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膵臓がん(すいぞうがん)

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更新日:2014年10月14日 [ 更新履歴 ]    掲載日:1995年12月25日
更新履歴
2014年10月14日 「4.疫学・統計」を更新しました。
2013年04月12日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月20日 内容を更新しました。

1.膵臓について

膵臓は胃の後ろにあり、長さ20cmほどの細長い臓器です。ふくらんだ部分は頭部(とうぶ)といい、十二指腸(じゅうにしちょう)に囲まれています。反対側の幅が狭くなっている端は尾部(びぶ)といい、脾臓(ひぞう)に接しています。膵臓の真ん中は体部(たいぶ)と呼ばれます。
図1 膵臓の構造
図1 膵臓の構造
膵臓は2つの役割を果たしています。食物の消化を助ける膵液の産生(外分泌)と、インスリンやグルカゴンなど血糖値の調節に必要なホルモンの産生(内分泌)です。膵液は膵管(すいかん)によって運ばれ、主膵管(しゅすいかん)という1本の管に集まり、肝臓から膵頭部(すいとうぶ)の中に入ってくる総胆管と合流し、十二指腸乳頭(じゅうにしちょうにゅうとう)へ流れます。

2.膵臓がんとは

膵臓にできるがんのうち90%以上は、膵管の細胞にできます。
これを膵管がんといい、膵臓がんは、通常この膵管がんのことを指します。膵臓は洋ナシを横にしたような形をしていますが、膵管はこの細長い膵臓を貫いて網の目のように走る細い管です。
手術するときは、がんのある位置や広がりによって、これらのどこを切除するかが決められます。

3.症状

早期の膵臓がんに特徴的な症状はありません。膵臓がんの方が病院へ来られた理由を調べてみますと、最も多いのは胃のあたりや背中が重苦しいとか、何となくおなかの調子がよくないとか、食欲がないなどという漠然としたものです。このほかに、体重の減少などもよく起こります。このような症状は膵臓がんでなくてもいろいろな理由で起こるものです。

比較的膵臓がんに関連のある症状として、体や白目が黄色くなる黄疸(おうだん)があります。黄疸が出ると、体がかゆくなったり、尿の色が濃くなったりします。黄疸は、膵頭部にがんができて、胆管が詰まってしまったときに起こるのですが、胆石や肝炎などが原因の場合もあります。そのほか、膵臓がんができると、糖尿病を発症したり血糖のコントロールが急に悪くなったりすることがあります。

4.疫学・統計

年齢別にみた膵臓がんの罹患(りかん)率は60歳ごろから増加して、高齢になるほど高くなります。年齢調整死亡率の年次推移は、男女とも戦後1980年代後半まで増加し、1990年代以降は横ばいまたは緩やかに増える傾向にあります。年齢調整死亡率は、男性の方が高く、女性の約1.6倍です。罹患数は死亡数とほぼ等しく、膵臓がん罹患者の生存率が低いことと関連しています。

年齢調整死亡率の国際比較では、以前は日本の膵臓がんの死亡率は低いレベルでしたが、1960年代から80年代後半まで増加し、欧米諸国並みになった後、緩やかに増加しています。罹患率の国際比較では、日本人は国際的にみて高いレベルにありますが、最も高いのはアメリカ黒人です。

膵臓がんを起こす危険因子としては、糖尿病、慢性膵炎、肥満、喫煙などがあげられています。これらのうち、喫煙は確立した危険因子です。

わが国では、毎年30,000人以上の方が膵臓がんで亡くなっています。しかし、残念なことに、その診断と治療はいまだに難しいことが知られています。膵臓は体の深部に位置し、胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆のう・脾臓などに囲まれているため、がんが発生しても見つけるのが非常に難しいのです。その上、どんな人が膵臓がんになりやすいのかもよくわかっていません。また、早い段階では特徴的な症状もありません。このため、胃がんや大腸がんのように早期のうちに見つけることは難しく、膵臓がんとわかったときにはすでに進行していることが多いのです。治癒のためには早期発見はとても重要ですので、どうしたら早く発見できるかという研究が意欲的に続けられています。
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