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【多職種向け】 2024年

多地点合同メディカル・カンファレンス[2024年度-第6回]

(新潟県立がんセンター新潟病院 発信)
司会 新潟県立がんセンター新潟病院 内科部長 三浦 理

免疫関連有害事象(irAE)は免疫チェックポイント阻害薬の適応がん腫が劇的に広がっている現状において、がん治療を担う各施設の喫緊の課題である。irAEの多くは早期発見、治療介入により対応可能であるが、一部致死的となる有害事象も経験され、irAE心筋炎はその最たるものである。本会ではirAE心筋炎の診断、治療に関する基礎知識と病病連携を学んだうえで、実際の症例検討を通してirAE心筋炎についてディスカッションしていきたい。

1. irAE心筋炎についての基礎知識

新潟県立がんセンター新潟病院 内科部長 三浦 理

irAE心筋炎の発症率は0.2-0.4%と稀であるものの、ひとたび発症すると一両日中に心不全、コントロール困難な致死的不整脈を併発し、命に関わる状況に追い込まれる。診断には血清心筋トロポニン検査や心電図などによるスクリーニングと心エコー、心臓MRIが有用である。治療はステロイドパルス療法が推奨されているが、抵抗例にはアバタセプトなどの免疫抑制剤も試みられている。

2. irAE心筋炎症例を救うための病病連携

新潟県立がんセンター新潟病院 腫瘍循環器科 大倉 裕二

irAE心筋炎はひとたび発症すると一両日中に心不全、コントロール困難な致死的不整脈を併発し、命に関わる状況に追い込まれる。ICUを有さないがんセンター、市中病院においては、いかにして適切に診断し、救急医・循環器内科医にバトンタッチするかがirAEを救う上で非常に重要である。新潟では新潟腫瘍循環器協議会が中心としたirAEを救うための病病連携モデルを展開しており、連携の実際などについて紹介したい。

更新・確認日:2024年06月11日 [ 履歴 ]
履歴
2024年06月11日 抄録を更新いたしました。
2024年03月11日 抄録を掲載しました。
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