日本のがん統計は、罹患データは2~3年、死亡データは1~2年遅れて公表されています。諸外国では、これらの遅れを数学的な手法で補正して、現時点でのがん統計を予測する試み(短期予測)が実施されています。この短期予測を日本のデータで実施して、2022年のがん罹患数予測および死亡数予測の結果をご紹介します。
1.がん罹患数予測
がん罹患数予測(2022年)
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男女計 部位 罹患数 全がん 1,019,000 大腸 158,200 胃 132,100 肺 128,800 前立腺 96,400 乳房 95,000 膵臓 44,500 肝臓 40,400 悪性リンパ腫 37,100 腎・尿路(膀胱除く) 30,900 子宮 28,600 食道 26,800 皮膚 25,900 膀胱 24,700 胆のう・胆管 23,800 口腔・咽頭 23,200 甲状腺 18,600 白血病 14,700 卵巣 13,100 多発性骨髄腫 8,100 脳・中枢神経系 6,000 喉頭 5,400 (再掲) (結腸) 106,000 (直腸) 52,200 (子宮頸部) 10,800 (子宮体部) 17,200 -
男性 部位 罹患数 全がん 584,000 前立腺 96,400 胃 91,100 大腸 89,500 肺 86,300 肝臓 27,500 膵臓 22,600 食道 22,100 腎・尿路(膀胱除く) 20,900 悪性リンパ腫 19,900 膀胱 18,700 口腔・咽頭 16,100 皮膚 13,400 胆のう・胆管 12,800 白血病 8,600 喉頭 4,900 甲状腺 4,800 多発性骨髄腫 4,300 脳・中枢神経系 3,200 乳房 700 (再掲) (結腸) 56,400 (直腸) 33,200 -
女性 部位 罹患数 全がん 434,900 乳房 94,300 大腸 68,700 肺 42,500 胃 41,000 子宮 28,600 膵臓 21,900 悪性リンパ腫 17,200 甲状腺 13,800 卵巣 13,100 肝臓 12,900 皮膚 12,500 胆のう・胆管 11,000 腎・尿路(膀胱除く) 9,900 口腔・咽頭 7,100 膀胱 6,100 白血病 6,100 食道 4,700 多発性骨髄腫 3,800 脳・中枢神経系 2,800 喉頭 400 (再掲) (結腸) 49,600 (直腸) 19,100 (子宮頸部) 10,800 (子宮体部) 17,200
2.がん死亡数予測
がん死亡数予測(2022年)
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男女計 部位 死亡数 全がん 380,400 肺 75,100 大腸 54,000 胃 41,100 膵臓 38,900 肝臓 23,300 胆のう・胆管 17,900 乳房(女性) 15,600 悪性リンパ腫 13,900 前立腺 13,300 食道 10,900 腎・尿路(膀胱除く) 10,100 膀胱 9,900 白血病 8,800 口腔・咽頭 8,000 子宮 7,100 卵巣 4,700 多発性骨髄腫 4,400 脳・中枢神経系 3,200 甲状腺 1,900 皮膚 1,800 喉頭 800 (再掲) (結腸) 38,000 (直腸) 15,900 (子宮頸部) 3,000 (子宮体部) 2,800 -
男性 部位 死亡数 全がん 219,300 肺 52,600 大腸 28,500 胃 26,600 膵臓 19,200 肝臓 15,200 前立腺 13,300 胆のう・胆管 9,500 食道 8,800 悪性リンパ腫 7,700 膀胱 6,800 腎・尿路(膀胱除く) 6,400 口腔・咽頭 5,600 白血病 5,300 多発性骨髄腫 2,200 脳・中枢神経系 1,800 皮膚 900 喉頭 700 甲状腺 600 (再掲) (結腸) 18,600 (直腸) 9,900 -
女性 部位 死亡数 全がん 161,200 大腸 25,500 肺 22,500 膵臓 19,700 乳房 15,600 胃 14,400 胆のう・胆管 8,400 肝臓 8,100 子宮 7,100 悪性リンパ腫 6,200 卵巣 4,700 腎・尿路(膀胱除く) 3,700 白血病 3,500 膀胱 3,200 口腔・咽頭 2,400 多発性骨髄腫 2,100 食道 2,100 脳・中枢神経系 1,400 甲状腺 1,300 皮膚 900 喉頭 100 (再掲) (結腸) 19,400 (直腸) 6,000 (子宮頸部) 3,000 (子宮体部) 2,800
*予測に、上皮内がんは含まれていません。
*がん罹患数予測は、全国がん登録(2018年実測値)の性・年齢階級・部位別罹患率に2022年の性・年齢階級別将来推計人口を乗じて予測しました。
*がん死亡数予測は、人口動態統計がん死亡数(1975~2020年実測値)および性・年齢階級別将来推計人口を用いて、年齢、暦年、およびそれらの交互作用を説明変数とした予測モデルにより行いました。
参考URL:将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所)
(参考文献 Japanese Journal of Clinical Oncology 2014, 44: 36-41)
性・部位毎に予測を行っているため、また予測値の四捨五入のため、合計値が一致しないことがあります。
参考URL:将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所)
(参考文献 Japanese Journal of Clinical Oncology 2014, 44: 36-41)
性・部位毎に予測を行っているため、また予測値の四捨五入のため、合計値が一致しないことがあります。