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【看護師向け】 2018年

多地点がん看護カンファレンス[2018-第3回]

(青森県立中央病院発信)
司会 青森県立中央病院 看護企画監 早坂 佳子

社会生活を営みながらがん治療を行う患者が増加している。がん治療の副作用には外見的な変化があり、患者のQOLを著しく低下させる場合が多い。そこで、アピアランスケアについて当院及び青森県の現状と課題を発表し、皆様からアドバイスをいただき、患者のQOLの向上に努めていきたい。

1.青森県立中央病院で開催している「アピアランスケア教室」の紹介

青森県立中央病院 がん化学療法看護認定看護師 高田 美香

当院では、2013年7月から「アピアランスケア教室」を開催している。参加は男女別の予約制で、医療連携部が窓口となっている。対象はがん治療を受けている患者・家族で、当院以外で治療を受けている方も参加できる。開始当初は週2回の開催だったが、より患者ニーズに対応するため、現在は週4回としている。昨年度は、173人の参加があった。今後の課題は、外見変化が生じる治療を行っていても参加者が少ない診療科へのアプローチである。

2. 青森県におけるアピアランスケアの現状と課題

2.青森県におけるアピアランスケアの現状と課題

青森県立中央病院 乳がん看護認定看護師 佐藤 久美

【現状】
地域がん診療連携拠点病院のがん看護に関わる看護師は、アピアランスケアについて89%が興味はあり、実際に患者に相談された経験がある。70%はアピアランスケアの研修会に参加経験は無く、科学的医学的な根拠を把握していない。患者のニーズに合ったアドバイスができるまたはある程度できるは45%である。
【課題】
がん看護に関わる看護師が基本的なアピアランスケアの知識を習得する機会がない。患者に対してアピアランスケアに関する十分な対応ができていない。

3.青森県内の看護師を対象としたアピアランスケア研修会の実施報告

青森県立中央病院 がん化学療法看護認定看護師 坂本 周子

青森県のアピアランスケアに関する現状と課題を受け、県内の看護師を対象としたアピアランスケア研修を企画、実施したので報告する。研修名は「がん患者のアピアランスケア(医療者が行う外見ケア)」とし、79名が参加された。研修内容は、講義だけでなく体験型演習やグループワークを取り入れ、記憶に残りやすく実践に活かせる内容であったとの評価が得られていた。今後もこの研修を継続し、アピアランスケアが提供できる人材育成に取り組んでいきたいと考えている。

更新・確認日:2018年12月21日 [ 履歴 ]
履歴
2018年12月21日 抄録を更新しました。
2018年01月17日 抄録を掲載しました。
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