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【多職種向け】 2026年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2026年度-第5回]

山口大学医学部附属病院
腫瘍センター 診療教授 / 井岡 達也

エビデンスに基づくがん治療の『均てん化』を地域で浸透させる必要がある一方、難治がんに対しては『集約化』の重要性も一段と高まっております。この相反するようにも見える二つの課題を臨床現場で両立させるためには、職種の垣根を越えた多角的な視点による意思決定が欠かせません。チーム医療の中核をなすカンファレンスを通じて、いかにして質の高い医療を患者さんに届けるべきか、その現在地と未来への展望を皆様と共有して参りたいと存じます。

1. がん診療における多職種カンファレンスの現状

山口県立総合医療センター 消化器腫瘍内科 / 田島 邦彦

当院では2024年から腫瘍内科、外科、放射線治療科などの各科医師、また薬剤師、看護師、MSWなど多職種が参加するカンファレンスを毎週開催しています。消化器がん、多重がん、原発不明がん、希少がん症例などの治療方針を複数科、多職種で検討することにより、地方でも地域における標準的治療の普及やがんゲノム医療の推進、また進行がん患者への包括的ケアの実現を図っています。取り組みの現状について紹介します。

2. 多職種カンファレンスの現在地と展望 ―がん薬物療法を共通言語とした院内連携―

山口県立総合医療センター 薬剤部 がん専門薬剤師 / 名和田 幸介

当院ではレジメン管理や支持療法の見直しを薬剤師が中心となって対応してきました。一方で、がん薬物療法について多職種で議論する機会は限定的でした。多職種カンファレンス開始後は、がん薬物療法を共通言語として医師と薬剤師で議論する機会が増えました。現在は医師によるレクチャーが中心ですが、多職種が専門性を生かして議論する場へ発展することが期待されます。薬剤師の立場から、その現在地と展望について報告します。

3. 腫瘍センターカンファレンスの意義と波及効果~看護師の立場から~

山口県立総合医療センター 緩和ケアチーム 専従看護師 / 小川 佐知子

質の高いきめ細やかなケアを患者・家族に提供するために、多職種カンファレンスは欠かせません。腫瘍センターカンファレンスは、各専門職が知識を結集し、治療方針や退院支援、生活課題の解決に向けたチームの意識統一と意思決定を行う役割を担っています。私は、緩和ケアチーム専従看護師としてカンファレンスに参加している立場から、院内にどのような意義をもたらしているか、症例を交えながら報告します。

更新・確認日:2026年05月08日 [ 履歴 ]
履歴
2026年05月08日 抄録を掲載いたしました。
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