容に関するお問い合わせ>
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
がん医療支援部 教育研修室 塚越 真由美(研修専門職)
〒104−0045 東京都中央区築地5−1−1
TEL:03−3547−5201(ダイヤルイン番号) 内線3532
E-mail: kangokensyu@ml.res.ncc.go.jp
その他
※ 本研修修了者は、都道府県における研修事業の活性化のための情報提供として、がん対策情報センター公式ホームページ「がん情報サービス」内に、氏名および所属施設名を公表いたします。
本研修を受講された方へ
所属部署や施設の看護師を対象に実施した伝達講習や教育について、レポートの提出をお願いします。
※事後課題用紙はこちら
※提出期限:平成30年3月16日(金)
※提出先:E-mail:info-ncc-kensyu@ml.res.ncc.go.jp
※件名に「【事後課題】「がん看護専門分野指導者研修(緩和ケアコース)」(看護)」と入力してください。