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【看護師向け】 2021年

多地点がん看護カンファレンス[2021-第3回]

(岐阜大学医学部附属病院発信)
司会 岐阜大学医学部附属病院 がんセンター 緩和ケアセンターGM 苅谷三月

当院ではこれまで外来通院中の患者の療養生活への支援、症状緩和などについて外来や放射線治療部門で取り組み、対応に困った際に多職種やチームに依頼していた。その結果、患者の問題解決に取り組むタイミングが遅れる傾向にあった。このため適切な時期に患者へ支援を提供することを目的に、令和2年度から、外来、放射線治療部門、がんセンターの3部門で協働し、外来療養支援カンファレンスの体制を整えた。カンファレンスでは苦痛のスクリーニングの結果から、患者を継続的に支えるための支援方法、支援する医療者の役割分担について検討した。今回はそのうちの1事例を通しての取り組みを報告し、課題について検討したい。

1. 外来療養支援カンファレンス

岐阜大学医学部附属病院 内科外来 川村育子

外来での看護業務は多岐にわたり、医療処置、患者指導、治療や療養に対する意思決定支援を行っている。また、苦痛のスクリーニングから苦痛症状がある患者、日常生活行動に支障が生じた患者を把握し、患者の苦痛緩和に取り組んでいる。しかしながら、苦痛のスクリーニングで把握できない、患者の問題に関連する医療者にタイミングよく連携できないことなどから患者の苦痛の悪化、日常生活支援が遅れることがあった。これらの問題解決のために取り組んだ外来療養支援カンファレンスの概要について紹介する。

2. 外来での支援

岐阜大学医学部附属病院 外科外来 加藤佳恵

外来では、連日多くの患者に対してケアを行い、その中から支援の必要な患者を抽出してケアしていくことは重要であると同時に課題である。苦痛のスクリーニングを活用しても一部の患者への支援になることが多く、また苦痛を把握しても十分なケアに繋がらないことがある。昨年度から取り組んだ外来療養支援カンファレンスで看護ケアの方向性や問題に対する支援者を明確にし、困難感を感じた際には他部門と協働してケアに取り組めるようになった。外来療養支援カンファレンスで検討した事例に対して外来看護の取り組みと課題について報告する。

3. 放射線治療部門での苦痛スクリーニングの実施と支援

岐阜大学医学部附属病院 放射線治療部門 神谷美加

放射線治療部門では、全ての患者に対して毎回の問診に加え、2018年からは治療開始時に苦痛のスクリーニングを追加し、患者の状態に合わせ適宜評価している。その結果、苦痛に対して支援が必要な患者、他部門に連携が必要な患者を把握できた。しかし、効果的なケアや、連携が十分にはできなかった。令和2年度から取り組んだ外来療養支援カンファレンスを活用して、苦痛のある患者について他部門との情報共有ができ、外来や病棟、地域と継続したケアに取り組み始めた。外来療養支援カンファレンスで検討した事例に対して放射線治療部門の看護の取り組みと課題について報告する。

4. 緩和医療チームでの支援

岐阜大学医学部附属病院 がんセンター がん性疼痛看護認定看護師 和田称子

昨年度から開催した外来療養支援カンファレンスで外来での患者の苦痛や意向を共有できるようになった。緩和医療チームでは、入院時に苦痛のある患者の外来での状況について病棟看護師に情報提供し、共に苦痛のアセスメントと緩和医療チーム介入の必要性を検討している。外来療養支援カンファレンスで検討した事例に対して緩和医療チームと病棟及び外来で実施した看護の取り組みと課題について報告する。

更新・確認日:2021年10月08日 [ 履歴 ]
履歴
2021年10月08日 抄録を更新しました。
2021年01月08日 抄録を掲載しました。
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