日時:平成29年3月11日 13:30~
場所:鹿児島大学病院鶴陵会館
合同研修会プログラム
- 開会挨拶(鹿児島大学病院長 熊本一郎)
- 講演
- 閉会挨拶(腫瘍センター長 上野真一)
- 各部門会
※以下、[ 2 ]と[ 4 ]を中心としたレポート
合同研修会概要
鹿児島県の合同研修会は、大きく「講演」と「各部門会」で構成されている。
「講演」および「各部門会」では、「顔の見える関係づくり」および「鹿児島県としてがん診療の『均てん化』を実現するための意見交換・情報収集」が図られている。
「講演」は、メディポリス国際陽子線治療センター診療部長 有村健氏、NPO法人がんサポートかごしま理事長 三好綾氏の2名によって行われた。
有村健氏は「粒子線治療の取り組みについて」と題して、がん治療における先駆的な取り組みとしての粒子線治療に関する講演を行った。
三好綾氏は、「がん教育について」として、平成24年6月の「がん対策推進基本計画」で「がん教育」の記載があることにも触れながら、自身の取り組み内容を発表した。
「講演」に続いて行われた「各部門会」では、4つのブースに分かれたうえで、グループディスカッション、プレゼンテーション、講義の形式で進められた。
●緩和ケア部門
平成28年12月12日に行われた第3回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 緩和ケア部会の資料を参考に、他府県の取り組みに関する情報を共有のうえ、意見交換を行った。
●がん相談支援部門
「4グループ(※)の活動報告と次年度の課題」 「面談記録について」 「報告」 「学習会」の4つの部に分けて行われた。
「学習会」では「告知を受けた初期の段階での支援を考える」というテーマで、事前課題としていくつかの質問項目が与えられ、その回答を基に議論がなされた。
(※)がん相談支援部門は部門内で、教育班、アンケート班、情報誌作成班、広報周知班の4つに分かれて活動を行っている。
●がん診療企画部門
鈴木紳介助教による「個別化医療・高精度医療」についてのプレゼンテーションが行われ、プレシジョン・メディシンを中心に、国の医療を地方でどのように実践していくかについて意見交換がなされた。
●がん登録部門
大きく「講演」と「(院内がん登録)演習」の2部構成で行われた。
「講演」は、いつもは、それぞれの臓器別がんの診断や治療方法であるが、今回は、がんの個人情報を扱う担当者に必要ということで、腫瘍センター・がん登録部門長 村永文学氏が「新年度から施行される改正個人保護法のがん登録情報への影響と対策について」というテーマで、講演が行われた。「演習」は、中筋眞寿美氏を進行、中級者以上実務担当者をファシリテーターとして、グループ別演習が行われた。