がん診療連携拠点病院等から収集した「院内がん登録全国収集データ」の利用を検討されている方のために、概要について説明しているページです。
院内がん登録全国収集データとは
院内がん登録を実施している全国のがん診療連携拠点病院等から、院内がん登録の実施に係る指針に則り、国立がん研究センターが収集したデータを指します。
院内がん登録全国収集データの提供について
厚生労働大臣による院内がん登録の実施に係る指針において、がん医療の状況の的確な把握、がん医療の質の向上、がん対策の充実、受診先医療機関の選択の際の参考等に資することが院内がん登録の期待される効果とされており、院内がん登録データの活用が求められています。
そのため、厚生科学審議会がん登録部会における決定に基づき、国立がん研究センターが毎年収集している院内がん登録全国収集データを、院内がん登録の実施に係る指針に沿う形で活用されるよう、データ提供体制を整備しました。また、厚生労働省がん疾病対策課との協議により、院内がん登録全国収集データの提供は、国立がん研究センターにおいて実施するように整理されたため、2023年より個人情報保護法に則り提供等を開始しました。
院内がん登録全国収集データで利用可能なデータについて
a.集計値の利用
申請に応じて一定の条件に沿った集計を国立がん研究センター内で行い提供
b.施設名利用
申請に応じて一定の条件を満たす施設名(例えば、特定のがん種が登録されている施設名など)を提供
c.個票利用
申請条件に合致する者からの申請に応じて提供可能な項目について個票情報を提供
院内がん登録全国収集データを利用可能な対象者
※以下のいずれの場合でも、データ利用審査委員会による審査があります。
a.集計値利用、b.施設名利用
個人情報に該当しないデータ提供のため、特に申請者の資格に制限は設けません。
c.個票利用
個人情報保護法に基づき、以下の者の利用申請を認めます。
- 学術機関等に所属する者が学術研究のために利用する場合
- 学術機関等以外の院内がん登録実施施設に所属する者が学術研究のために利用する場合(提供元であり、学術研究機関等である国立がん研究センターと共同して学術研究を行う場合に限る)
- 地方公共団体等(医療機関を含まない)が法令の定める事務のために利用する場合
- 国立がん研究センターまたは同センターに属する者が、定型利用以外の目的であって、学術研究目的のために利用する場合
院内がん登録全国収集データの利用申請方法について
利用申請を希望される場合は、「院内がん登録全国収集データ提供規程」を必ずご確認の上、申請を行ってください。
利用申請方法は「院内がん登録全国収集データの利用申請について」に詳細を掲載しています。申請書類等掲載していますので、内容をご確認の上、利用申請を行ってください。
院内がん登録全国収集データの提供について
院内がん登録全国収集データの提供にあたっては、年4回開催のデータ利用審査委員会を行います。ただし、「院内がん登録全国収集データ提供規程」に示す要件に該当する場合は、随時実施するメールやその他の通信手段による審査(メール審査)も行います。そのため、提供を希望する時期から逆算し、計画的な利用申請をお願いします。
院内がん登録全国収集データ利用申請に関するお問い合わせ先
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センター
院内がん登録全国収集データ利用申請受付事務局
E-mail:hbcr_teikyo@ml.res.ncc.go.jp