2018年12月4日、第11回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会-情報提供・相談支援部会が、国立がん研究センター新研究棟1階 大会議室で開催された。
各都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会の相談支援部門の責任者および実務者、各都道府県の情報提供・相談支援関連部会の責任者等が参加した。また、オブザーバーとして厚生労働省、患者支援団体から2名、小児がん拠点病院中核機関からもご参加いただいた。
都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会議長である国立がん研究センター 中釜斉理事長の挨拶後、情報提供・相談支援部会長である国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報提供部長 高山智子が議長となり、議事が進行した。
議事は、「がん診療連携拠点病院の新整備指針におけるがん相談支援センターの役割」と「がん対策情報センターおよび各県・ブロックからのお知らせ」の2部構成で進行した。
先ず第1部として、厚生労働省健康局がん対策・疾病対策課 小野由布子様より、がん診療連携拠点病院の新整備指針の改正の要点とその背景の説明がなされた。
さらに、国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報提供部部会事務局 小郷祐子より、新整備指針で新たに触れられた役割への対応状況(アンケート結果)の報告がなされた。
その後、岐阜大学大学院医学系研究科産科婦人科学分野 古井辰郎様より、がん妊孕性医療の動向とネットワークについてご講義をいただいた。
続いて、都道府県内の連携体制の好事例として、滋賀県と福井県の例をご紹介いただいた。滋賀県からは、滋賀県立総合病院 山内智香子様と岡村理様より「がん・生殖医療に関する滋賀県の取り組み」、福井県からは、福井県立病院 吉川淳様より「AYA世代サロン~ゆるっと話そう会~」をご紹介いただいた。
休憩を挟み、第2部を開始した。先ず、北海道・青森ブロック、東北ブロック、首都圏ブロックより地域相談支援フォーラムの開催報告、四国ブロック、九州沖縄ブロック、北関東甲信越ブロック、近畿ブロックより開催予定の概要が報告された。
続いて、災害対策として、大規模災害発生時におけるがん情報サービス上の非常用ページ・首都圏災害時を想定したシミュレーション実施等について、高山部長より報告があった。さらに、シミュレーション実施への対応として、九州がんセンター 古川正幸様より感想をいただいた。また、愛媛豪雨災害への対応を、四国がんセンター 福島美幸様からご報告いただいた。
さらに、国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報提供部 早川雅代より件数カウントの導入状況と新指針における変更を、国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報提供部 八巻知香子より平成30年度相談員研修・国立がん研究センター認定事業、がん相談支援センターと地域の図書館等との連携について説明があった。
その後、日本癌治療学会 藤也寸志様より、日本癌治療学会認定がんナビゲーター制度について、ご紹介いただいた。
閉会にあたり、オブザーバー参加いただいた方々よりコメントをいただき、最後に、都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会事務局長である国立がん研究センターがん対策情報センター長 若尾文彦による挨拶をもって閉会となった。
議事要旨 PDF 資料1 プログラム 資料2 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会委員名簿 資料3 第11回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会全体スライド 資料4 情報支援および次期整備指針策定の提案に向けたアンケート結果 資料5 AYA世代がん患者への生殖機能低下、妊孕性温存の自己決定支援の実際、施設連携、職種間連携の重要性 資料6 相談記録のための基本形式 更新について 資料6-1 相談記録のための基本形式-相談記入シート-更新案 資料6-2 『相談記録のための基本形式』 相談データ送付用CSVファイル 仕様書 参考資料1 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会設置要領 参考資料2 第10回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 情報提供・相談支援部会議事要旨