開催日時・会場・主催
1.開催日時
今年もWeb会議システムを用いたオンライン開催とします。
指導者研修(前期日程)
開催日:2024年6月25日(火)~26日(水) ※2日間
1日目:10:00~16:30
2日目:10:00~16:30
指導者研修(後期日程)
開催日:2024年10月3日(木)~4日(金) ※2日間
3日目:10:00~16:30
4日目:9:30~16:30
2.会場
前期、後期日程とも、オンライン開催(Zoom)
3.主催
国立研究開発法人国立がん研究センター
研修のねらい
がん専門相談員は、時代の変化やがん医療の進化、相談内容の複雑化等に対応するため、継続的な知識の更新やスキルの向上が必要です。そのため2022年8月に発出された「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」では、都道府県がん診療連携拠点病院の指定要件として、「当該都道府県の拠点病院等の相談支援に携わる者に対する継続的かつ系統的な研修を行うこと」が求められています。また、地域がん診療連携拠点病院においては、「当該都道府県にある都道府県拠点病院が実施する相談支援に携わる者を対象とした研修を受講すること」が相談員に求められています。
これらの要件に基づき本研修では、都道府県内のがん相談支援の現状や課題を把握し、当該都道府県で求められる課題解決やがん相談支援の質向上のための研修を企画・実施・評価すること、さらにがん専門相談員の専門性である「情報支援」についての理解を深め、都道府県内を牽引することができる指導者の養成を目指します。
対象・募集人数
1.対象
同一都道府県内のがん診療連携拠点病院に所属する、2~3人1組のチームを対象とします。
原則として1都道府県あたり1チームまでの申し込みを受け付けます。
チームメンバーは異なる施設に所属する者で構成されることが望ましく、また以下の要件すべてを満たしている必要があります。
- 原則として厚生労働大臣による指定を受けた「がん診療連携拠点病院等」に所属する者であること。
- がん相談支援業務に携わる実務者であること。
- 原則として相談支援を主たる業務とする医療・福祉関係の資格(看護師・社会福祉士・心理士等)を有する者であること。
- がん相談支援センター相談員基礎研修(1)(2)(3)を修了していること。
- 国立がん研究センター主催、または各都道府県等で開催された「相談対応の質保証(QA)を学ぶ」研修等を受講し、がん相談対応評価表の使用経験があること。(後期日程までに受講予定でも可。なお、2024年度以降、国立がん研究センター主催QA研修の開催は予定されていません。)
- 期日までにすべての事前課題を終え、研修の全日程(計4日間)に参加可能であること。(※1)
- 都道府県がん診療連携協議会の下に組織される相談支援に関する部会の部会長から推薦を得られること。
- 都道府県内のがん相談支援をとりまく現状と課題、および都道府県内で実施されている相談員研修の経過・進捗等について、十分に把握していること。(※2)
- 都道府県内で実施される相談員研修の企画・運営に、半年以上携わっていること。(※3)
- 都道府県内で実施される相談員研修の企画・運営に、継続的に携わる意欲があること。
- オンライン形式の研修参加に必要な物品や環境を準備できること。詳細は「オンライン研修の環境(相談員研修)」をご確認ください。
★前期日程は、チームのコミュニケーションを図るため、可能な限り1か所に集まってご参加ください。その場合、パソコン1台にメンバー全員が映るカメラと集音マイクを接続しご参加いただくか、人数分のパソコンとヘッドセットを準備しご参加ください。メンバー全員の表情と音声が常に確認できることが必須となります。以上の体制が整えられない場合は、個別でご参加ください。
後期日程は、2日間とも個別参加(1人につき1パソコン1部屋で参加)です。
※1
過去に「相談員指導者等スキルアップ研修~情報から始まるがん相談支援~」を受講済みの場合でも、後期日程を免除することはできません。昨今、情報支援の研修は重視されており、繰り返し受講することで理解が深まると考えます。ご了承ください。
また、後期日程を2日間欠席した場合、いかなる理由であっても前期日程分の受講を翌年度に持ち越すことはできません。
※2
各都道府県における継続的かつ系統的な研修を推進するため、都道府県内のがん相談支援をとりまく現状と課題、相談員研修の経過・進捗等について、先の指導者研修修了者(全修了者一覧参照)との間で十分に引継ぎ、情報共有した上で、本研修にご参加ください。
※3
研修企画・運営の流れを体験し、企画者の役割を考える経験をした者が本研修にご参加ください。
なお、本研修を受講する前から、各都道府県の相談員研修の企画・運営に受講対象者が参画できるようご計画ください。2024年度からこの要件は必須です。
2.募集人数
45人程度(15都道府県チーム)
内容
1.目的
都道府県内のがん相談支援の現状や課題を把握し、課題解決やがん相談支援の質向上のための研修を企画・実施・評価することができるようになる。
前期日程:2日間(研修企画)
効果的な研修を企画するために必要な教育学的知識を学び、各都道府県チームで研修計画を立案する。立案した研修計画のプレゼンテーションを行い、課題解決や効果的、現実的な研修となるよう、研修企画を洗練する。
後期日程:2日間(情報から始まるがん相談支援)
がん専門相談員の専門性である「情報支援」について、信頼できる情報を見極める力を養うとともに、正しく情報を活用し、相談者のヘルスリテラシー応じた情報提供のあり方や大切な視点について学ぶ。同研修プログラムを各都道府県またはブロックにおいて展開することを視野に入れ、研修内容について理解を深める。
2.プログラム
前期日程
講師:櫻井雅代(国立がん研究センターがん対策研究所)
1日目プログラム(予定) | ||
---|---|---|
9:15~10:00 | 受付 | |
午前の部 | オリエンテーション | |
講義 | 「研修企画に必要な知識」(Eラーニング講義の復習を含む) | |
グループワーク | 研修企画立案に向けたグループワーク① | |
講義 | 「研修形態の特徴とファシリテーション」 | |
グループワーク | 研修企画立案に向けたグループワーク② | |
昼休み | ||
午後の部 | 講義 | 昨年度受講者による「研修企画の実践報告」 質疑応答 |
講義 | 「研修の評価」 | |
グループワーク | 研修企画立案に向けたグループワーク③ 企画案提出、他チームの企画案ダウンロード |
|
講義 | 「その他研修企画に必要な知識・ポイント」 | |
~16:30 | まとめ | 諸連絡・アンケート等 |
2日目プログラム(予定) | ||
9:15~10:00 | 受付 | |
午前の部 | オリエンテーション | |
全体プレゼンテーション | 研修企画案のプレゼンテーション | |
昼休み | ||
午後の部 | グループワーク | 研修企画立案に向けたグループワーク④ 企画案提出 |
~16:30 | 挨拶 まとめ | まとめ・諸連絡・アンケート・受講証書等 |
後期日程
講師:(敬称略)
櫻井雅代 (国立がん研究センターがん対策研究所)
岡村理 (滋賀県立総合病院)
藤松義人 (鳥取県立中央病院)
宮本紗代 (国立がん研究センターがん対策研究所)
チーフファシリテーター: (敬称略)
岡村理 (滋賀県立総合病院)
宮本美和 (市立豊中病院)
1日目プログラム(予定) | ||
---|---|---|
9:15~10:00 | 受付 | |
午前の部 | オリエンテーション | |
講義 | 「がん専門相談員、がん相談支援センターに求められる情報支援」 「医療情報の評価」 |
|
グループワーク | 信頼できる情報を見極める | |
昼休み | ||
午後の部 | 講義 | 「診療ガイドラインとその活用」 |
グループワーク | がん情報サービス、患者・医療者向け診療ガイドラインを使ってみる | |
講義 | 「がん相談支援センターでの情報整備」 | |
グループワーク | 自施設での情報整備 | |
~16:30 | まとめ | 諸連絡・アンケート等 |
2日目プログラム(予定) | ||
8:45~9:30 | 受付 | |
午前の部 | オリエンテーション | |
講義 | 「ヘルスリテラシーに基づく意思決定支援」 | |
グループワーク | 主訴とニーズ、患者の医学情報等を確認する | |
グループワーク | 相談者のヘルスリテラシーをアセスメントする | |
昼休み | ||
午後の部 | グループワーク | 情報に基づく意思決定支援を考える |
グループワーク | 参考事例を聴取する | |
~16:30 | まとめ 挨拶 | まとめ・諸連絡(アンケート・修了証書) |
教材・参考資料
- 前期日程「がん専門相談員のための学習の手引き~実践に役立つエッセンス~(第3版)」
※購入を希望される場合はこちらのページよりお申し込みください。 - 後期日程
「患者さんのための肺がんガイドブック 2023年版: 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む」
「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2023年版 第3版」
「胃癌治療ガイドライン 医師用 2021年7月改訂 第6版」
申し込み・受講料
1.申込期間
申込開始:2024年4月1日(月)
申込期限:2024年4月12日(金)
申し込みは必ず期限内にお願いします。期限を過ぎた後の申し込みは、理由に関わらずお受けできません。
2.受講決定通知
4月26日(金)までに、教育研修管理システムに登録されているメールアドレス宛てに選考結果を連絡します。
3.申込手順
下記リンクよりお申し込みください。
4.選考方法
申し込み多数となった場合は、以下の観点を基に受講者(受講チーム)を決定します。
- 都道府県拠点病院所属者の参加の有無
- 研修企画に向けての準備状態(対象要件8~10にあたる内容)など
5.受講料
受講料33,000円(税込)/人
※振込手数料の負担をお願いします。
※振り込み確認後、請求書のダウンロードができなくなりますので、必要な場合、事前に印刷もしくは保存をお願いいたします。
研修のオンライン受講準備に必要な経費等は、参加する方の負担とします。
修了証書
前期日程終了時に「受講証書」を、「後期日程」終了時に全日程を受講した方へ「修了証書」を交付します。
申し込みにあたっての注意事項
※必ずご覧ください
- 申し込み取り消しについて
締め切り前の申し込み取り消しは、教育研修管理システム上で可能です。申し込み期間が過ぎている場合や受講確定後の場合は、速やかに下記問い合わせ先までご連絡ください。 - 参加者の変更について
本研修開催前の参加者変更は可能ですが、開催期間中の参加者変更はできません。諸事情により参加できなくなる方が生じた場合、他のチームメンバーのみで参加いただくことになります。 - 受講証書および修了証書の発行について
受講証書や修了証書には申し込み時点でユーザー登録されている情報(氏名・施設名等)が反映されます。締め切り後に申込内容に変更があった場合は、速やかに下記問い合わせ先までご連絡をお願いします。無連絡による修了証書の再発行はいたしかねます。
問い合わせ先
国立研究開発法人国立がん研究センター研修事務局 (オスカー・ジャパン株式会社内)
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 ネオ・シティ三鷹
TEL:0422-24-6818(平日10:00~12:00、13:00~16:00)
FAX:0422-24-6812
お問い合わせフォーム
その他
1.本研修のがん診療連携拠点病院等の指定要件における位置付け
本研修は、がん診療連携拠点病院等の指定要件において、修了者の配置が求められている研修です。概要は以下のとおりです。
「都道府県がん診療連携拠点病院」
相談支援に携わる者のうち、少なくとも1人は国立がん研究センターによる相談員指導者研修を修了していることが求められています。
詳細は「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」(令和4年8月1日健発0801第 16号)p17~18をご確認ください。
2.本研修の「国立がん研究センター認定がん専門相談員」認定事業における位置付け
本研修は、「国立がん研究センター認定がん専門相談員」の認定申請の際、Ⅲ群の単位(4単位分)として使用することができます。(新規申請、更新申請共に使用可)
また、更新申請の際は、Ⅱ群の単位としても使用することができます。(※1)
(※1)更新申請要件のⅡ群として、「情報から始まるがん相談支援(以下、情報支援)」のプログラムを修了していることが求められており(必須)、本研修の修了をもって、情報支援のプログラムを修了したと見なされます。
3.修了者名の公開
研修事業の活性化を促進する情報提供のため、国立がん研究センターがん情報サービス内に、本研修修了者の所属施設および氏名を公開します。
(受講決定後)事前課題および推薦書のご案内
1.前期日程 事前課題
1)Eラーニング受講
受講決定のご連絡と合わせて、事前Eラーニング「研修企画に必要な知識」の視聴方法をご案内します。学習(講義視聴)を終えた上で、「2)都道府県の課題分析および研修企画の立案」に取り組み、研修にご参加ください。本E-ラーニングの視聴履歴は確認しませんが、研修当日までに必ずチーム全員が視聴してください。
2)都道府県の課題分析および研修企画の立案
Eラーニング「研修企画に必要な知識」を参照し、下記に示す「研修企画案フォーマット」に沿って、チームで研修企画を立案してください。対面やオンラインを活用して十分に話し合い、一人の意見に偏らないよう協力して作成しましょう。完成物はチーム代表者が期限までに提出してください。
なお、本事前課題を通じて、先の指導者研修修了者(全修了者一覧参照)と都道府県内のがん相談支援をとりまく現状と課題、および相談員研修に関する経過・進捗等の情報共有を十分に行った上で、本研修にご参加ください。紙面やデータだけでなく、電話やオンライン、対面で引継ぎ、共有してください。
■企画案 提出期限:6月6日(木)厳守
■提出先:事前課題提出フォルダー(教育研修管理システムの指導者研修ページ内)
※提出日が近づきましたら、事前課題提出フォルダーを作成いたします。
■研修企画案フォーマットはこちら
3)推薦書
受講決定したチームの代表者は、下記の期限までに推薦書を提出してください。
■推薦書 提出期限:6月6日(木)厳守
■提出先:事前課題提出フォルダー(教育研修管理システムの指導者研修ページ内)
■推薦書フォーマットはこちら
2.後期日程 事前課題
事前の講義視聴(最大6講義)、音声事例の聴取、事前課題としてのワークを予定しています。がん情報サービス、患者向けガイドライン(肺がん、胃がん)、診療ガイドライン(胃がん)を用いる予定です。詳細が決定次第、後期日程開催前の通知もしくは教育研修管理システム上の本研修に関するページにてご案内いたします。
(受講決定後)研修当日の持ち物
1.前期日程の持ち物
1)研修テーマに関連した参考資料
2)がん専門相談員のための学習の手引き~実践に役立つエッセンス~(第3版)
3)配布資料は教育研修管理システム上の本研修に関するページにてご案内します。各自ダウンロード、印刷をお願いいたします。
4)時計やタイマー(スマートフォンの機能で問題ありません)
2.後期日程の持ち物
1)「患者さんのための肺がんガイドブック 2023年版: 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む」
2)「患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2023年版 第3版」
3)「胃癌治療ガイドライン 医師用 2021年7月改訂 第6版」
4)その他、配布資料などは教育研修管理システム上の本研修に関するページにてご案内します。各自ダウンロード、印刷をお願いいたします。
(受講決定後)当日の参加方法および事前接続テストについて
1.当日の参加方法
1)前期日程
チームのコミュニケーションを図るため、可能な限り1か所に集まってご参加ください。その場合、パソコン1台にメンバー全員が映るカメラと集音マイクを接続しご参加いただくか、人数分のパソコンとヘッドセットを準備しご参加ください。メンバー全員の表情と音声が常に確認できることが必須となります。以上の体制が整えられない場合は、個別でご参加ください。
2)後期日程
2日間とも個別参加(一人につき一パソコン一部屋で参加)です。
2.事前接続テストについて
研修開催日の2~3週間前頃に、30分程度のオリエンテーション(WEB会議システム接続確認、操作方法確認)を予定しています。詳細が決定次第、受講者へご案内します。
その他、「オンライン研修の環境(相談員研修)」をご確認ください。
推奨使用環境
Eラーニングの推奨使用環境は、国立がん研究センター教育研修管理システムのログイン画面に記載されています。