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【多職種向け】 2020年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2020-第10回]

(栃木県立がんセンター発信)
司会 栃木県立がんセンター 副病院長 藤田 伸

急速に高度化・複雑化しているがん医療において、その診療の質を客観的に評価し、PDCAサイクルを回していくことは、極めて重要である。本日は、がん診療体制の質評価の概要とその意義、埼玉県、栃木県の取り組みについて紹介したい。

1. 「がん診療体制の質評価調査」の意味
~良質ながん診療のための体制基盤構築に向けたCから始めるPDCA(病院・地域)~

東京大学工学系研究科 特任教授 水流 聡子

社会からの期待に応えられるがん診療を維持するには、良質の日常診療提供に必要とする診療体制に変化させていく「しくみ」ができている必要があります。この調査に参加することで、自分の病院の診療体制のどこに問題があるのかが明確になり、問題解決のための活動が開始しやすくなります。この調査をCとして、その後A/P/Dと続け、次回調査で再度Cがでることでどの程度改善されたのかが理解でき、サイクルが回り始めます。調査結果の活用の仕方や、パッケージ化されている全体像をご紹介いたします。

2. 埼玉県がん診療連携拠点病院での PCAPS研究会「がん診療体制の質に関する調査」結果

埼玉県立がんセンター 消化器外科 川島 吉之

埼玉県は26がん診療連携拠点病院で、2016年7月に発足したPDCAサイクル部会で、診療の質向上に向けた活動をしている。2018年は大腸がん地域調査を23施設で行った所、患者説明と同意、ガイドライン遵守やキャンサーボードの取り組みへの適応率が低い、施設間格差が大きい等が判った。この結果は栃木県立がんセンターをはじめ、初回から参加施設ですでに課題として取り組まれている。埼玉県でもそれら施設の活動を参考に、施設訪問を企画して、この課題に取り組む予定とした。今までの取り組みに過程を紹介する。

3. 栃木県におけるがん診療体制の質評価

栃木県立がんセンター 副病院長 藤田 伸

栃木県では、栃木県がん診療連携協議会参加施設(18施設)を中心に、本日紹介した調査票を用い2014年から毎年、診療体制の質を調査している。その結果、各施設の問題点、施設間差が見える化され、PDCAを回す上で大変有用であることがわかった。本日は、大腸がん診療体制の質評価調査結果を基にその内容を紹介する。

更新・確認日:2023年08月30日 [ 履歴 ]
履歴
2023年08月30日 ビデオを削除いたしました。
2020年06月17日 ビデオを掲載しました。
2020年05月28日 抄録を更新しました。
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