コホート生存率表は、院内がん登録や地域がん登録の登録患者の相対生存率を計算することを目的として、簡易生命表をもとに計算したものです。当初国立がんセンター(現国立がん研究センター)の入院患者を対象としていた経緯から、生存率表の計算が国立がんセンター(現国立がん研究センター)開設時の1962年からとなっています。このコホート生存率表の作成・管理は、国立がん研究センターが行っています。コホート生存率表の作成方法については、以下の説明をお読みください。
1.コホート生存率表の作成について
- 厚生労働省(旧厚生省)より毎年発行されている簡易生命表より、
1) 性別、1歳階級別の死亡率(0歳から99歳まで)を用います。2)に関しては、100歳から114歳までの死亡率を算出するために必要となります。Gompertz-Makeham係数については、別ページで説明しています。
2) Gompertz-Makeham係数(A値、B値、C値、Cx値=算出開始年齢) - 上記1の1)、2)を用い、各年における0歳から114歳までの1年生存確率を算出します。
(1年生存確率)=1−(1年の死亡率) - 上記2におけるある年(year(i))の生命表におけるある年齢階級(age(j))の1年生存確率に、翌年(year(i+1))の生命表における、次の年齢階級(age(j+1))の1年生存確率を乗じ、2年生存確率とします。翌々年(year(i+1))の生命表における、さらにその次の年齢階級(age(j+2))の1年生存確率を2年生存確率に乗じ、3年生存確率とします。同様に、m年生存確率は、ある年から(m-1)年後の年の生命表における(j+m-1)歳階級(age(j+m-1))の1年生存確率を、(m-2)年後の(j+m-2)歳階級の(m-1)年生存確率に乗じ計算します。
- 以上の計算結果を、0歳から99歳までについて表示したものが、次のスプレッドシートに記載したコホート生存率表です。昨年の生存確率は、1年のみとなっております。1年さかのぼるにつれ、1年延び、15年より前では、15年すべての生存率の表示がなされています。
2.表の見方
生存確率計算年数(年) | 上記4.で説明したとおり、生存率の計算年数が記載されています。 |
---|---|
性別 | 1=男性、2=女性で記載されています。 |
暦年 | 簡易生命表が発表された年です |
年齢階級(歳) | 上記暦年における年齢です。 |
生存確率(1〜15年後に生きている確率) | 上記暦年における、0歳から99歳までの方が、1年から15年まで生存する確率が以後、青い部分で記載されています。 |
例)1962年において60歳の男性が1年~15年生存する確率
暦年1962年における男性の60歳を参照し、
1年生存確率 | 2年生存確率 | ・・・ | 15年生存確率 |
---|---|---|---|
0.97906 | 0.95718 | ・・・ | 0.56308 |
となります。
3.コホート生存率表のダウンロード(2022年版)
エクセルファイル (3.71MB)
テキストファイル (1.46MB)
(注)2011年4月27日以前に公開されたファイルではデータに一部誤りがありました。詳しくはコホート生存率表の修正についてをご覧ください。
※ファイルをダウンロードする際には、ウインドウズの場合は、右ボタンクリックで「対象をファイルに保存」を選択してください。Macの場合は、コントロールボタンを押しながらクリックし、「リンクを別名で保存」を選択してください。