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【看護師向け】 2022年

多地点がん看護カンファレンス[2022-第2回]

(新潟県立がんセンター新潟病院 発信)
司会 新潟県立がんセンター新潟病院 看護副部長 がん看護専門看護師 西村香

地域医療構想の中で当院は高度・先進的ながん医療の提供と、質の高い緩和医療提供の統括的な役割を担っている。看護部では「ときどき入院、ほぼ在宅!地域と協働し住み慣れた場所で生活しよう」を戦略目標の一つとして挙げ、院内の看護の質の向上と合わせ県内どこにいても質の高いがん看護を受けられるよう地域連携の強化を図っている。当院では10領域20名の専門・認定看護師(以下スペシャリスト)が在籍しているが、個々の活動だけで看護の質を向上させるには限界があり、スペシャリストの組織化やジェネラリスト、多職種との協働が必要である。
そこで当院でのスペシャリストの組織化、部署内でのジェネラリストとの協働、地域医療関係者との協働にについて当院の現状を述べ課題解決の方略の示唆を得る機会としたい。

1. 専門・認定看護師会の組織化の現状と課題

新潟県立がんセンター新潟病院 看護師長 緩和ケア認定看護師 大竹美幸

当院ではピアサポートや連携の強化・知識の共有を目的に専門・認定看護師会を組織している。
令和3年度より専門・認定看護師会内に5つのワーキングを立ち上げ組織活動を行うとともに、スペシャリストが役割拡大を図り自主的に活動できることを目的にスペシャリスト活用推進委員会を設置した。2つの取り組みの評価とともに、スペシャリストの組織活動を推進する上での組織化の工夫、支援方法について意見交換を行いたい。

2. 部署におけるジェネラリストとの協働の現状と課題

新潟県立がんセンター新潟病院 副看護師長 緩和ケア認定看護師 風間美幸

当院緩和ケア病棟では4名のスペシャリストが勤務している。専門的で質の高い緩和ケアの提供という共通の目標をもってケアを提供しているが、ジェネラリストとスペシャリストがお互いに望むかかわり方に相違があることや、個々の価値観の違いからカンファレンスでの話し合いがうまくいかない現状があり、両者のギャップを埋めるための取り組みを行った。その取り組みの実際と今後の課題を発表し、ジェネラリストとスペシャリストの協働について意見交換を行いたい。

3. 地域との連携強化やがん看護の質の向上を目指したスペシャリストの活用について

新潟県立がんセンター新潟病院 副看護師長・皮膚排泄ケア認定看護師 佐藤美津恵

当院は都道府県がん診療連携拠点病院として位置づけられており、がん看護の中心的な役割を担っている。全国的に高齢化が加速する中で地域に根差した病院、地域に選ばれる病院となるために地域との連携強化が必要である。令和3年度より地域に向けて同行訪問看護、出前講座事業を開始した。取り組みから見えてきた課題を発表し、地域との連携について意見交換を行いたい。

更新・確認日:2022年06月07日 [ 履歴 ]
履歴
2022年06月07日 抄録を更新しました。
2022年01月06日 抄録を掲載しました。
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