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【臨床検査技師向け】 2018年

臨床検査部メディカル・カンファレンス[2018-第3回]

(群馬県立がんセンター発信)
司会:群馬県立がんセンター 生体検査課 臨床検査技師長 真下 友実

安全な医療を患者様に提供することは、私たちの使命であり、検体の取り違え防止は検査の基本である。特に、手作業での工程が多い病理検査では重大な医療過誤に繋がりかねない。今回、私たちは検体検査部門と病理検査部門の医療安全への取り組みについて報告する。また、超音波検査での取り組みと、抗菌薬適正使用支援チームの活動について紹介する。

1.電子カルテ更新に伴う運用改善の取り組み

群馬県立がんセンター 臨床検査課 寺田 美保

当センターは、H29年5月に電子カルテシステムの更新を行い、電子カルテ会社が変更となった。この機会に、以前より臨床医や看護部から要望のあった事項を取り入れ、患者サービスの向上や医療安全面の運用改善を行うこととした。今回は検体検査部門で行った改善点や取り組みについて報告する。

2.乳房画像検査におけるMRI synchronized RVS (MRS-RVS)法について

群馬県立がんセンター 臨床検査課 田谷 奈七

超音波検査では、CT・MRIで指摘された病変を超音波で確認する方法として、RVS(Real-time Virtual Sonography)がある。しかし、乳腺領域におけるMRI画像を用いたRVSは、体位の違いから、積極的に実施されていない。当院では、乳腺領域におけるRVS施行時に、体位をMRIと同じ腹臥位にて観察する、MRS-RVS法を考案した。本発表では、MRS-RVS法の概要と同定した病変について報告する。

3.抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の取り組みについて

群馬県立がんセンター 生体検査課 中林 典子

抗菌薬適正使用支援チーム(AST)とは、抗菌薬を適正に使用するために主治医へ支援を行っているチームである。適切な抗菌薬を推進し、耐性菌の発生を防ぐことを目的としている。当院では2018年4月よりAST活動を行ってきた。活動開始から約半年がたち、これまでの当院におけるAST活動の取り組みについて紹介する。

4.病理検査業務における医療安全への取り組み

群馬県立がんセンター 病理検査課 下山 富子

病理検査業務は診断結果や治療法の決定に大きく関わる一方、業務上の手作業が多く他検体の混入や検体取り違え等のリスクが高いことから、検体受付から結果報告までの各作業工程の中で安全管理を徹底する必要がある。今回、検体の到着確認から結果報告に至るまでの流れに沿って、当センターで行った作業工程の見直しや安全策について報告を行う。

更新・確認日:2018年12月21日 [ 履歴 ]
履歴
2018年12月21日 抄録を更新しました。
2018年01月17日 抄録を掲載しました。
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