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【臨床検査技師向け】 2018年

臨床検査部メディカル・カンファレンス[2018-第1回]

(静岡がんセンター発信)
司会:静岡県立静岡がんセンター 病理診断科技師長 林 勇

当センターは病院、研究所が一丸となりProject HOPE ( High-tech Omics-based Patient Evaluation for Cancer Therapy )に取り組んでいる。今回はその紹介と各部屋で最近取り組んでいるトピックスと合わせて報告する。

1.当院における超音波Fusion Imageの臨床への応用

静岡県立静岡がんセンター生理検査科 川瀬 瑞樹、稲村 慶太

Fusion Imagingは超音波装置にあらかじめCTやMRIのボリュームデータを取り込み、磁場を利用しプローブの位置と角度を検出し、その超音波像に対応したCTやMRI断面像を表示する。開発当初は主に肝細胞がんのRFA治療に応用されていた。当院では RFA治療のみならず、肝腫瘤の同定、乳がんの検出や広がり、形成外科領域の術前検査に応用し検査室でのルーチン検査となっている。今回は当院でのFusion Imaging超音波検査の実際について発表する。

2.抗菌薬適正使用支援チーム(AST)における細菌検査室の役割

静岡県立静岡がんセンター 感染症内科 市川 美香

抗菌薬適正使用支援チーム(AST)とは、抗菌薬の適正使用の支援に関わる業務を指す。当院では、2017年1月頃よりミーティングを重ね、2017年4月3日よりAST活動を開始している。平日15時30分より薬剤師、感染症内科医師、臨床検査技師が細菌検査室に集まり検討対象患者および血液培養陽性症例に関して、情報交換を行っている。薬剤師を中心として行われている中、細菌検査室としての役割および今後の課題を報告する。

3.静岡がんセンター Project HOPEの概要について

静岡県立静岡がんセンター 病理診断科 阿部 将人

当がんセンターでは2014年より、年間およそ1,000例の患者手術検体を用いて次世代シーケンサーによる全エクソン解析をはじめとしたマルチオミクス解析の運用を開始している。今回、そのProject HOPE (High-tech Omics-based Patient Evaluation for Cancer Therapy)の概要と検体の取扱、並びに結果の一部を報告する。

4.病理検体確認作業におけるウェアラブルカメラ使用の試み

静岡県立静岡がんセンター 病理診断科 川崎 卓弥

当検査室では生検検体の切出し作業を行う際、検査技師がウェアラブルカメラを装着し、切出しの様子を撮影、インシデント発生時に見直すことで発生の原因の特定を行なっている。インシデント発生時の映像を見直すことで、発生の瞬間あるいは病理検査時の発生でない証拠が残されており、それを検査技師や臨床医にフィードバックすることで検査の改善に繋がっている。

更新・確認日:2018年03月09日 [ 履歴 ]
履歴
2018年03月09日 抄録を更新しました。
2018年01月17日 抄録を掲載しました。
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