このページの本文へ移動
文字サイズ
メニュー
【医師向け】 2020年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2020-第18回]

(新潟県立がんセンター新潟病院発信)
司会 新潟県立がんセンター新潟病院 病理診断科 川崎 隆

1990年は白金製剤の第2世代であるカルボプラチンが承認された年である。この頃の新しい画像検査はMRIであった。FFPE切片を用いた免疫染色で抗原賦活はまだ行われていなかった。PCRは40サイクルの反応に8時間を要した。それから30年、これまでの抗がん剤に替わり分子標的薬が台頭し、治療法の選択に遺伝子パネル検査が行われるようになった。今回、がん治療と診断技術の進歩と日常診療の実際について当院3科の取り組みを紹介する。

1. がん診療領域におけるDual Energy CTの活用

新潟県立がんセンター新潟病院 放射線科画像診断部門 大井 博之、関 裕史

Computed Tomography (CT)の検出器多列化による高速化に加え、Dual Energy CT (DECT)の実用化が進んできた。2種の異なるエネルギーのX線照射データを解析することで仮想単色X線画像、物質密度画像、物質弁別画像などを作成する技術で、造影コントラストの増強に加え従来とは異なった診断アプローチも可能となる。本稿ではがん診療領域を中心にDECT活用の現状について概説する。

2. 胃がんにおける腹腔内遊離がん細胞の検出率向上に向けた取り組み

新潟県立がんセンター新潟病院 消化器外科 會澤 雅樹

局所進行胃がんに対する根治切除後の再発形式は腹膜播種が最も多い。病変から腹腔内にがん細胞が拡散して腹膜播種が形成されるため、腹腔洗浄細胞診陽性は各種の進行度分類において遠隔転移と定義される。細胞診はPapanicolaou染色下の形態診断で診断されるが、日常診療では細胞診陰性であっても術後の腹膜播種再発を多く認めるのが現状である。細胞診の検出率の向上を目指し免疫染色やRT-PCRを併用する当院の取り組みを概説する。

3. 婦人科がん治療におけるコンパニオン診断の当科の現状

新潟県立がんセンター新潟病院 婦人科 菊池 朗

(非公開)

婦人科がん領域のコンパニオン診断として、進行・再発がんに対するペムブロリズマブのマイクロサテライト不安定性(MSI)検査と卵巣がん初回化学療法後のオラパリブ維持療法における生殖細胞系列BRCA1/2遺伝子検査が行われている。MSI検査はリンチ症候群のスクリーニング検査でもあり、また生殖細胞系列BRCA1/2遺伝子検査は遺伝性乳がん卵巣がん症候群の確定検査であり、遺伝的な対応が必要になる。当科の現状と問題点を報告する。

更新・確認日:2020年12月15日 [ 履歴 ]
履歴
2020年12月15日 ビデオを掲載しました。
2020年11月26日 抄録を更新しました。
2019年12月24日 抄録を掲載しました。
ページの先頭に戻る
相談先・
病院を探す