- 日時
- 2020年12月18日(金)17:30~18:45
- テーマ
- 四国がんセンターの新たな取り組み
(四国がんセンター発信)
司会 四国がんセンター 薬剤部長 小池 恭正
今年度はCOVID-19の流行により、従来どおりとはいかない業務もあり、今回四国がんセンター薬剤部における新たな取り組みや工夫を行った業務について報告する。多くの施設でも取り組まれている内容であると思われるが、カンファレンスを通して、他施設との意見交換ができればと考える。
1.外来がん化学療法における連携充実加算の取り組み
四国がんセンター 薬剤部 主任 小倉 千奈
令和2年度の診療報酬改定にて、医療機関と薬局との連携強化やきめ細かな栄養管理を通じてより質の高い外来がん化学療法実施の評価として、連携充実加算が新設された。当院では、6月より連携充実加算の算定を行っており、この算定取得に向けての当院の取り組みを紹介するとともに、実際に算定を行うことにより見えてきた今後の課題について報告する。
2.COVID-19流行下での薬学生実務実習を経験して
四国がんセンター 薬剤部 主任 森木 智子
当院では今年度、Ⅱ期からⅣ期の薬学生長期実務実習を受け入れている。COVID-19の流行に伴い、特にⅡ期の実習では、例年とは異なる対応が必要となった。
実習生と病院職員・患者、相互の感染を防ぐために行った実習内容の見直しや、現在も継続中の感染対応策などについて発表する。
3.COVID-19状況下における安全な治験実施への取り組み
四国がんセンター 臨床研究センター 臨床研究推進部 臨床試験支援室 主任 宮田 篤
COVID-19の感染拡大は、通常診療だけでなく、治験実施においても大きな影響を及ぼしている。候補者の選択が難しいだけでなく、治験担当モニターの施設訪問が制限され、事前適格性SDVの実施が困難なために試験への組み入れが中断されたり、SDVが実施されないことによる治験手順遵守の担保が取れない、治験薬を依頼者へ返却が出来ず治験薬保管庫が逼迫するなど様々な問題があった。安全に治験を実施していくために、COVID-19状況下における取り組みと、かねてより検討していたリモートSDVシステム導入に着手したので報告する。