- 日時
- 2024年07月19日(金)17:30~18:30
- テーマ
- 大阪医療センター 臨床検査科 スタッフの教育
(独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター 発信)
司会 大阪医療センター 臨床検査科 副臨床検査技師長 村上 麻里子
当センターの臨床検査科は、国立病院機構近畿ブロックのスタッフ教育機関として位置づけられており、毎年、異動や新採用者の受け入れに伴う10%~20%のスタッフが入れ替わっている。また年々スタッフの年齢層は若年化しており、教育は急務となっている。検査品質の維持、検査サービス向上のための取り組み及び教育について報告する。
1.病理検査部門:技師による手術検体の切り出し業務移管に向けた業務体制の見直しについて
大阪医療センター 臨床検査科 病理検査室 青木 悠真
法改正により臨床検査技師が病理診断における手術検体等の切り出しが行えるようになり、当院でも2023年9月から技師による切り出しを開始した。技師による切り出しを行うにあたり、より効率的に実施できるよう、病理検査室の手順、業務内容を見直した。今回、業務改善への取り組み、切り出し業務の進捗状況などを紹介する。
2.総合検査部門:時間外勤務者に対する髄液細胞分類の目合わせと教育について
大阪医療センター 臨床検査科 総合検査室 川地 璃奈
当院は2交代制で24時間緊急検査を行っている。2023年度、髄液細胞分類検査は344件提出され、そのうち97件は時間外に提出された。髄液細胞分類について、当直トレーニングで教育を行い、2022年度より1年に1回、全技師を対象に目合わせを行っている。しかし、2023年に2回、時間外に異型細胞が検出されたため、当直トレーニング及び目合わせの教育内容の見直しを行った。その取り組みについて報告する。
3.品質管理部門:品質マネジメントシステムへの取り組みについて
大阪医療センター 臨床検査科 品質管理者 村上 麻里子
臨床検査科では、月2回開催される主任会議にて各検査室からの議案、教育の進捗報告などを行っており、2ヶ月に1回の品質管理委員会にてTAT調査、アドバイスサービス等の品質管理に関わる事項の評価、共有を行っている。また、現場スタッフへ品質管理に対する理解を浸透させるため、技術管理、文書管理、内部監査の3つの項目について、異動者、若手・中堅スタッフで構成された係活動を2022年度より採用している。今回、品質管理に関する教育と取り組みについて紹介する。