- 日時
- 2025年07月18日(金)17:30~18:30
- テーマ
- 現状と取り組みについて
地方独立行政法人 佐賀県医療センター好生館 発信
検査部・技師長 / 松下 義照
当館検査部は佐賀県における中核的医療機関の医療支援部門として、県民医療の一翼を担っており、患者満足度の向上や臨床からの要望に応えるべく日々の業務に努めています。今回は一部業務の現状と取り組みについて紹介させていただきます。
1.採血待ち時間短縮に向けた取り組み
検査部・技師長 / 松下 義照
外来の採血待ち時間は患者満足度に大きく影響することから、待ち時間の短縮は病院全体の課題となっています。当館では午前中の採血待ち時間が60分を越える日があり、患者サービスが十分に提供できているとはいえない状況にありました。そこで、採血室におけるTAT (Turn Around Time)を解析して、待ち時間短縮に向けた取り組みを行ったため報告します。
2.検査部の糖尿病関連業務との関わりと今後の課題
検査部・副技師長 / 新開 幸夫
当施設では、2005年より糖尿病関連業務に携わるようになり、自己血糖測定器の管理、自己血糖測定器を使用する患者への指導、教育入院中の患者へ実施している糖尿病教室への参画、そして2024年12月より、タスクシフトで取り上げられている持続皮下グルコース検査への対応も開始しました。現在の取り組みと今後の課題についてお話いたします。
3.ISO15189:2022移行審査受審と今後の課題
検査部・副検査技師長 / 田中 宏枝
当館は2015年12月にISO15189:2012規格の認定を取得しており、その後約10年間にわたり認定資格の維持継続をおこなってきました。昨年度新たな要求事項であるISO15189:2022への移行審査ならびにフレキシブル認定審査を受審し移行を完了しています。移行審査準備から認定取得までの経緯や苦慮した点、また資格を維持していく上で見えてきた検査室の今後の課題などについて報告します。
4.がんゲノム医療への当館検査部の関わり方
検査部・副技師長 / 中村 朱
がんゲノム医療において、当館は2018年3月より連携病院として携わっています。実際には2020年4月に第1例目の検体を実施し、2025年3月までに159例の実施に至っています。検体の取り扱い方や流れについて、これまでの検査部での関わり方を紹介します。