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【薬剤師向け】 2017年

薬剤カンファレンス[2017-第3回]

(新潟県立がんセンター新潟病院発信)
新潟県立がんセンター新潟病院 薬剤部長 加藤 克彦

はじめに

新潟県立がんセンター新潟病院 薬剤部長 加藤 克彦

医薬品の有効性及び安全性の確保のために適正使用が求められ、がん薬物療法において特に重要である。当院は都道府県がん診療連携拠点病院として、幅広い地域と年齢層を対象としたがん治療を担っており、薬剤部門としては多様な安全対策に尽力している。この度当院からは、その取り組みの実際について報告したい。

1.当院における抗がん剤レジメン運用の安全管理

新潟県立がんセンター新潟病院 薬剤科長 山下 弘毅

安全ながん薬物療法実施のためには、抗がん剤レジメンに対する安全対策が重要である。当院では、レジメンマスタ作成時に、独自に作成した「レジメンマスタ作成補助シート」を用いてチェック体制の強化を図っている。また、レジメン運用後においては、「レジメンチェックマニュアル」に沿って、レジメン適応における不備事項がないかを確認している。今回、レジメン作成時からレジメン運用後において、当院で行っている安全対策について紹介する。

2.小児がん薬物療法への薬剤師のかかわり

新潟県立がんセンター新潟病院 薬剤科長 大滝 麻由子

小児の悪性疾患では、服薬コンプライアンスが非常に重要な因子であるが、剤形や味等により服薬困難な例は多く、プレドニゾロンやトレチノイン、メトトレキサートはその代表的な例である。病棟業務では、治療効果が十分に発揮できるよう、患児本人のみならず、与薬に携わる家族への服薬支援も求められる。小児白血病のプロトコールを例にあげ、小児科病棟における薬剤師の関わりについて紹介する。

3.当院における免疫療法チーム医療

新潟県立がんセンター新潟病院 薬剤科長 吉野 真樹

当院では、各領域の専門医・看護師・薬剤師などによって構成される免疫療法サポートチーム(Immunotherapy support in Niigata Cancer Center:Team iSINC)を立ち上げ、免疫療法の適正使用の推進と、免疫関連有害事象(immune related adverse event:irAE)の早期発見・対応を可能とするためのシステム作りに取り組んできた。これらの活動経緯について紹介するとともに、症例集積により得た知見について報告する。

更新・確認日:2017年12月08日 [ 履歴 ]
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2017年12月08日 抄録を掲載しました。
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