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【臨床検査技師向け】 2017年

臨床検査部メディカル・カンファレンス[2017-第3回]

(山形県立中央病院発信)
司会:山形県立中央病院 中央検査部 臨床検査専門員(兼)副技師長 井上 恵美

1.山形県立中央病院中央検査部・輸血部紹介

山形県立中央病院 中央検査部 臨床検査主幹(兼)技師長 阿部 周一

2.EMA結合試験で遺伝性球状赤血球症がわかる

山形県立中央病院 中央検査部 臨床検査主査 植木 哲也

HSは末梢血に小型球状赤血球の出現、赤血球浸透圧抵抗減弱を特徴とする先天性溶血性貧血である。赤血球浸透圧抵抗試験は非常に手間のかかる検査である割に、他の溶血性貧血と鑑別できないこともある。そこで、我々はEMAが赤血球膜band3に特異的に結合すること、HSで出現する球状赤血球は膜成分の喪失によりEMAが低下することを利用したEMA結合試験をHSと考えられる2例において測定したところ対照と比し低値を示した。本検査はHS診断において有用と考える。

3.セルブロックの有用性について

山形県立中央病院 中央検査部 主任臨床検査技師 渡邊 いづみ

現在、セルブロック法による算定が認められているのは悪性中皮腫を疑う患者に対してのみであるが、実際には診断の確定や原発巣の推定を目的として行われていることが多い。当院でセルブロック作製の依頼があった111症例(128検体)の運用状況や診断結果を分析し、セルブロック法が有用であった症例を提示する。また分子標的薬の適否判断のための遺伝子変異解析や発現タンパク検出等、今後の有用性について検討したので報告する。

4.チーム医療への参加 ハートチームでの検査技師の役割

山形県立中央病院 中央検査部 主任臨床検査技師 岩浪 香織

TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)実施に向け、平成28年5月にハートチームが結成され、週1回のTAVIカンファレンスや、定期的に開催される勉強会に参加し、知識や技術の習得及び他職種との連携を深めた。平成29年4月にTAVI実施認定施設となり、同年6月14日に第1例目のTAVIを実施した。このハートチームにおける臨床検査技師の役割について、症例も提示しながら報告する。

5.当院ICU入室患者における積極的鼻腔監視培養の検討

山形県立中央病院 中央検査部臨床検査技師 茜谷 大輔

ICU病棟に入室する重症患者は、常に感染症の危険にさらされている。また、患者が保菌状態にあることが、他の患者への感染伝播のリスク要因となりやすい。当院では、2015年6月からICU病棟全患者に対して、鼻腔粘液の積極的監視培養(Active Surveillance Culture,ASC)を行っている。そのASCによって分離された株の検出状況の集計、検討をしたので報告する。またICUにおける細菌検査室の、感染対策や抗菌薬適正使用支援への参画を簡単に述べる。

6.輸血部門に関する事故報告と対策

山形県立中央病院 輸血部臨床検査専門員(兼)副技師長 長沼 良子

患者誤認による誤った患者への輸血は、医療安全情報によれば2007年から2015年の間に全国で17件報告されている。輸血関連の事故は重篤な副作用につながりかねない。山形県内の3県立病院に報告された輸血関連の医療事故(ヒヤリハット)を電子カルテ導入前後に分けて分析し、電子カルテを使用することで事故を防げたのか、今後輸血部門としてどのように病院の医療安全に関わっていけばいいのか考える。

更新・確認日:2017年11月02日 [ 履歴 ]
履歴
2017年11月02日 抄録を掲載しました。
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