- 日時
- 2018年04月20日(金)17:30~18:45
- テーマ
- 大阪国際がんセンターにおけるがん薬物療法への薬剤師のかかわり
(大阪国際がんセンター発信)
司会 大阪国際がんセンター 副薬局長 金銅 葉子
2017年3月、大阪府立成人病センターが新築移転し、大阪国際がんセンターとして始動した。薬剤師は、成人病C時代より様々な形でがん薬物療法に関わってきたが、本日は最近の取り組みについて報告する。
はじめに
大阪国際がんセンターの概要について
大阪国際がんセンター 薬局長 坂上 嘉浩
1.当センターにおける薬剤師外来~乳がん治療を中心に~
大阪国際がんセンター薬局 注射G総括主査 注射調剤室長 中野 寛之
当センターでは、外来で抗がん剤治療を受ける患者に対し、薬剤師外来を実施しており、特に乳がん治療においては、2017年8月からプロトコールに基づく薬物治療管理(Protocol Based Pharmacotherapy Management:PBPM)を開始し、チーム医療にこれまで以上に積極的に関わってきた。今回、薬剤師外来の流れおよび実際の症例を提示し、外来化学療法における薬剤師の関わりについて報告する。
2.当センターにおける免疫療法への取り組みと今後の課題
大阪国際がんセンター薬局 注射G主査 調製室長兼レジメン管理室長 清水 克次
大阪国際がんセンター薬局 注射G主査 調製室長兼レジメン管理室長 清水 克次
免疫チェックポイント阻害薬で引き起こされる自己免疫疾患関連有害事象(immune related adverse event:irAE)は、早期発見が重要とされている。2017年9月より、免疫療法対策チーム(immune checkpoint inhibitor proper use support team:ICIP)が結成され、チームで免疫療法のマネジメントを行っている。
今回、薬局におけるirAE早期発見のための取り組みの紹介と今後の課題について検討する。
3.大阪府におけるがん化学療法に関わる薬剤師の地域リーダー養成と薬-薬連携
大阪国際がんセンター薬局 治験・薬務G主査 薬務・薬-薬連携推進室長 角川 幸男
都道府県がん診療連携拠点病院の役割の一つとして、他の拠点病院の支援や人材育成により、府内全体のがん医療の質を高めることが挙げられる。国立がん研究センター主催の研修会に参加した府内の薬剤師がコアメンバーとなり、がん医療の課題解決や質向上のための薬剤師研修を企画・開催したので、その活動内容について報告する。