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【臨床検査技師向け】 2021年

臨床検査部メディカル・カンファレンス[2021-第3回]

(岩手県立中央病院発信)
司会 岩手県立中央病院 臨床検査技術科 副臨床検査技師長 安藤 早苗

1.好酸球増多を伴い左室心尖部に異常構造物を認めた2症例

岩手県立中央病院 臨床検査技術科 高橋 沙綾

レフレル心内膜炎とは心臓への好酸球浸潤と心筋の線維化を伴う病態とされ、左室内血栓を形成することがある。当検査室では好酸球増多の患者に対し経胸壁心エコーを施行しレフレル心内膜炎の診断に至った症例を2例経験したので報告する。

2.質量分析装置導入効果について

岩手県立中央病院 臨床検査技術科 向井 千純

近年、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-TOF MS)を用いた菌同定装置が開発され、臨床微生物検査領域における大きな技術革新をもたらしている。当院でも2019年9月に質量分析装置MALDIバイオタイパー(ブルカージャパン)を導入し、1か月間の試用期間を経て運用を開始した。今回、質量分析装置の導入効果について報告する。

3.自動輸血検査装置のカラム凝集法と試験管法における抗体価測定の比較検討

岩手県立中央病院 臨床検査技術科 及川 あやの

当院でABO不適合腎臓移植が開始されることを契機に抗A、抗B抗体価測定について検討することとなった。抗体価測定は手術当日にも検査依頼があり、迅速性が求められる。また、休日・夜間問わず依頼をする可能性もあり、普段輸血検査に携わることがない人たちにとって従来の試験管法の測定は操作手順が多く煩雑である。今回、自動輸血検査装置ORTHO VISIONのカラム凝集法での抗体価測定の実施が可能か試験管法との比較検討を行ったので紹介する。

4.真性赤血球増加症患者の胸水中にみられた幼若顆粒球系細胞について剖検所見からの考察

岩手県立中央病院 臨床検査技術科 北條 寛尚

患者は60歳代女性、2006年に真性赤血球増加症(PV)と診断された。当院でフォローしていたが、2021年5月末に右大量胸水を認め、胸水細胞診で幼若な顆粒球系細胞がみられた。その後呼吸状態が悪化し、入院後第7病日に死亡、病理解剖となった。剖検で得られた骨髄、腎に進行期の骨髄増殖性腫瘍(MPN)の像を認めた。加えて、肺、脾臓の一部に巨核球を認めた。これらからMPNが多臓器へ転移した可能性があり、生前の胸水中にみられた幼若顆粒球はMPN 由来と考えられた。

更新・確認日:2021年11月16日 [ 履歴 ]
履歴
2021年11月16日 抄録を更新しました。
2021年01月08日 抄録を掲載しました。
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