開催日
2023年10月28日 (土)
会場
インターネットを介したオンライン研修方式
(参加者各自が所有するマイク・カメラ付きのパソコンからの参加になります)
主催
国立がん研究センターがん対策研究所
研修のねらい
- 本研修は、がん対策基本法およびがん対策推進基本計画に基づき全国のがん医療水準を向上させていくことを目的に、都道府県がん診療連携拠点病院がそれぞれの都道府県のがん薬物療法に関する課題解決に向けて、都道府県レベルでの取り組みを進めていけるよう支援していくことを目的としています。
- 参加する都道府県がん診療連携拠点病院のそれぞれの都道府県内のがん診療連携拠点病院等におけるがん薬物療法の医療水準の向上に貢献し、がん医療の均てん化につなげることを目指した研修になります。
対象
以下のすべてを満たす方を対象とします。
- 厚生労働省指定の都道府県がん診療連携拠点病院におけるがん化学療法チームであること。
- チームとは、がん薬物療法に従事する医師、看護師、薬剤師、MSWであり、4職種がそろって参加できること。
- 都道府県内のがん薬物療法にかかる教育・研修を行う立場にある者。
- 以下の研修についていずれも未受講のチーム (メンバーが交代している場合は受講可)。
- 「地域におけるがん化学療法研修実施にかかる指導者養成研修」(平成26年度から28年度開催)
- 「都道府県指導者養成研修 (がん化学療法チーム研修企画)」(平成29年度から令和4年度開催)
募集人数
4チーム (各チーム4人で合計16人)
研修内容
1.目的
各都道府県において地域の状況を踏まえたがん化学療法チームの研修会等のがん薬物療法の医療水準の向上を目指した取り組みを効果的に実施するために、地域のがん薬物療法に関する問題点の抽出ができ、それを解決するための研修会等の企画立案ならびに研修修了後にそれぞれの都道府県で企画の実施を行うことを目的としています。
2.行動目標
- 各都道府県のがん対策及びがん薬物療法の現状と課題を把握できる。
- 各都道府県におけるがん薬物療法の課題を解決していくことを目的とした医療チーム研修会等を実施していく方法を習得する。
- 各都道府県でがん薬物療法の質を向上させていくための研修会等を開催するためのプログラムの作成など、課題解決のための企画を立案することができる。
3.研修の構成
3-1 講義
以下の内容についてe-ラーニング講座の受講や配布資料にて自己学習していただきます。
- 「わが国のがん対策と都道府県がん診療連携拠点病院に求められる役割」として、がん診療連携拠点病院制度で定められている都道府県がん診療連携拠点病院の役割について学び、本研修の目的について理解を深めます。
- 「がん化学療法チーム研修を開催する際の留意点」として、研修会開催に必要な教育技法やファシリテーションの方法論、Zoomを利用したオンライン研修会開催のノウハウを提供します。
- 他の都道府県の先進事例にも学び、地域が抱える課題解決の一助とします。
3-2 グループワーク
- 研修当日は、参加者は各自のパソコンでWEB会議システムを通じて研修に参加し、以下のテーマについて職種別のグループ、施設と職種の混合グループ、各施設のグループに分かれてオンラインでディスカッションを行い、成果物 (当該都道府県内のがん薬物療法の質向上を目指した行動計画案) を作成します。グループワークの内容はフォームに沿ってまとめます。
- 研修に先立って施設ごとに事務局、ファシリテーターを交えた事前グループワーク (WEB会議) を行います (少なくとも1回は実施)。開催日時は日程調整のうえ決定いたします。
3-2-1 グループワークテーマ
「各都道府県におけるがん薬物療法の課題を解決していくための効果的ながん化学療法チーム研修会等のプログラムの企画及び立案」
1)職種別グループワークおよび施設と職種の混合グループワーク
- 各都道府県における職種ごとのがん薬物療法に関する研修会の開催等のがん医療水準向上のための取り組み状況とその実態、問題点
- 各地域のがん診療連携拠点病院等のがん薬物療法における職種ごとの課題
- 研修会開催等の臨床現場におけるニーズ
- 研修会終了後の各地域のがん診療連携拠点病院等のがん化学療法チームにおける各職種の到達目標
2)各チームでのグループワーク
- 各都道府県のがん対策推進計画の把握
- 事前課題で挙げられた各都道府県のがん薬物療法の実態及び問題点の整理
- 事前課題で挙げられた地域のがん患者の特徴と背景 (年齢層、生活環境など) の整理
- 各都道府県内のがん診療連携拠点病院等のがん薬物療法に関するニーズ (研修会開催やそのテーマ等) の抽出
- 課題解決に向けた研修会開催等の企画の検討
- 研修会開催等の企画のプログラム構成及び実施までのスケジュールの立案
- 参加者をはじめとする企画者の役割分担の確認
- 研修会等の企画終了後の各地域のがん診療連携拠点病院等におけるがん化学療法チームの到達目標についての検討
3)発表・総合討論
- 参加施設ごとに、研修で作成した企画内容 (プログラム) について発表し、意見交換を行います。
- 講義やグループ討議内容についての質疑応答、総合討論を行います。
- 各チームの作成資料は研修会終了後に回収します。さらに、各施設に持ち帰り計画の見直しとブラッシュアップしていただき、参加施設間で共有するために資料を再提出していただきます。
4) 事前課題
- 受講チームの現状を把握するためチームへの事前アンケートを行います。
- 研修を充実したものとし、研修修了後に都道府県レベルでの活動を円滑に実現していくために、研修までに以下の準備を進めておくことが必要です。
※参加する都道府県内のがん診療連携協議会 (都道府県がん診療連携拠点病院に事務局が設置されていることが多い) に連絡を取り、都道府県内のがん薬物療法に関する課題を共有しておくことが望まれます。また、都道府県が定める都道府県がん対策推進計画を研修会前にチーム内で共有し、都道府県内で取り組むべきことについて事前にチーム内で話し合っておくことが望まれます。 - 事前グループワークでは、参加者が事前課題で準備をしたものをもとに、事務局、ファシリテーターとともに都道府県内の課題の把握状況について確認を行い、研修当日までにさらに準備すべきことについて話し合います。
4.プログラム(タイムスケジュール)
11:30-12:30 | 受付 |
---|---|
12:30-12:45 | オリエンテーション (研修内容説明、講師紹介) |
12:45-13:35 | 参加施設紹介 (発表5分 + 質疑応答5分) × 4グループ |
13:35-13:45 | 休憩 |
13:45-14:15 | がん化学療法チーム研修を開催するための活動計画 (職種別グループワーク) |
14:15-14:25 | 休憩 |
14:25-14:55 | がん化学療法チーム研修を開催するための活動計画 (施設・職種混合グループワーク) |
14:55-15:05 | 休憩 |
15:05-16:05 | より効果的な研修会を開催するために (施設別グループワーク) |
16:05-16:15 | 休憩 |
16:15-17:15 | より効果的な研修会を開催するために (発表5分 + 質疑応答7分) × 4グループ |
17:15-17:30 | まとめ |
申し込み
1.申し込み方法
WEBでのお申し込み後、所定の書類 (様式1) はPDF化して事務局宛にE-Mail (team-training@ml.res.ncc.go.jp) にてご提出ください。
【WEB申し込み】←申し込みはこちらをクリックしてください。
所属施設長からの申請書【様式1】はダウンロードしてご利用ください。。
2.受講決定
応募者が定員を超えて多数の場合、都道府県全体の研修実施が可能な方等を優先して選考させていただきます。
3.申込期間
2023年5月10日 (水)~6月16日 (金)7月7日(金)
受講料
無料
修了証書
すべてのプログラム (アンケートへの回答を含む) に参加された研修受講者には、修了証書を交付いたします。なお、途中入退席者には交付されませんので、ご了承ください。
問い合わせ先
<申込・受付に関するお問合せ>
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局(オスカー・ジャパン株式会社内)
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6818(平日10:00~12:00、13:00~16:00)
お問い合わせフォーム
<研修に関するお問合せ>
国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策研究所
がん医療支援部 がん医療支援企画室 佐野 智望
〒104−0045 東京都中央区築地5−1−1
TEL: 03−3547−5201 (ダイヤルイン番号) 内線: 3531
E-mail:team-training@ml.res.ncc.go.jp
その他
- 連絡事項は、教育研修管理システムに登録されたアドレス宛に送信いたします。研修受講者同士が交流できるように参加者名簿を作成し、受講者間でメールアドレスを共有する予定です。差し支えがある場合には事前にご連絡ください。
- 各施設と事務局、ファシリテーターを交えた事前グループディスカッションは、受講決定後に日程調整いたします。
- 研修修了者については、「がん情報サービス」内に、所属施設および氏名を公表いたします。
- 最終的な研修成果物については、原則として「がん情報サービス」内で公開いたします。
- オンラインでグループワークを実施するためのインターネット環境および、パソコン、マイク、カメラは1人1台用意してください。
- 研修会の参加施設には、毎年フォローアップアンケートを送付いたします。
- 本研修のアンケート結果等は、研修を評価するために使用します。学会や医学雑誌等の発表に使用される場合がありますが、名前など個人を特定するような情報が公表されることはなく、個人情報は守られます。ご不明な点がございましたら上記事務局までご連絡ください。