- 日時
- 2026年04月23日(木)17:30~18:30
- テーマ
- がん医療における医療者のメンタルヘルスと燃え尽き対策
国立病院機構名古屋医療センター
腫瘍内科 がん総合診療部長 北川 智余恵
がんは、患者家族などにとって人生を変えるような負荷の高い疾患です。その一方で医療者にも、告知や病状進行を説明する時、若年患者への対応、治療困難例に対峙するなど精神的負荷が大きいです。現場では、医療者の「燃え尽き(Burnout)」が深刻化しており、患者の安全やケアの質にも影響します。医療者が心身ともに健全な状態を保ち、持続可能なチーム医療を展開することは、共通かつ喫緊の課題です。医療職のメンタルヘルスについて課題と方策を探ります。
1. 名古屋医療センターにおける心理職の取り組み
―外来化学療法室での早期介入による患者・医療者への多面的支援―
国立病院機構名古屋医療センター 臨床心理室・心理療法士 / 林 美千子
がん領域において、心理職は緩和ケアチームの一員として、患者・家族への直接支援やカンファレンス参加などを通じて関与してきました。しかし、介入は心理支援の問題が複雑化・深刻化している場合も少なくありません。早期に心理支援を導入することで、患者の心理的負担を軽減し治療継続を支えるとともに、医療者の負担軽減にも寄与すると考えられます。本報告では 当院外来化学療法室における心理支援の取り組みと、当院での心理職による全職員対象のメンタルヘルス活動について報告します。
2. がん医療における医療者のメンタルヘルスと燃えつき対策
埼玉医科大学国際医療センター 教授・診療部長 / 大西 秀樹
がん患者を担当する医療従事者は、治療のほか、死および患者や家族の感情とも向き合うこと、長時間労働を強いられること、書類の多さなどで心身ともに疲労していることが多いです。これらは精神疾患およびバーンアウトの原因となり、休職、離職の引き金となります。この様な職場では医療者の士気が低下し、医療安全にも影響することから医療者のバーンアウトを防ぐことは急務となっています。当日はバーンアウトの原因と対策について解説します。