- 日時
- 2020年03月13日(金)17:30~18:30
- テーマ
- 臨床検査部の取り組み
(大分県立病院発信)
司会 臨床検査技術部部長 鳥越 圭二朗
1.結果報告に関するインシデントを防ぐための検体検査システムの改良について
大分県立病院 副部長 河野 好裕
当検査部で発生した結果報告時のインシデントについて、再発防止対策として検体検査システムを改良した。結果手入力時の間違いを防ぐための改良、また、パニック値を見落とさずに医師に迅速かつ確実に伝えるための改良について報告する。
2.検査部発のウイルス肝炎対策
大分県立病院 臨床検査科検査研究部部長 加島 健司
入院時ルーチン検査でHBV・HCVが陽性となった患者を肝臓専門医の診察へとつなげたい。免疫抑制剤などB型肝炎再活性化の恐れがある薬剤を使用する際に、HBVスクリーニング検査の実施を徹底したい。検査部から主治医へメッセージを送ることで、この2点を解決しようとした試みを報告する。
3.帰宅前採血の見逃し防止に関する取り組みについて
大分県立病院 臨床検査技師 北川 高臣
当院では、採血後、診察がない外来患者の採血を「帰宅前採血」として扱っている。採血検査が不良であった場合、再採血が必要となるが、帰宅前採血の患者においては、会計前に検体の確認を迅速、確実に行う必要がある。今回、検査室、採血室と医事課で連携し、「帰宅前採血」における連携エラーや見逃しをなくすための取り組みを行ったので報告する。
4.生化学検査用採血管におけるフィブリン析出を防止するための取り組み
大分県立病院 臨床検査技師 遠藤 啓
生化学検査は、検査前の作業として5分間の遠心分離を行うが、検体によっては遠心中にもフィブリンが析出するため、再遠心が必要となる。そこで、再遠心の実態とフィブリン析出の原因を探り、再遠心をなくすための取り組みを行ったので報告する。