- 日時
- 2023年04月21日(金)17:30~18:30
- テーマ
- 長崎大学病院でのがん治療における薬剤部の取り組み
(長崎大学病院発信)
司会 長崎大学病院 副薬剤部長 兒玉 幸修
医師の働き方改革を実現するために、医師・看護師から薬剤師へのタスクシフトが推進されている。がん領域においても、薬剤師外来や代行入力等のタスクシフトを実践することで医師の負担軽減に寄与できる。
今回、【長崎大学病院の概要/当院薬剤部がんチームの取り組みについて/化学療法レジメンオーダに関わる当院での薬剤師代行入力の取り組み】について報告する。
1.長崎大学病院の概要について
長崎大学病院 副薬剤部長 兒玉 幸修
長崎大学病院は病床数874床、診療科38科からなる県内唯一の特定機能病院であり、県のがん診療連携拠点病院にも認定されている。当院薬剤部では、化学療法の管理・調製や入院および外来での患者指導等によりがん医療に関与するとともに、医師の働き方改革を意識した業務も展開している。また、がん医療では高度な専門性も要求されるため、人材育成にも力を入れている。当院の概要、がん医療における薬剤師の関与と教育について簡潔に紹介する。詳細は以下の2演題を参照されたい。
2.当院薬剤部がんチームの取り組みについて
長崎大学病院 薬剤部 河内 佑樹
長崎大学病院に入職する薬剤師の中にはがんに興味のある若手も多いが、なかなかまとまって勉強する機会やチームとしての活動がなかった。そのため2019年12月、薬剤部がんチームを結成した。はじめは勉強会や症例検討などを中心とした活動であったが、徐々に活躍の幅を増やし、2022年8月に薬剤師外来の立ち上げに関与することができた。今回は当院薬剤部がんチームの取り組みについて紹介する。
3.化学療法レジメンオーダに関わる当院での薬剤師代行入力の取り組み
長崎大学病院 薬剤部 内田 隆寛
医師の長時間労働などの問題により、近年医師が担う業務の一部をメディカルスタッフが実施するタスク・シフティングの取り組みが推進されている。
当院における抗がん剤オーダには化学療法レジメンオーダリングシステムを用いているが、誤入力等があった場合は薬剤師による疑義照会の後に医師がオーダ修正を行っていた。今回、タスクシフトの観点から一部薬剤師が代行で変更入力を行う運用を開始したので報告する。