- 日時
- 2020年07月17日(金)17:30~18:30
- テーマ
- 最近の取り組みについて
(岐阜大学医学部附属病院発信)
司会 岐阜大学医学部附属病院 検査部 副臨床検査技師長 篠田 貢一
1.多項目自動血球分析装置XNシリーズを用いた体腔液検査~スキャッタグラムから分かる異型細胞検出について~
岐阜赤十字病院 検査部 林 晃司
近年、体液測定機能を有する血球分析装置を複数のメーカーが上市され、各施設で測定されている。体腔液中の多様な有形成分を全てカバーしているわけではないため、そのデータの解釈には留意が必要である。その中で異型細胞について、異型細胞の種類によって異なるスキャッタグラムを示したので報告する。
2.がんゲノム医療と当院病理部の対応
岐阜大学医学部附属病院 病理部 片桐 恭雄
遺伝子パネル検査を用いたゲノム医療が始まり、それぞれの遺伝子異常及び患者の状態に合わせた治療選択がなされる時代が来た。実際に検査を運用していくと施設内でいくつかの課題に遭遇する。その中でも[検査に適した検体の管理]は重要な部分を担う。「まずはできることから」を念頭にやってきた当院の対応の一部として、週末手術材料の休日業務対応を導入したので、問題点も含めて報告する。
3.生理検査室における新型コロナウイルスの感染対策について
岐阜大学医学部附属病院 検査部 稲田 隆行
昨年中国で発生した新型肺炎は、世界に拡散し各地域で多数の感染者や死亡者が報告された。当院では、新型コロナウイルス感染者の受け入れを行い、政府の基本方針に基づき対応を行ってきた。安全で安心な医療を確保するために、院内全体で行った取り組みから生理検査室での感染対策について報告する。
4.当院検査部における新型コロナウイルスへの対応について
岐阜大学医学部附属病院 検査部 神戸 歩
高い病原性を持つ新型コロナウイルス(SARS-CoV2)は中国湖北省武漢市で発生し、2019年12月から世界中に広がった。日本での感染者数増加に伴い、感染拡大の防止等を目的として2020年4月20日から当院における術前SARS-CoV2 PCR検査が実施されている。今回我々は、当院検査部におけるSARS-CoV2 PCR検査への対応と成果について、既報を含めて報告する。