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【多職種向け】 2024年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2024年度-第4回]

(国立病院機構四国がんセンター 発信)
司会 四国がんセンター 併存疾患センター皮膚科 副院長 藤山 幹子

アピアランスケアは、第4期がん対策推進基本計画において重要な課題の一つにあげられており、各施設で支援の組織やセンターの構築が進められています。アピアランスケアは容貌の変化の悩みを患者さんが口にしたところから始まるとも言われ、支援組織の担当者やチームメンバーのみならず、患者さんに関わるすべての職種がアピアランスケアに対する正しい知識を持つことが求められます。当カンファレンスでは、早くからアピアランスケアに取り組んでいる施設から、多職種を巻き込む支援体制構築のヒントをいただきます。

1. 多職種チームで取り組むアピアランス支援活動

四国がんセンター 患者・家族総合支援室 福島 美幸

当院では、患者・家族総合支援センター暖だんが設立された2013年から多職種で構成されたメンバーで患者・家族向け外見ケアセミナーを開催しており、2020年からは病院組織のがん化学療法委員会の活動チームとして承認され活動を広げている。また、コロナ禍を受け、がん相談支援センター内にウィッグ試着ブースの設置や病棟出張セミナーを実施しており、チームの歴史と横断的な取り組みについて紹介する。

2. 当院におけるアピアランス支援の取り組みについて

九州がんセンター 看護部 廣瀬 さゆり

九州がんセンターでは令和5年度に医師・看護師・薬剤師などを含む多職種でアピアランスケアチームを立ち上げた。院内におけるアピアランス支援体制の見直しや患者家族への情報提供資材の整備、「アピアランスケア」に関する職員教育などに取り組んでいる。
当院でのアピアランス支援の現状について紹介するとともに、今後多職種チームの強みをどのように活かしていくか、チーム医療としての課題を検討したい。

3. 多職種チームで行うアピアランス支援における看護師の役割

国立がん研究センター 看護部 安川 弘平

第4期がん対策推進基本計画において、アピアランスケアが国の重要施策の一つに位置付けられた。治療を継続しながら社会生活を送るがん患者のQOLの観点から、治療に伴う外見変化への支援の重要性が高まっている。
当院は2013年にアピアランス支援センターを設置し、以来多職種連携によるアピアランス支援を提供している。今回は当院の取り組みの現状を紹介するとともに、多職種チームで行うアピアランス支援における看護師の役割と課題について検討したい。

更新・確認日:2024年04月24日 [ 履歴 ]
履歴
2024年04月24日 抄録を更新しました。
2024年03月11日 抄録を掲載しました。
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