2022年4月5日 緩和ケアおよび相談支援・情報提供機能の充実に関する提案書を厚生労働省に提出:がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針および第4期がん対策基本計画の政策反映に向けて
これまで、がん診療連携拠点病院等では、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、「第3期がん対策推進基本計画」や「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」(以下「指針」という。)により、更なる体制の整備と多面的な機能の強化が進められてきました。各がん診療連携拠点病院等が体制や提供する医療や支援の質の向上に尽力してきたことにより、指針で求められている機能は徐々に充実してきています。しかし、医療技術の進歩や研究の推進などにより、がん診療連携拠点病院等に求められる機能はますます増加し、さらには地方自治体、地域医療機関や地域住民との連携を前提として実現が求められる役割も拡大しています。
都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会では、それぞれの専門機能に応じて部会を設置し、各分野において拠点病院機能の充実と質の向上のための検討と取り組みを行ってきました。中でもがん患者の医療、生活に幅広く関わり、支援する役割を担う、緩和ケア機能、情報提供・相談支援機能については、個々の担当部署のみでの取り組みでは、その役割を全うすることは困難であり、病院全体、そして行政を含む地域全体での取り組みを必要とするものとなっています。
そこで、本協議会のもとに設置された、緩和ケア部会、ならびに情報提供・相談支援部会では、求められる役割を国民の期待に沿うよう実現するにあたり、次期指針に必要とされる要素について検討が行われました。その検討を踏まえ、本協議会にて提案書を作成し、2022年4月5日に厚生労働省へ提出いたしました。
【厚生労働省健康局長宛て】
がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針および次期基本計画策定に向けて:緩和ケアおよび相談支援・情報提供の機能の充実に関する提案書
(参考資料)
2022年2月28日 がん診療連携拠点病院の整備に関する指針および次期がん対策基本計画に向けて:緩和ケアの提供体制に関する提案書を親会へ提出
2022年2月28日 がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針および次期基本計画策定に向けて:相談支援および情報提供の機能の充実に関する提案書を親会に提出